――ここに事業者が提出した「バイオマス燃料の調達及び使用計画書」がある。鉛筆書きか何かで「林野庁差しかえ後」と書いてあるが?(*下の画像参照)
課長補佐:ああ、ありますね。
――差しかえ前のものがあるのか?
課長補佐:差しかえ前のものは、もう保管せず廃棄しております。
――廃棄した?
課長補佐:はい。申請のときに、あのー、事業者さんと、あのー提出された文書のやり取りをいたしますけども。はい。あのー、なんか間違いなどが、えー見つかった場合は、えー、事業者さんとお話して、えー返送、もしくは、はい、こちらでの、シュレッダー廃棄ですね。という形で進めております。
――廃棄ね。
課長補佐:はい。
――なるほど。ところで、何か所も黒塗りがある。(*下の画像参照)
課長補佐:はい。
――非開示理由がたくさんあった。
課長補佐:あー、はい。
――この事業のガイドラインを見たが、申請書と使用計画書でワンセットということで間違いないか?
課長補佐:そうですね。
――使用計画書がなかったら、許可も出ないと?
課長補佐:そうなりすね。
――使用計画書は全開示できないのか?
課長補佐:そうですね。あのー、我々も、そうですね。
――国会議員が(資料請求を)やってもだめか?
課長補佐:あの、事業者さんのあくまでも、そのー、不利益につながる情報ということで。あの、情報公開法で、あのー、定められている。
――国会議員さんが、国会で請求してもこの黒塗りで出てくると?
課長補佐:同じになります。
――誰に対しても同じ?
課長補佐:はい。そうでないと法律上……。
――これまでも、これからもそういうことか?
課長補佐:はい。なので、あの……。
――今まで請求はなかったのか?あったとして、その時も黒塗りは黒塗りだったと?
課長補佐:黒塗りは黒塗りです。
――変更なしということでいいか?
課長補佐:そうですね。
――たしかに、あっちには開示、こっちには黒塗りというわけにはいかない。
課長補佐:そういうことがあってはいけません。
――それで、この使用計画書の中で、「地域社会に対す対応」という項目がある。ここも黒塗りになっているが?(*下の画像参照。赤い囲みはハンター編集部)
課長補佐:はい。
――この部分を開示するつもりはないか?
課長補佐:そうですね、ここはもう調整状況ということで。
――国会で請求されても黒塗りか?
課長補佐:同じになります。
――住民説明会は許認可の必須条件か?
課長補佐:……。
――どうなのか?
課長補佐:ええと……、まあガイドライン上定めているものですね。あのー、努力義務という形でなっております。
――努力義務?なくてもいい?
課長補佐:なくてもいいというわけではなく……。もう様式で、あの、もうこれ我々、あのー、ホームページで、こういう様式で、ええと、これは計画書……。
――この使用計画書の中に虚偽が見つかった場合はどうなるのか?
課長補佐:虚偽?
――つまり、嘘。
課長補佐:嘘というのは?
――ガイドラインには、内容に不備があった場合は許可の取り消しに繋がりかねない、と書いてある?間違いないか。
課長補佐:あのー、パンフレットにもですね、こちらにお示ししている……。そうですね。
――だから、正確に提供しなさいと。遵守事項としてはあると。
課長補佐:そうですね。はい。
――だから、正確にしていなかった、つまり虚偽だった場合どうなるのか?そこで、改めて聞くが黒塗りは黒塗りのままか?
課長補佐:はい。
――後にも先にも開示しないということでいいか?
課長補佐:おっしゃる通りで。
――では、ここからが本番。これは何か?(*下の画像参照)
課長補佐:それは……。
――これは何か?
課長補佐:……。
――これは、そちらがかつて開示した文書だそうだが?
課長補佐:……。はい、えっと、いつ、出したもの……?
――去年の秋。
課長補佐:去年は……。
――いつのことであろうが、後にも先にも開示箇所は変わらない、国会議員が求めても同じものしか出さないと言ったが、これは何か?
課長補佐:……。
――住民説明会。元年11月。これを隠してなんの意味があるのか?
課長補佐:……。
――なんでうちには黒塗りなのかと聞いている。あなたがさっき言ったこと全然違う。
課長補佐:……ええと、これは……。
――後にも先にも、黒塗りだと。今までも黒塗りと。これから先も黒塗りだと言った。(隣に座る別の課長補佐に)あなた、聞いていたか?
同席者:聞いてました。
――どう責任とるのか?虚偽の説明について。
課長補佐:あの……、ええと、開示、開示部分については、開示不開示の判断については、その都度その都度……。
――その都度じゃないだろう。さっき聞いたばっかりじゃないか。
課長補佐:判断しておりまして。どこを隠して、どこを開示するかというのは。
――モリカケ問題の二の舞だ。同じことをやってる。南スーダンの日報の件、覚えているか?ないと言ったものが出た。同じだ。いったん開示したものが、なんで黒塗りになるのか。こういうのを隠蔽という。
課長補佐:えっと、その都度その都度。
――その都度その都度変わったら、情報公開制度は成り立たない。駄目だ。
課長補佐:えっと…これですね、あの……。
――言い訳なら文書で。そちらの言い分は記事に載せる。うちは隠蔽と書く。こんなことが許されていいわけがない。その都度変わる?そんな馬鹿な情報公開どこにあるのか。だから最初に聞いた。「後にも先にも変わらないか」と。あなたは、「変わらない」と何度も言った。
課長補佐:はい。基本はそうです。
――基本ではない。大原則だ。
課長補佐:その都度その都度、あのー。
――なんでうちには黒塗りなのか?
課長補佐:事業者さんとのやり取りの中で、ここは、えー、事業者さんの不利益に繋がるという理由書。
――では、なんでその前は開示したのか?
課長補佐:そのときは、すみません。そのときのちょっと理由書を確認いたします。
――いやいや、それは駄目。
課長補佐:あのー、開示できるという理由になってんだと思います。
――さっき言ったことと全く違うことを言っている。国の情報公開の中身がその都度コロコロ変わるのか?あり得ない。
課長補佐:……。
――モリカケ、南スーダンと一緒のことじゃないか。
課長補佐:……。
――あなたは先日、文書を紙でお出ししているだけ、説明責任はないとハッキリおっしゃったが?
課長補佐:説明責任はないとまでは申しておりません。
――おっしゃってます!記録を読みますよ。“出された文書の説明責任はないんですか?”――「えーございません。そこまではいたしておりません」。これ、あなただ。
課長補佐:……。それは本省のほうにも私も確認しております。
――「内容によります」という話か?
課長補佐:はい。内容によります。答えられる部分と、答えられない部分が……。情報公開法では、あのー、文書の開示の際には、内容の説明までは定められておりません。
――そう言っていればいい。経済産業省は説明責任を放棄し、隠蔽したということになる。あなた、業者からカネでも貰っているのではないか?
元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・行政 【行政ニュース・・経済産業省九州経済産業局が、開示された文書の対面説明を拒否】 2023年03月01日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。