大西洋に流入するドウロ川には 河口(左)から
①アラビタ橋
②ドン・ルイス1世橋
③インファンテ橋
④ドナ・マリア・ピア橋
⑤サン・ジョアン橋
⑥フレイショ橋
の6本の橋が架かる。
50分でこの6橋を巡る
ドウロ川クルーズを利用すると
川岸の風景や個性的な橋を見ることができる。
しかし それが叶わなかったので
川岸から見てみよう。
大西洋から3kmもあるが
最も河口に近い ①アラビタ橋(1963年完成)
アーチ構造 長さ493m 水面からは70mもある。
ドン・ルイス1世橋の迂回として
自動車専用の橋になっており E10号線でもある。
リベイラ側から見る 巨大アーチの
②ドン・ルイス1世橋(1886年建造)
高架橋技師エッフェルの弟子により
建設された 二重構造の橋で
上層は メトロ路線と歩行者道路に
下層は車道と歩道になっている。
川岸にはクルーズ船の発着場所もある。
航海王子の名がついた ③インファン橋
ドン・ルイス1世橋の上層をメトロが
走ることになり 自動車専用に架けられた。
ドウロ川に架かる橋の中で最も美しいいとも。
インファン橋からドン・ルイス1世橋を望む
④ドナ・マリア・ピア橋(1877年・鉄道橋)
手前白い橋脚は ⑤サン・ジョアン橋
老朽化により 鉄道橋として114年の役目を終え
一つ上流の ⑤サン・ジョアン橋に譲っている。
現在は その美しさから モニュメントとして
残されている。
TV番組「世界水紀行」から
⑤サン・ジョアン橋(1991年完成) 現役の鉄道橋
他の橋と違ってアーチ構造ではなく
鉄筋コンクリートの列柱構造になっている。
一つ下流の「ヂナ・マリア・ピア橋」
(1877年・鉄道橋)の保存のため造られている。
写真はないが 最上流に架かる
⑥フレイショ橋(1995年)は
アラビダ橋 ドン・ルイス橋の交通量を
減らすために架けられた。
ここで「ドウロ川」の概略
スペイン北部を水源としポルトガルに
入りポルトから大西洋に注ぐ。
スペインにおいては「ドゥエロ川」と呼ばれ
全長897km。
川の名は レコンキスタの途上において
アストゥリアス王国などが
この川より向こう側の“未征服の
”イスラム勢力の領域のことを
「エストレマ・ドゥーラ(ドウロ川の向こう側)」と
呼んだことが語源となったという。