2020年12月8日(火)曇 7.3℃ 4.7℃
『はやぶさ2 りゅうぐうより帰還』
宇宙航空開発機構(JAXA )は七日、探査機はやぶさ2がオーストラリアの砂漠に投下したカプセル内容器からガスを検出したと発表した。
りゅうぐうは、有機物を含む「C型」と呼ばれるタイプ。有機物はガスを発生させるため、ガスを検知できれば、地球由来の物資が混入していない限り、りゅうぐうの有機物を採取できる公算がおおきくなる。8日 JAXA 相模原に空輸で運ばれ、専用装置では地球の物資の混入を防ぐための真空状態で容器を開け、試料をとり出して分析する。世界初となる小惑星の詳細な分析が進むことを期待したい。
会津若松市のリオン・ドール三階フリースペースで、はやぶさ2を広く知ってもらう活動をしている有志の団体「会津そらの会」主催のパネル展が六日からはじまった。
はやぶさ2が撮影した小惑星りゅうぐう、人工クレーター生成時の写真、小惑星の表面を動き回るローバー(小型探査ロボット)が撮影した写真などを使い、はやぶさ2が行ってきたミッションを紹介したり、会津大学や県内の複数の企業が関わって作られたことを解説したパネルの模型などを展示している。
りゅうぐうに着陸するには、日本からブラジルの針孔に糸を通すように超難しい。着陸するときのパラシュートの布は今は操業していない。20年前当時の技術者の協力得る。機械ではできない部品を職人の技で仕上げる。会津大学や福島県の中小企業の技術力のすばらしさに感銘する。