「サン・ベント駅」を有名にしているのは
駅構内の壁一面に彩られた約2万枚の「アズレージョ」。
ポルトガルを代表するアズレージョ画家
ジョルジュ・コラコによって
11年もの歳月をかけて
ポルトガルの歴史や文化
人々の生活が描かれている。
アズレージョが張り巡らされたホールは
まるで駅とは思えないほどだ。
列車を利用しない人もこのアズレージョを
見学しているので 駅は混雑している。
ホールの左右両側の壁には
ポルトガルの歴史が描かれている。
先ず右壁から
ジョアン1世のポルト入城
ジョアン1世(1357-1433)が
フィリパ・デ・レンカストレ(1359-1415)との
結婚(1387年)のためにポルトに入城する場面。
「セウタを征服したエンリケ航海王子」
1414年 21歳となったエンリケは
父ジョアン1世とともに
ジブラタル海峡に接しイスラム勢力が立てこもる都市
アフリカ北岸にあるセウタの攻略戦に参加する。
翌年にはセウタの攻略が完了し
ポルトガルはアフリカ一帯への
進出への足掛かりとなった。
この武功によりエンリケは騎士に
叙されヴィゼウ公の位に就いた。
その後フェリペ2世がポルトガルを併合し
1580年から現在までスペイン領となっている。