あかない日記

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ポルトガル紀行48 ポルト18 アズレージョ

2019-05-24 | ポルトガル紀行

   

             サン・ベント駅構内    

 

  アズレージョとは
  ポルトガルで流行した白地に青色や
  多彩色で色づけされたタイル装飾で

  壁画やタペストリーの
  代わりとして用いられたもの。


  ポルトガルの建築を彩るタイルの芸術ともいわれ

  教会や通り 駅やレストランなどで
  装飾タイル・アズレージョが目に入る。

 

  装飾用であると同時に室温管理の
  機能も持つともいう。

  語源は諸説あるが
  アラブ語で「モザイク」を意味するアズレーシャ
  もしくは青を意味するアズール。


  青一色のものが多くみられ特徴となっているが

  歴史や文化の影響を受け時代により様々なものある。

 

  14世紀の初めにスペインのセビリーリヤから
  輸入したムーア人伝承によるタイルが起源。

  15~16世紀初め これをもとに
  ポルトガル独自のタイルが造られ始めた。

  当時は教会や王宮を飾るもととして使われた。

  17世紀 中国や日本の磁器の影響を受けた
  青単色のオランダのデルフトスタイルが流行した。

  1640年スペインから再独立し 青ばかりでなく
  黄・緑・赤の多色のタイルも造られ

  「巨匠の時代」と呼ばれる芸術性の
  高い黄金期を迎える。


  19世紀 ナポレオン軍等の影響により
  経済変革が起こり、生産量は減ったが

  この頃になると、内装だけでなく
  外装にも使用するようになった。

  20世紀 外国産の安価なプリントタイルが
  輸入され庶民にも手が届くようになったが

  国産タイルは、ハンドペイントが
  流行り魅力的な街並みとなる。

  また 独裁政権時代には ヨーロッパで広まった
  モダニズムの影響を受けなかったことから

  伝統的な街並みが守られたという。

 

    

             シントラ 王宮