【社説②・12.17】:PFASと水道 早急な規制強化が必要
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②・12.17】:PFASと水道 早急な規制強化が必要
【社説②・12.17】:PFASと水道 早急な規制強化が必要
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②・12.17】:PFASと水道 早急な規制強化が必要
【払沢(ほっさわ)の滝」】:滝が神秘的に凍る確率は?予報士記者がAIで分析してみた データを支えた、村民のアナログすぎる熱意
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【払沢(ほっさわ)の滝」】:滝が神秘的に凍る確率は?予報士記者がAIで分析してみた データを支えた、村民のアナログすぎる熱意
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《社説②・12.13》:水道水のPFAS検査 安心できる基準が必要だ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説②・12.13》:水道水のPFAS検査 安心できる基準が必要だ
水道水の安全と安心を確保するには、リスクと向き合い、迅速に対処する姿勢が求められる。
有機フッ素化合物「PFAS」が水道水に含まれているかどうかについて、環境省と国土交通省が全国3755の水道事業者による検査状況を初めて集計した。
検査対象は、PFASのうち水や油をはじき熱に強い性質を持つ2種類の化学物質だ。発がん性などが指摘され、すでに製造や輸入が原則禁止されている。
食品の包装紙、焦げ付きにくいフライパン、燃料火災向けの泡消火剤などに利用されてきた。各地の米軍基地や工場周辺の河川などから検出報告が相次いでいる。
国は2020年、安全性の目安として、水道水1リットル当たり50ナノグラム以下とする「暫定目標値」を設定した。
20年度以降に目標値を超えたのは1都2府9県の計14事業者だった。今年度は9月末時点で超過は確認されず、環境省の担当者は「水源の変更などが奏功したのではないか」と説明している。
PFASが問題なのは、「永遠の化学物質」と呼ばれるほど分解されにくいためだ。過去の使用分が環境中に残ってしまう。
だが、水銀やヒ素とは異なり、水質基準の対象項目ではなく、検査は任意だ。約4割の事業者は「汚染されているとは考えにくい」「費用負担が重い」などを理由に検査していない。
今年度は目標値を下回っているものの、検出された事業者も333あった。汚染源の大半は特定されず、対策は難しい。今後、新たに検出されたり、目標値を超えたりする可能性もある。
政府は水質基準に格上げし、検査などを義務づけることを検討している。科学的知見に基づき、実効性のある基準となるよう調査研究を強化することも欠かせない。
健康や環境に重大な影響を及ぼす恐れがある場合、因果関係が十分証明されていなくても規制措置を取る「予防原則」が対策の基本である。
日本では高度成長期に公害対策が遅れ、多くの犠牲者を出した。今も健康被害に苦しむ人がいる。その二の舞いとならないよう、政府は検査や除去技術などで事業者を支援しなければならない。
元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2024年12月13日 02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
《質問なるほドリ・12.13》:水道水PFAS調査どうだった? 暫定目標値超えゼロ 検査義務化求める声=回答・渡辺諒
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《質問なるほドリ・12.13》:水道水PFAS調査どうだった? 暫定目標値超えゼロ 検査義務化求める声=回答・渡辺諒
なるほドリ 水道水に含まれるPFAS(ピーファス)の調査結果が発表されたんだって?
記者 11月に国が2020年度以降の状況を初めて公表しました。PFASとは有機(ゆうき)フッ素化合物(かごうぶつ)の総称で、その種類は1万種以上あります。そのうち代表的なPFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)の合計値が明らかになりました。国の暫定(ざんてい)目標値は水1リットル当たり50ナノグラムで、今年度は超えた水道事業者はゼロでした。
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元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【質問なるほドリ】 2024年12月13日 02:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【社説①・12.07】:飲み水の安全 PFASの調査と対策、急げ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・12.07】:飲み水の安全 PFASの調査と対策、急げ
飲み水の安全を守るため、踏み込んだ汚染対策を求めたい。
発がん性が懸念される有機フッ素化合物(PFAS)が全国で検出されている問題を巡り、国が水道水の全国調査を初めて公表した。京都、滋賀など46都道府県の332水道事業でPFASが検出されたが、国が目安とする「暫定目標値」を超えた箇所はなかったとしている。
だが、自治体の独自調査などでは超える例も相次ぎ、各地域に不安が広がっている。
臨時国会で石破茂首相は「来春をめどに水質基準の引き上げなど対応の方向性をまとめる」と答弁したが、不十分ではないか。自治体や事業者の対策支援、発生源調査や除去指導なども含め包括的に検討すべきだ。
米企業が開発したPFASは撥水(はっすい)・撥油の特性からフライパン加工、半導体や車の製造、泡消火剤などに使われてきた。
用途に応じて1万種類以上あり、毒性が判明した種類は国際条約で製造禁止などになった。だが自然界で分解されずに水や土に残るため、汚染は続く。
健康被害は確認されていないが、がんのリスク増加や胎児の成長低下などの疫学報告がある。内閣府の食品安全委員会も6月、健康への悪影響は「否定できない」とした。
全国調査は5月から9月に行われ、2割の水道事業者から検出された。すべて国の暫定目標値の1リットル当たり50ナノグラムを下回ったが、値が欧米より緩いと指摘されている。米国は4ナノグラム、ドイツは20ナノグラムである。
これとは別の自治体調査で8月、綾部市の犀川で72ナノグラム、京田辺市内三つの川で最大140ナノグラムが検出された。目標値を超えていた福知山市と京丹波町の猪鼻川では11月調査で、上流域にある産業廃棄物処分場の放流水から92ナノグラムを確認。発生源の一つとみられている。
泡消火剤を用いる在日米軍や自衛隊の基地、消防施設のほか、工場などの周辺でも高濃度PFASが見つかっており、発生源とされる。日米地位協定に阻まれる米軍基地はもとより、行政による調査権の規定がない。水源の安全に関わるだけに、石破氏が持論とする地位協定の改定も含め、立ち入りや指導などの仕組みが不可欠だ。
水道法上の「水質基準」対象でないPFASは、暫定目標値を超えても公表や改善の義務はなく、法改正は欠かせない。水質管理や浄化などへの政府助成とセットで進めたい。
一部浄水場で高濃度の値が検出された岡山県吉備中央町は先月から、周辺住民ら800人を対象に公費で血液検査を始めた。岡山大と結果を分析し、5年後も調査するという。
PFASのリスクや実態に未知の部分も多く、継続的な調査と研究は重要である。過小評価することなく、国が主導して被害予防に努めねばならない。
元稿:京都新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2024年12月07日 16:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【社説・12.07】:水道のPFAS/厳格な水質基準を設けよ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・12.07】:水道のPFAS/厳格な水質基準を設けよ
人体への影響が懸念される有機フッ素化合物(PFAS)について、環境省と国土交通省が水道水の全国調査結果を公表した。
国の暫定目標値は代表的なPFASであるPFOAとPFOSの合計で1リットル当たり50ナノグラム(ナノは10億分の1)で、2024年度にこれを超えた水道事業はなかった。小規模事業者にも対象を広げた全国的な調査は初めてだ。国民の健康を守るために、実態把握を続けてもらいたい。
調査対象は全国3755の水道事業で、20~24年度の水質を調べた。3595事業から回答があった。環境省は、全国の給水人口に対して98・2%の水質の安全性が確認できたとした。汚染された水源の取水停止などの対策が奏功したという。
だが全体の2割の水道からPFASが検出され、北海道などの3事業では暫定目標値に近い数値が出た。20~23年度では、12都府県14水道事業で暫定目標値を超えていた。兵庫県では宝塚市(54ナノグラム)、西脇市(100ナノグラム)が含まれる。いずれも現在は50ナノグラムを下回るものの、水質の変化を見守る必要がある。
PFASは水や油をはじき熱に強い化学物質で、身近で幅広く使われてきた。近年の研究で発がん性などが指摘され、PFOAなどは国際条約で製造や使用が規制された。米軍基地や化学工場、廃棄物処分場などの周辺で検出される例が多い。
20~23年度に最大で1400ナノグラム(目標値の28倍)が検出された岡山県吉備中央町では11月、公費による血液検査に踏み出した。住民約800人が希望した。自治体では全国初の試みで、影響の確認や不安の軽減につながる取り組みである。
市民団体などによる独自の血液検査は明石市や大阪、東京、沖縄などで既に実施されている。1リットル当たり20ナノグラムという米国アカデミーの指針値を上回る人が含まれていた。
ところが環境省は血中濃度と健康影響との関係性が明らかでないとして、血液検査には慎重な姿勢だ。データの蓄積は汚染に関する現状把握に欠かせない。市民や自治体に任せず、責任を持って血液検査などを進める姿勢が国には求められる。
暫定目標値しかない国内の現状では、PFASの検査や水質改善は水道事業者の努力義務でしかない。これを法的義務とする「水質基準」への引き上げについて、政府は来春をめどに方向性をまとめるとする。
米国はPFOAとPFOSの飲料水の規制値を、それぞれ1リットル当たり4ナノグラムとし、ドイツも28年に4種類のPFAS合計で同20ナノグラムとする。日本も各国の研究動向などを参考にし、科学的な知見に基づいた厳格な水質基準を早急に設けるべきだ。
元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2024年12月07日 06:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【社説①・12.04】:PFAS汚染 米軍基地の調査拒むな
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・12.04】:PFAS汚染 米軍基地の調査拒むな
発がん性の疑いがある有機フッ素化合物(PFAS(ピーファス))を巡る調査が全国で進む中、汚染源とみられる各地の在日米軍基地では実態解明が進んでいない。
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2024年12月04日 07:07:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【社説・12.04】:国のPFAS対策 排出源特定 責任果たせ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・12.04】:国のPFAS対策 排出源特定 責任果たせ
健康被害の可能性が指摘される有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」について、環境省は代表的なPFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)に関する対応の手引きを、自治体へ通達した。
全国の地下水などからPFASの検出が相次ぎ、懸念が広がっている。これまでの専門家会議での意見などを踏まえ、2020年6月の初版を更新した。新たに「今後の対応の方向性」を追加したのが特徴だ。
PFOSとPFOAの合計で1リットル当たり50ナノグラムと定める国の暫定目標値を超えた汚染水を住民が飲まないよう、対策の徹底を呼びかけている。
関連が報告されている健康影響として、コレステロール値の上昇や、発がん、赤ちゃんの低体重などを挙げた環境省の「Q&A集」を紹介するなど、情報発信に力を入れている。
一方で、汚染の原因となる「排出源」を特定するための記述が少ない。
手引きでは、特定の原因によると疑われ、継続性があると判断される場合、「必要に応じて排出源の特定のための調査を実施し、濃度低減のために必要な措置を検討することが考えられる」との表記だ。
具体性に乏しく、国民の不安からすれば、あまりにも消極的過ぎる。
汚染のリスクを伝えるだけで、その原因を突き止め、拡大を防ぐ対応を示さないようでは、不十分と言わざるを得ない。
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県内では、県企業局の本格調査が始まった14年以降でも北谷浄水場の水源となる河川などから高濃度のPFASが検出され、継続性が認められる。
嘉手納基地や普天間飛行場周辺の河川、地下水からも高濃度のPFASが検出され、県は「米軍基地が汚染源の蓋然(がいぜん)性が高い」と判断し、繰り返し立ち入り調査を求めてきた。
だが、米軍は日米地位協定を根拠に調査を認めず、日本政府も環境補足協定の要件に該当しない、と歩調を合わせている。
東京都の横田基地や山口県の岩国基地の周辺でも自治体や市民団体の調査で、地下水などからPFASが検出されている。
環境省は手引き通達後も米軍基地内の調査には「外務省や防衛省との調整、米側への申し入れの対応を進める」と従来の説明にとどまり、排出源特定の本気度が伝わってこない。
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国の調査では、全国の水道事業で目標値を超えなかった。ただ、沖縄ではPFASが検出された河川からの取水を制限し、高機能粒状活性炭で浄水するなど抑え込んでいるのが実態だ。
県はPFAS対策に10年間で80億円以上を見込む。
米国では飲み水の基準をPFOSとPFOAの各1リットル当たり4ナノグラムと設定するなど厳格化の流れにある。
環境省も水質管理を強化する方針で、対策費用はさらにかさむ。
汚染を食い止めるためには排出源の特定は欠かせない。安全な水の提供は国の重要な役割だ。排出源の特定に責任を果たすべきだ。
元稿:沖縄タイムス社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2024年12月04日 04:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【産経抄・12.03】:安全を世界に誇る日本の水道に新たな脅威
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経抄・12.03】:安全を世界に誇る日本の水道に新たな脅威
日本の水道の歴史は江戸の上水道に始まる。問題は水質である。枡(ます)に溜(た)まる泥をさらい、水死人が出ると吐口(はきぐち)から水を捨てた。明治時代に入ると大流行したコレラが近代水道の普及を急がせた。
使用済み活性炭周辺の地下水から暫定目標値を超える数値が測定された(円城浄水場PFAS問題有志の会提供)
▼現在の日本は蛇口からそのまま水が飲める世界でも数少ない国である。その安全性を世界に誇る水道が新たな脅威にさらされている。発がん性が懸念される有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」である。
▼水や油をはじき熱に強い特性が重宝されて、食品容器から半導体製造まで幅広く使われてきた。自然界でほぼ分解せず、生物の体内に蓄積されやすく「永遠の化学物質」とも呼ばれる。米軍基地や工場の周辺から検出の報告が相次ぎ、昨年から国が対策強化に乗り出していた。
元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【産経抄】 2024年12月03日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
《社説①・12.01》:PFAS全国調査 水道の安全につなげねば
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説①・12.01》:PFAS全国調査 水道の安全につなげねば
健康への悪影響が懸念されているPFAS(有機フッ素化合物)をめぐり、環境省と国土交通省が5~9月に行った水道水の全国調査の結果を公表した。
1リットル当たり50ナノグラム(ナノは10億分の1)という国の暫定目標値を超えたところはなかったが、検査済み全体の2割に当たる332の水道事業で検出された。
長野県内も中野市や長野市、大町市などの7事業で確認された。検査が推奨されるようになった2020年以降では東北中南信すべてで検出例がある。それだけ身近な化学物質になっている現実を、あらためて共有したい。
PFASは水や油をはじき、熱にも強い。フライパンや食品包装といった生活用品の皮膜、泡消火剤、半導体の生産工程などで幅広く使われている。
その便利さと裏腹に、健康リスクについての疫学研究が蓄積されている。世界保健機関(WHO)の研究機関も発がん性があるなどと評価した。各地で住民の血液中から検出される例が相次ぎ、浄水場で高濃度の汚染が確認された岡山県吉備中央町は公費による住民の血液検査を始めた。
住民の不安に応えるには、まずは定期的な水質検査と結果の公表が欠かせない。
暫定目標値のままだと、検査や水質改善などは努力義務でしかないため、環境省は水道法上の「水質基準」とし、対応を法的に義務付けるかどうか検討している。欧米に比べて緩い50ナノグラムという現在の基準値の見直しも含め、対応の強化が要る。
発生源の特定と環境中への漏出防止の強化も必要になる。
暫定目標値を超えた水道事業は20年度の11から減り、初めてゼロになった。主に取水停止や水源の切り替え、活性炭吸着などの浄水強化による。20年度に一部水源で暫定目標値を超えた長野市も検出値を下げてきている。
それらは根本的な解決策ではない。これまでは化学工場や泡消火剤を使う米軍基地からの漏出、PFASを含む廃棄物の放置などが発生源として疑われてきた。ただ、水道水や人の血液中に入り込む経路には不明な点も多く、特定に至らないケースが目立つ。
1万種類以上あるとされるPFASのうち代表的な数種類は国内製造や輸入が禁止されたが、使われ続ける限り、混入するおそれはいつでも、どこででもあり得る。それを前提に、生産、流通における規制や自治体の調査権限の強化も考える必要がある。
元稿:信濃毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2024年12月01日 09:31:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【富士山】:巨大な笠雲 15日は未明から雪降り、雪化粧
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【富士山】:巨大な笠雲 15日は未明から雪降り、雪化粧
山梨県富士吉田市で15日、雪化粧した富士山の上に巨大な楕円(だえん)形の「笠雲(かさぐも)」が浮かんでいるのが見えた。
山梨県富士吉田市から見えた、雪化粧した富士山の上に浮かぶ笠雲(共同)
甲府地方気象台によると、笠雲は太平洋から吹いてくる湿った空気が山の斜面にぶつかって上昇し、上空の冷気に冷やされて発生する。
富士山は11月7日、観測史上最も遅い初冠雪を記録した。その後も降雪が少なく、うっすらと積もっていた。15日は未明から雪が降り、山頂が真っ白に染まって冬の訪れを感じさせた。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・山梨県富士吉田市・雪化粧した富士山の上に巨大な楕円(だえん)形の「笠雲(かさぐも)」が浮かんでいるのが見えた】 2024年11月15日 17:54:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【金口木舌・11.29】:どうする、PFAS
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌・11.29】:どうする、PFAS
岡山県吉備中央町で、民間企業が放置した使用済み活性炭が原因とみられる浄水場の有機フッ素化合物(PFAS)による高濃度汚染を受け、町は希望する住民790人の血液検査を公費で始めた
▼環境省によると公費の検査は初。山本雅則町長は「スピード感を持った対応が大事」と述べ、5年後にも実施する。地域の井戸が高濃度汚染されていた千葉県鎌ケ谷市では、近隣医療機関で住民が血液検査する際の助成を始める
▼国が血中濃度と健康被害の関連について慎重姿勢を示す中、各地の地方自治体が動き始めた。沖縄では市民団体による血中濃度調査が北谷、金武町で行われ、高い数値が検出された。行政主導の検査が待たれる
▼PFASを含む泡消火剤を慣習的に使用していた米軍基地と周辺の水の汚染の関係を日米両政府は認めようとしない。振り回されるのは住民の方。健康不安から自腹で浄水器を購入する人もいる
▼お上の判断は待っていられぬと、住民の健康第一で動き出す地方自治体。日米両政府という高い壁を日々見上げる沖縄だが、主役は住民であることを忘れてはならぬ。行政の対応を急ぎたい。
元稿:琉球新報社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2024年11月29日 04:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【天風録・11.28】:スーパーマンは来ない
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録・11.28】:スーパーマンは来ない
米国で「実話」映画の題になった環境活動家の名前は、今や動詞としても通じるらしい。辞書風に書けばこんな感じか。【エリン・ブロコビッチする】目的達成まで諦めずに調べ、闘い続ける
▲学歴なし、資格なしのシングルマザーだった彼女。勤め先の法律事務所で水道の化学物質汚染に気付くや、猛然と真相を追う。大企業の垂れ流しを暴いて約30年前、集団訴訟で史上最高額の和解金を得る。映画ではジュリア・ロバーツさんが演じた
▲彼女も追っかけた化学物質の一つ、有機フッ素化合物(PFAS)について今週、岡山県吉備中央町が住民の血液検査に乗り出した。一部の浄水場から極めて高い濃度で見つかったからだ
▲公費を投じた検査は全国初というものの、汚名返上を期するところもあるだろう。町が実態を明かした昨年の時点で少なくとも2年間、町民は知らぬまま、その水を使わされていた。情報共有の遅れが、要らぬ不安や不信を招いた面は否定できまい
▲「スーパーマンは来ない」。ブロコビッチさんが水問題でつかんだ信念だという。あなた任せでは、誰も助けに来てくれない。一人一人が立ち上がらないと、命の水は守れないのかもしれない。
元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】 2024年11月28日 07:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【ぎろんの森・05.11】:水俣病と環境省の「聞く力」
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ぎろんの森・05.11】:水俣病と環境省の「聞く力」
ぎろんの森は大型連休中、休載しましたので2週間ぶりとなります。皆さんはどんな連休を過ごされましたか。
【政界地獄耳・05.10】:環境相はプライドと謝罪の気持ちがあるなら辞任すべき
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・05.10】:環境相はプライドと謝罪の気持ちがあるなら辞任すべき
★1956年に水俣病が見つかり、70年に内閣に公害対策本部が設置され公害という言葉が広がった。環境庁として発足したのが大阪万博の翌年、1971年。環境省の原点は水俣病と言っていい。76年、環境庁長官で初入閣した石原慎太郎は翌年、水俣病の患者施設を視察。患者に抗議文を手渡され、会見で「これを書いたのはIQが低い人たちでしょう」「補償金が目当ての“偽”患者もいる」と発言。結果、患者の前で土下座して謝罪した。
■:「知能が低い」発言で石原慎太郎さん(当時・環境庁長官)が土下座も 繰り返す水俣病問題と謝罪の歴史 | TBS NEWS DIG (2ページ)
★伊藤は元衆院議長・伊藤宗一郎を実父に持ち、慶応義塾大学院法学研究科政治学専攻修士課程修了、ハーバード大学大学院修士課程修了、「CNNデイウォッチ」キャスターなどを歴任。英、仏、伊、中国語が堪能というエリート。「当選7回で初入閣は遅いとみる向きが多いだろうが、プライドが高く主要閣僚以外は受けないと豪語していた」(自民党同僚議員)。懇談の冒頭、伊藤は「水俣を訪れ、皆さまのお話を伺うことができる、重要な機会と感じている」とあいさつしたが、プライドと謝罪の気持ちがあるなら辞任すべきだ。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年05月10日 07:52:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。