行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

産油国からのクリスマスプレゼントを生かせ

2014-12-12 23:04:38 | Weblog

前々回のブログで円安バブルに触れたが、なんとミニバブルのうちに破裂、そして予想通り株は急落した。しかし、ミニですんだので日経平均指数は17000円は保っている。今回は調整的な円高で来年はさらなる円安でバブルがあるかもしれない。円安で輸出が増え景気は回復というアベノミクスの見込み違いも、円安の行き過ぎが是正され、日本経済にとって好都合だ。

更に大きな見込み違いは石油価格の下落で、OPECで減産が決まらずバーレルあたり100ドルが60ドルに下落した。石油価格が40%下落すると、石油の輸入金額は2013年14兆を超すから、5.6兆円ものクリスマスプレゼントが石油産出国からの届くことになる。もちろん石油価格が60ドルのまま来年1年間続くことが前提であるが、このプレゼントがうまく電気代、ガス代、化学製品などの値下がりにより還元されれば来年の日本経済は明るい。アベノミクスはもしかしたら 幸運を迎えたかもしれない。物価は安定するので2%上昇という黒田日銀総裁の目標は達成が難しくなる。

一方、石油製品の大幅な下落は世界全体で見ると地球環境にはマイナスに働く。事実米国ではガソリンをがぶ飲みするSUVや大型車が売れだし、ハイブリッド車の売れ行きが落ちだした。エコな日本車にとっては逆風となるが、地球環境を重視するオバマ大統領の排ガス減へのリーダーシップを期待したい。
排気ガスを減らし空気をきれいにしようとしている中国など途上国でも石油価格の下落でその努力のスピードが落ちだすかも知れない。

中東ではイスラム国などの不安定要素が潜在し、戦争拡大により、石油の生産が減少に転ずる可能性もあり、これまでも石油事情で日本経済は振り回されてきた。そうしたエネルギー事情には懲りてるはずなのだが太陽光や風力発電を抑える動きがあるが、昔の通産省ならそのようなことはしないだろう。エネルギー政策は国家の安全性と長期的な視点で考えるべきだ。

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Amazon中毒になりそう

2014-12-10 21:32:43 | Weblog
 
新たな流通革命か?

ネット販売が店舗を侵食 本・家電で1割超すという見出しで、買い物をする場が実店舗からインターネット上に広く移りつつあるとの報道、また、家電量販店のトップ企業ヤマダ電機がネット価格に...
 

この1年、Amazonを利用することが多くなった。買った品目は本からワイン、ゴルフのクラブまで多岐にわたる。本屋でいろいろな本を眺めながら購入するということがなくなり、必要な本をすぐ買える便利さに頼ってしまう。価格が安くても配達料はどういう仕組みか?無料で、クレジットカードで決済できるので手間がかからない。だけど今世間ではどんな本が読まれているのか本屋へ行かないと判らない。

今年の買い物で最も価値があったのはヒューレッドパッカードPCの充電池だ。3年しかたたないのにメーカーは電池の供給はしないという。7万円近くのPCなのにそれでは持ち運べないではないかとクレームをつけたが、Amazonあたりで探してくれとつれない返事、検索してらAmazonで自分のPC用の電池があるので取り寄せた。ところが全く違うもので返品せざるを得なく、あきらめてAC電源で使用していた。その後、何ヶ月かたち、Amazon を検索したら今度は写真入りで自分のPC用電池を販売していた。返品で修正されて再販売するとはたいしたものだと、取り寄せ、PCが持ち出せるようになり助かった。

これでAmazonを信用し、中古の最新?デスクトップとモニターやコネクターなども購入したが、コストパフォーマンスが良く節約できた。その後、パワーポイントを追加購入したら、マニュアル本の案内とか追加ハードディスクの販促メールが来るようになり、商売上手にはおどろく。

ゴルフのクラブは検索しただけで、いろいろな提案をしてくるのには驚いた。価格が安ければと、買うのを控えていたら、やがて予算の範囲内の価格を提示するようになり、購入した。まさに至れり尽くせりだが自分の考えてることを先読みしていろいろな製品の提案をしてくると何となく薄気味悪くなる。米国の専門家はAmazonはクレジットカードの情報をもとに顧客を開拓していると言っている。そのうち、自分の食べたいメニューを提供するレストランを紹介してくるのではないだろうか

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円安バブルの兆候

2014-12-08 23:51:34 | Weblog

円はついに121円台に入り、130円になると予想する証券マンも出てきた。株式相場も円安につれ上昇し、日経平均は18000円にはい上がろうとしている。一方、NISAの今年枠を使い切ろうと証券会社に預けている個人投資家の額は2兆円とも言われている。株式相場が落ちたら、すぐ買おうと狙っている資金だから、相場の成り行きは上昇志向になる。

今回の円安、そのピッチが速すぎ、明らかに投機資金が円を売って、ドル、ポンド、豪ドル、ユーロを買っている。このまま1ドル130円になれば、円安を起源とするバブルが発生すると危惧される。
何時のバブルもバブルは人々がまだバブルでないと思い込んでる中、大きく膨らむ。現在の株式市場はPER(下記参照)から見れば15から16で普通の良い状況で、証券業界の人はバブルだとは思わない。

円安バブルの発生システムは「想定外円安で予想以上の利益が出る→輸出企業の株価が跳ね上る→PERは変わらない→異常とは思わない」代表的な企業例で見ればトヨタは現在業績好調で株価もこの一週間上昇中で毎日新高値をつけ、本日は7800円で史上最高に迫ろうとしているが、予想PERは12から13で普通の水準だ。ところがトヨタの予想利益は1ドル105円を前提にしている。円安が121円ともなると利益はさらに膨らみ、PERが同水準でも予想株価は9000円以上と予想するアナリストも出てきた。つまり、円安の増幅で株価も膨らむメカニズムとなっている。当然円安が修正されれば株価は急降下する。

*PERとは、日本証券業協会の説明
税引き後の利益を、その会社の発行済株式数(発行済株式総数-自己株式数)で割ると、1株当たりの利益が計算できます。この1株当たり利益に対し、株価が何倍まで買われているかを表したのが株価収益率(Price Earnings Ratio)です。
この倍率の高低でその会社の投資価値を判断します。例えば、前期の1株当たり利益が20円、現在の株価が400円ならPERは20倍です。来期の1株当たり利益が30円と増益が予想された場合、PERが同じ20倍なら株価は600円の水準まで買える、と判断するわけです。

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名残の京都のもみじ

2014-12-06 23:17:09 | Weblog

関西での会合が重なり、京都のもみじを再度訪ねたが、残念ながら今年は散るのが早く名残の落ち葉とまだまだがんばっているもみじを撮った。
東福寺は通天橋からのもみじが有名で一度は見たいものと行ったが、見事にほとんど散っていた。それでも団体観光客が押し寄せていたが、お客にはどう説明するのだろうか

 

庭園は変わっていて市松模様の石庭で、観光客にはこれで我慢して貰うのか

清水寺は修学旅行生で大変な賑わいであったが、中の庭園で名高い成就院はひっそりとしていて、特別公開の小堀遠州作といわれる庭園を鑑賞できた。左の高台山、右の音羽山を借景に雄大さの中に小さな池が見事に配置されている。写真撮影禁止が残念だ。大きな手水鉢は秀吉が寄進したもので水を満々と湛えていた。
清水の舞台からの遠景

 

久しぶりに知恩院まで歩いてみた。各種のスイーツが開発され多くの店が競っていた中、鯛焼きに目玉焼きをのせて売っていたのには目をむいた。
知恩院の三門と本堂は修理中で大きなさや堂に覆われていた。

 

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軽減税率は8%でなく5%に

2014-12-05 23:53:22 | Weblog

消費税の軽減税率を唯一取り上げていると自負している公明党、山口代表が8%と具体的な数字をあげた。他の政党がほおかむりしているのに軽減税率を取り上げたことは評価出来るが、低所得者対策としてはパンチ不足で、これでは消費を喚起できない。例えば食料品の税率8%は世界で最も高い税率になっているからだ。20とか25%の付加価値税率の欧州でさえ食料品は5%前後で、本来なら4月に8%増税したときに5%の軽減税率を採用すべきであったのだ。財務省の圧力で軽減税率を誰も言い出せなかったことが円安と相まって低所得者が消費を控え、スーパーの売り上げが低迷し、結果的に景気は後退した。

財務省が日銀と組んで10%消費税実施の既定路線化をもくろみ、10月までは筋書き通りだった。ところが2期連続GDPがマイナスとなり、安部首相はたまらず延期とした。米国では2期連続GDPがマイナスになるとリセッション(景気後退)というのだが、首相はアベノミクス政策の失敗とは認めず、一言も言わない。

今回の消費税増税延期は安部・黒田の関係から言えば、安部は財務省に借りを作ったことになる。従って軽減税率に反対している財務省のことを考えれば、安部自らは言い出しづらいから友党である山口が言っている図式だが、山口代表も軽減税率実現を目指すと言っており、自信のなさがにじみ出ている。ここへ来て、そうしたことを突かれ、仕方なく8%という数字を出しのだが、数字を出す以上は正論である5%にすべきだった。禍根を残すことになる。

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愛犬家のなれの果て、ペットの大量廃棄

2014-12-03 22:52:26 | Weblog

栃木県での犬の大量廃棄が報道され、愛犬家を驚かせ嘆かした。報道では処分に困ったブリーダーが業者に頼んだということだった。ところが一方でペットの小型犬が大量に全国で不要となり、自治体へ引き取るようにと持ち込まれているという現実もある。自治体が引き受ける頭数には限度があり、一部はブリーダーに持ち込まれているのではないだろうか。民間のNPOがそうしたペット犬を新たな飼い主を探す努力をしているが量に追いつけない状態だ。

フランスでは長い夏のバカンスが終わると、リゾート地に多くのペットが捨てられパリ人の薄情さが問題となったが、同じような問題が高齢化が進む日本で起き始めている。想定外のことだが、高齢社会の新たな現象で、高齢者のわびしい生活を何とかしたいとペットを飼い、一緒に散歩をすれば健康にも良いということだった。私と同年齢の友人が先日脳梗塞で倒れたが、無類の愛犬家で、近所の犬友と飲み会をしたりゴルフの合宿をしたりお犬様々で人生を楽しんでいた。友人が入院して3ヶ月になるがペットはどうなったのだろうか細君が困っているだろうなどと想像を巡らしている。

犬を飼うときはまさか自分が先に逝くなどとは誰も考えない。実際は足腰が弱り、愛犬の面倒を見られなくなった高齢者が泣く泣く自治体などへ引き取り依頼をするケースが多くなっている。多少加減が悪くても医者には行かない高齢者でも可愛い愛犬だからちょっとしたことでも獣医へ連れて行く、結果、犬の寿命が長くなり14年くらいに伸びているとのこと。

これからは自分の寿命-14年を参考にペットを買う時代になった。できたら、引き取り保証付きで買う制度を作って貰いたい。犬の健康保険も定着しているので可能ではないだろうか

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昭島の銀杏並木と紅葉

2014-12-01 13:51:16 | Weblog

都心に比べ、寒暖の差が大きい昭島、ようやく紅葉の見頃となった。我が家の庭にもジョウビタキが渡ってきて冬本番へ、
銀杏並木は北側は落ち葉状態で南側が色づいてきた。北側終点では正午になると噴水が飛び出す。今週は見頃だ。

つつじヶ丘団地内の林の紅葉

 

 

玉川上水

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