あかない日記

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信州紀行 軽井沢9 油屋

2020-01-17 | 国内・長野

 

本陣跡の東隣に「油屋」がある。

 

江戸時代 旅寵は大きなのが
5戸、中17戸、小さいものも多くあり、

脇本陣には甲州屋と油屋があった。

1872(明治5)年の
芸娼妓解放令以降は旅館となり、
堀辰雄・立原道造・室生犀星らに愛された。

特に、堀辰雄の小説「菜穂子」
「ふるさとびと」に登場する
“牡丹屋”という旅館は
この油屋がモデルとなっているという。


しかし 1937(昭和12)年11月
隣家からの失火に煽られ
ほぼ全焼してしまい、

現在の所に再建された。

その昭和12年は 
堀辰雄が「風立ちぬ」を
書き上げた年でもあった。

                         


現在 建物の1階には
ギャラリーやShopがあり

2階が素泊りの宿
『油やSTAY』になっている。

 

当日は休みで
館内には入れなかった。

 

 

近年になり旅館閉業で
解体の危機になったが、

2012(平成24)年 
NPO法人「油やプロジェクト」が発足し

修復・改装して再生した。

「信濃追分文化磁場油や」として
場所を提供している。