ルジャ広場から奥に進み 大聖堂の手前に
六つのアーチが美しい 柱廊の「旧総督邸」がある。
この建物は ラグーサ共和国の総督の住居であったと同時に
大評議会 小評議会 元老院などの共和国の行政を行う機関が
すべて集まった ドブロブニクの心臓部の機能を果たしていた。
建てられたのは 15世紀の初めで オノフリオの大噴水も手がけた
建築家オノフリオによるものだが
1463年邸宅内の武器庫での爆発事故で
大きく損傷したことから ルネッサンス様式に
さらに 1667年大地震により バロック様式により補修され等
多くの修復を重ねて ゴシック ルネッサンス バロックの様式が
融合した建物になっている。
ダルマチア地方の最も美しい建築の一つとも言われ
現在は 「文化歴史博物館」として公開されている。
ここで面白いのは その総督が汚職や独裁にならないように
任期はたったの1カ月で しかも 無給だったそうだ。
本当の ”市民のための政治” がなされていた。