旧市街広場の人魚像
ワルシャワの歴史は
13世紀頃にヴィスワ川のほとりにできた
小さな村落から始まった。
14世紀初め都市としての権限を与えられ
水路の要衝にある町として急速に存在価値が高まってゆく。
14世紀末になると現在の旧市街にあたる
市街地を取り囲むように防壁が建設され
15~16世紀には旧市街の北端に
バロック様式の砦「バルバカン」が建造されている。
1596年には国王ジグムント3世(1566-1632)が
ポーランドの首都をクラクフからワルシャワへ遷都した。
その居城となった王宮は 16~17世紀を中心に
増改築が行われ さらに18世紀後半には
最後のポーランド王スタニスワフ・ポニャトフスキ(1732- 1798)
によって豪華絢爛な室内装飾が施された。
14~19世紀にかけてゴシック様式から
新古典主義様式にいたる歴史的建造物が
多く建設されたワルシャワは、
その美しさから「北のパリ」とも称されている。
因みに「ワルシャワ」の語源は
その昔、ヴィスワ川添いに
貧しい漁師が住み毎日漁に精を出した。
ある朝 漁師は網にかかった人魚を生け捕りにすると
下半身は魚だが、上半身は女性だった。
驚いた漁師は人魚を家に持ち帰ったが
人魚に川に返して欲しいと懇願され
結局 ヴィスワ川に帰した。
それ以降 漁師の家のそばにひとが住むようになり
魚が売れるようになり 漁師は裕福になった。
その漁師夫妻の名前が
ワルス Wars とサワ Zawaだったので
これがワルシャワの始まりという。
ワルシャワの紋章