旧宅 辰雄が晩年
読書と療養の日々を過ごした部屋
映画女優・高峰三枝子(1918-1990)から
贈られたという藤の椅子セット
床の間の掛軸は
川端康成から贈られた「雨過山如洗」
説明文には
書庫 この完成を心待ちにして
病床で蔵書の並べ方まで
妻に指示していたが、
死の10日前に
出来上がったこの書庫に、
思ったとおり本が並ぶのを
遂に見ることなく世を去った。
今は その指示とおり
配架されているという。
常設展示場
敷地には 旧堀辰雄邸と
書庫、管理棟を兼ねた展示室と
常設展示棟がある。
常設展示棟は
2010年 96歳で亡くなった
多恵夫人が
堀辰雄の没後に建てて
夏を過ごしていたもの。
館内には 原稿・書簡
・初版本・遺愛の品々が展示され
堀 辰雄の生涯と文学の背景を
知ることができる展示室
愛蔵書が納められた書庫がある。