2018年7月30日(日)晴 34.4℃~25.8℃
「会津オペラ 白虎」
会津若松市戊辰150周年記念事業として「オペラ白虎」が再演されることを受け、過日プレイベント「お話と演奏で贈るオペラ白虎」が会津稽古堂で開かれた。ミニコンサートやトークショーなどを楽しみ、本番が待ち遠しかった。
7月28日と29日に會津風雅堂で「会津オペラ 白虎」が再演された。29日妻と奮発したS席で観劇。感動、感涙。よかった。
オペラ白虎は、戊辰戦争に出陣した会津藩の白虎隊士の中で、飯盛山での集団自刃後に蘇生した飯沼貞吉の回想録が題材。
有名な史実である白虎隊の集団自決。生き残った飯沼貞吉にスポットをあて、戊辰戦争の一コマを描く。恭順説を説いた筆頭家老・西郷頼母を伯父に持つ飯沼貞吉が、会津武士の生き様と頼母の生き様、その両者の葛藤の先に見出した答えとは。
また白虎隊の集団自決と同様に有名な、西郷邸での女たちの集団自決の様子も描く。当時の会津武士の生き様、什の掟に代表されるような教えは、貞吉ら白虎隊隊士にどのような影響を与えていたのか。
キャストを最小化し、飯沼貞雄(もとは貞吉。後に貞雄と改名)の回想録として物語を展開。合唱(コロス)が、会津の人々、西軍、語り部などとして重要な役割を担う。
史実に基づいた「オペラ白虎」は、平成21年の初演の際に第11回佐川吉男賞を受賞した優れた作品であり,会津の財産である。このオペラの再演のために日本を代表するオペラ歌手、演出家、オーケストラメンバー、音楽スタッフ、製作スタッフ、そして会津の素晴らしい中高生をはじめとするが合唱集団が結集した。指揮者は会津高校出身の佐藤 正浩氏。
最後に地域振興芸術委員会委員長 宮澤洋一氏の挨拶の一部を紹介します。
『戦争で、心身に言葉にできないほどの不幸を負った会津の先人たち、この歴史の事実については、地元でも年代や立場によってとらえ方はさまざまです。しかし、悲惨な歴史を持つ世界中の国々がそうであるように、戦争で傷つき、苦しみ、悲しみを背負いながら、残された者たちは、前に向かって歩いていかなければなりません。そのような負の想いをどうすればよいのでしょうか?私たちが出した答えの一つが「愛に変えてしまう」ことです。
「恨みつらみ、憎しみのエネルギーを愛に昇華させる」オペラ制作の過程で、これこそが、人類に課せられた、精神の進化への大きな一歩だと思うようになりました。それは容易なことではありません。しかし、それこそが150年前に起こった戊辰戦争のみならず、有史以前っから絶えることなく、地球上で続いている戦争で失われた無数の魂のメッセージではないでしょうか?
私たち会津人がこの150年をどういう想いで、どう生きてきたのか?そして、これからの150年、200年をどう生きていくのか?このオペラをして世界中に発信いていけたr、こんなうれしいことはありません。略』
「会津オペラ 白虎」
会津若松市戊辰150周年記念事業として「オペラ白虎」が再演されることを受け、過日プレイベント「お話と演奏で贈るオペラ白虎」が会津稽古堂で開かれた。ミニコンサートやトークショーなどを楽しみ、本番が待ち遠しかった。
7月28日と29日に會津風雅堂で「会津オペラ 白虎」が再演された。29日妻と奮発したS席で観劇。感動、感涙。よかった。
オペラ白虎は、戊辰戦争に出陣した会津藩の白虎隊士の中で、飯盛山での集団自刃後に蘇生した飯沼貞吉の回想録が題材。
有名な史実である白虎隊の集団自決。生き残った飯沼貞吉にスポットをあて、戊辰戦争の一コマを描く。恭順説を説いた筆頭家老・西郷頼母を伯父に持つ飯沼貞吉が、会津武士の生き様と頼母の生き様、その両者の葛藤の先に見出した答えとは。
また白虎隊の集団自決と同様に有名な、西郷邸での女たちの集団自決の様子も描く。当時の会津武士の生き様、什の掟に代表されるような教えは、貞吉ら白虎隊隊士にどのような影響を与えていたのか。
キャストを最小化し、飯沼貞雄(もとは貞吉。後に貞雄と改名)の回想録として物語を展開。合唱(コロス)が、会津の人々、西軍、語り部などとして重要な役割を担う。
史実に基づいた「オペラ白虎」は、平成21年の初演の際に第11回佐川吉男賞を受賞した優れた作品であり,会津の財産である。このオペラの再演のために日本を代表するオペラ歌手、演出家、オーケストラメンバー、音楽スタッフ、製作スタッフ、そして会津の素晴らしい中高生をはじめとするが合唱集団が結集した。指揮者は会津高校出身の佐藤 正浩氏。
最後に地域振興芸術委員会委員長 宮澤洋一氏の挨拶の一部を紹介します。
『戦争で、心身に言葉にできないほどの不幸を負った会津の先人たち、この歴史の事実については、地元でも年代や立場によってとらえ方はさまざまです。しかし、悲惨な歴史を持つ世界中の国々がそうであるように、戦争で傷つき、苦しみ、悲しみを背負いながら、残された者たちは、前に向かって歩いていかなければなりません。そのような負の想いをどうすればよいのでしょうか?私たちが出した答えの一つが「愛に変えてしまう」ことです。
「恨みつらみ、憎しみのエネルギーを愛に昇華させる」オペラ制作の過程で、これこそが、人類に課せられた、精神の進化への大きな一歩だと思うようになりました。それは容易なことではありません。しかし、それこそが150年前に起こった戊辰戦争のみならず、有史以前っから絶えることなく、地球上で続いている戦争で失われた無数の魂のメッセージではないでしょうか?
私たち会津人がこの150年をどういう想いで、どう生きてきたのか?そして、これからの150年、200年をどう生きていくのか?このオペラをして世界中に発信いていけたr、こんなうれしいことはありません。略』