13世紀に公爵の城郭として建設された王宮は、
1526年以後は ポーランド国王の居城となり、
ポーランドの首都を
クラクフからワルシャワへ遷してからは、
立法と行政機関が置かれた。
18世紀には、絢爛豪華な内装も施され、
ワルシャワの誇りであり 歴史そのものであった。
しかし、1939~44年に
ナチス・ドイツによる攻撃で 灰燼と帰してしまった。
長く廃棄されたままだった旧王宮は、
共産主義政権下では 再建を許されず
修復が決まったのは 1971年で、
その廃墟に残った建物の欠片を
使って1988年に復元した。
戦禍に遭う前に 家具調度品や宝物は
国外に持ち出されていて 無事で、
建物の復元完成により運び込まれ、
現在は 博物館として開放されている。
ワルシャワの歴史を伝える象徴的建造物といえる。