あかない日記

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東欧旅行(49) 海岸都市「シベニク」

2012-12-16 | 東欧5カ国紀行

                      

 

  シベニクは ダルマチアの中央に位置し 「クルカ川」の河口に開け
   政治 教育 交通 産業がクニン郡の中心地 約5万人の町。 

  聖ミホヴィル 聖ニコラ 聖イヴァン そしてシュビチェヴァツの要塞や
    
世界遺産の聖ヤコヴ大聖堂などあって アドリア海東岸の他の町々が

  イリリア人 ギリシャ人 ローマ人によって建設されたのに対して
    
クロアチア人によって築かれた最初の海岸都市。 

  歴史にシベニクの名が歴史に登場したのは11世紀
   15世紀から ヴェネチア共和国の支配下に入り
    他国の脅威に対抗するため
 要塞化が進み
     1797年ヴェネチア共和国の滅亡により
     
 ハプスブルグ帝国の支配下になった。

  第一次世界大戦後は ユーゴスラビア王国の一部となり
   第二次世界大戦時に
はイタリアとナチスドイツに占領されている。

 戦後は 1991年のクロアチア独立まで
  ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の一部になっていた。
 

 また シベニクの出身者は ”戦場のピアニスト” と言われた
   マクシム・ムルヴィツアは 
クロアチア戦争時代
     戦渦の中 音楽学校の地下室でピアノを弾き続けたという。
     
  


東欧旅行(48) リュウレツラン

2012-12-15 | 東欧5カ国紀行

 

  アドリア海に面した小さな町 シベニクに到着した。

   市内を歩くうち 写真のような植物 「リュウゼツラン(竜舌蘭)」を初めて見た。

    この地は 地中海性気候で 暑く乾燥した夏季 温暖で湿潤な冬季が

     ヤシ サボテン リユゼツラン などの亜熱帯性植物が育つ。

  「リュウゼツラン」は リュウゼツラン科リュウゼツラン属の

   単子葉植物の総称で 100種以上が知られている。

  花は ロゼットの中心から先が鋭く尖り

   縁にトゲを持つ厚い多肉質の葉からなる 

     「マスト」と呼ばれる背の高い花茎が伸び

      その先に短い筒状のものがたくさんつく。

  茎は 大半の種では短く太いため

     根から
直に葉が生えているようにも見える。


東欧旅行(47) ダルマチア海岸

2012-12-14 | 東欧5カ国紀行

 

  クロアチアのダルマチア地方の海岸は 「ダルマチア式海岸」という。

   海岸線に沿って平行に連なっていた山地が  

    沈降する事によって形成されているが

  日本でよくみられる リアス式海岸は海岸線に対して

    垂直な山地によって形成される違いがある。

  そのため ダルマチア式海岸はアドリア海望む 風光明媚な

    サダル シベニク スプリット ドゥブロヴニク

     などの観光都市がある。 

  また アドリア海には コルチュラ島 フヴァル島など

   100近くも島々が浮かび その多くが

      海岸線に平行な細長い島になっている。

   一方 ダルマチア地方は ディズニー映画「101匹わんちゃん」で有名な  

    犬の一種 白黒の模様が特徴なダルメシアンが原産地といわれている。

     この犬は 猟犬 番犬 牧羊犬 として活躍し 

       激しい作業に耐えうる体力 持久力を保有しているそうだ。

 


東欧旅行(46) 高速道路

2012-12-13 | 東欧5カ国紀行

 

 

  アドリア海に沿って走る
   このA1高速道路は ザグレブからスプリトを通り

    プロチェまで 最近開通し 先のドゥブロヴニクまで
     延長される予定とのこと。

  クロアチアは 観光のインフラにも力が入り 
    各地に繋がる高速道路の整備が進んでいる。

  しかし この6月には この高速道路で
    チェコ人50人を乗せた観光バスが横転し

     8人が死亡した事故もあったそうだ。 

  また 日本でも似たような事故が関越道であり
   ごく最近では中央道でトンネル崩落事故もおこっている。

  どこの国も同じだが 命がけの乗車になっては大変だ
    安全対策をしっかりやってほしいですね。


東欧旅行(45) ディナール・アルプス

2012-12-12 | 東欧5カ国紀行

 

    バスは 「ディナール・アルプス」をトンネルで通過する。

   石灰岩質の「ディナール・アルプス」は アドリア海沿岸に
     北西から南東へ645kmも延びており
       カフカス アルプス スカンディナヴィアの山脈に次いで 
         ヨーロッパで最も険しく広範囲に延びる山脈になっている。

   かつての海や湖によって 堆積した石灰岩が 褶曲により山脈となり
    そして 川により 侵食を繰り返し バルカン半島で独特なカルストの
     地形をつくりだしている。

  青空のもと 雪のようにも見えるカルストの頂を背に バスは さらに南下。 

 

 


東欧旅行(44) 草原

2012-12-11 | 東欧5カ国紀行

 

  バスは プリトヴィッツエ湖群国立公園を後にし 

   ボスニア・ヘルツェゴヴィナとの国境近くの草原の中を南下  

  20年前には この地で戦争・民族紛争が あったとは思えない 

   のどかな田園風景が車窓に流れていく。 

    自然環境も元に戻って 動物も帰り 

     そして人間も気兼ねなく農作業を営んでいる。

  こんな風景を見ていると

    あらためて 人間の醜さを超える 自然の恵みを感じる・・・

 

 

 

 


東欧旅行(43) 墓地

2012-12-10 | 東欧5カ国紀行

 

  この地でおこった ボスニア戦争の犠牲者を埋葬しているのか

   バスで行く道々には「墓地」が多く目に付く。

  先の11月1日は クロアチアでは

   「万聖節」(諸聖人の日)という行事があるが

    つまり 「万聖節」は 日本で言う「お盆」または「お彼岸」にあたる。

     その日が近いせいか 花が手向けられているお墓も見える。

      また この国とフランスが日本と同じ “キク”の花を飾るそうだ。 

  なお 資料によると 聖節の前の晩は 

   「諸聖人」は“All Hallowsのeve”と

    いうことで 「ハロウ・イブ」と呼ばれ

     これがなまって「ハロウィン」となったとも。

 


東欧旅行(42) クロアチア熊

2012-12-09 | 東欧5カ国紀行

 

  昼食後 バスは次の見学地に進路を向ける。

   途中 鹿・クマなどが飼われているところにトイレタイムで立ち寄る。  

     店内には 大きなクマのはく製が飾っているが

  クロアチアは 東欧でもっともクマが多い国だそうで

    5クーナ硬貨にも「熊」がデザインされてもいる。

 

            (資料より)


東欧旅行(41) マス

2012-12-08 | 東欧5カ国紀行

  

  世界遺産「プリトビツェ国立公園」の見学を終え

   昼食を 近くのレストランへ 

    メニューは クロアチア名物 「パストラヴァ」という料理。 

     マスをソテーし オイルで香りをつけてある。

      午前中に見てきた プリトビツェ国立公園の

       透明度のある湖水などに育った

         天然マスのせいか 臭みがなくて 美味で 完食でした。

 


東欧旅行(40) 自然保護

2012-12-07 | 東欧5カ国紀行

 

                           乗船した電動ボート

    コジャク湖の畔 P3で しばらく休憩をとる。

 

    この「コジャック」とは 山羊Kozaの意味で 
     30頭の若い山羊がオオカミに追われ 
      この湖を渡ろうとして 溺れたことから名付けられたとのこと。
    
   全長2.3キロ、深さ最大46mの国内最大の湖になっている。

  
 ここから 上湖群と下湖群の分岐点であるポイント2の
      ブルゲティに向けて遊覧船に乗船する。

   乗船した船は 定員100名 油ではなく電動ボートなので
    静かに桟橋を離れ 森林に囲まれた湖を流れるように進む。
     2日目に乗船したブレッド湖の手漕ぎボートと併せて思いに浸る。
    
  
   約15分程で P1 の遊覧船乗り場へ
 
   また ここから少々歩いて 園内エコロジー・バスに乗り込み「ST1」へ
     そして 再び徒歩で左に湖水群を見下ろしながら
       入場した「入口1」に戻り 2時間半の見学を終える。

   いずれにしても 園内は 自然保護から
     電気仕掛けの船・車と 排気ガスの出るものは使っていない。

       

 

 

  


東欧旅行(39) ミルカ・トルニナ像

2012-12-06 | 東欧5カ国紀行

 

 

     公園内の滝や湖には ブリトウイッツェ滝 カルシェロヴァツ湖
     カヴァノバッ湖 ミラノヴァツ湖 コジャック湖などの
      
名前が付されている。

   途中に、「ミルカ・トルニナ滝」と名付けられている滝があり
    その滝が望める岩場には 女性の顔を刻んだプレートが掲げてある。    

    クロアチア出身のオペラ歌手・ミルカ・トルニナが     
    
 1897年 ザグレブ歌劇場に出演したとき 多額の出演料を
     「プリトヴィツェ湖保護整備協会」に寄付して
       それで、彼女に因む滝の名前が付けられているとのこと。
           
     自然保護運動の先駆者にもなっている。
 

 


東欧旅行(38) 透明度

2012-12-05 | 東欧5カ国紀行

 

                     カモ 魚も 宙に浮いているかのようにも見える透明度

    公園内は 大きく上湖群と下湖群に分かれており
     我々は 下湖群を歩く。
   流れに沿うように木道が設けられて
     尾瀬の木道は 立て板の上を行くが 
       ここは 枕木のように 幅15cmほどの角材を横に並べている。

   ここの水は エメラルド・グリーンに輝いたりしている。
    場所により 湖底に沈む木 泳ぐ魚まで見れるほどの
     透明度があり 触れてみたらかなりの冷たさだった。

   また 公園は石灰岩を含んだる水によって 石灰が落ち葉など
    に付着し 積もって堰を作り 階段状の湖と
     それを滝や小川がつなぐという景観から
      中国四川省の「
九寨溝」と並び称されてもいる。


    


東欧旅行(37) 白糸の流れ

2012-12-04 | 東欧5カ国紀行

 

 

  「プリトヴィツェ湖群国立公園」内は 大小16の湖があり
    湖水は その間約8kmに
   
  標高637mのプロシチャンスコ湖から
      標高483mのサスタヴィツ湖まで
       幾段もの落差を通り 90余の滝や流れとなって繋がっている。

  そして その水は カメラに「NDフイルター」をつけていなくても
    ”白糸”ごとく撮影できるほどに
     淀みなく 滑るように落ち そして流れている。

   この流れは コラナ川の源流となり クロアチア内を流れ
    そして「クパ川」「サワ川」「ドナウ川」と名を変えて
      最後は「黒海」へ流れ込んでいる。

 


東欧旅行(36) プリトヴィツェ湖群国立公園 〔世界遺産〕

2012-12-03 | 東欧5カ国紀行

 

             「プリトヴィツェ湖群国立公園」入場券
                            ここにも日本語で「ようこそ」とある。

 

   「ビハチ」から第4日がスタートする。

     昨夜通ったチェックポイントを 再び通り 
 プリトヴィツェ湖群国立公園へ

   「プリトヴィツェ湖群国立公園」は 滝で結ばれる階段状に
     並んだ16の湖 92の滝が美しい景観を作り出しており
      1979年 世界遺産に登録されている。

    前回「ビハチ」でも紹介したが
      1991年にこの公園内で最初の武力衝突があり クロアチア内で
       独立を宣言していたウクライナ・セルビア人共和国の軍隊が 
        この一帯を占領していたが 1995年 クロアチア軍が
         一帯を奪還して紛争の終結になる。         

    しかし この戦争により 公園は世界遺産から危機遺産リストに
     登録されてしまった。

    その後 クロアチア政府は この公園の観光収入から甚大さから
     地雷撤去など優先的に取り組み また逃げていた動物も帰るなど
       元の状態に戻ったとして

        1997年 危機遺産リストから削除された。

 


東欧旅行(35) 国境の町「ビハチ」

2012-12-02 | 東欧5カ国紀行

 

                     日目の宿泊地「ビハチ」にあるホテル

 

  今日二度目の国境越えになる。
    
クロアチア から ボスニアヘルツゴビナ 国境を越え
     まもなく「ビハチ」の町へ
 
 もうすっかり日が落ちて ホテルに着いたときは
  辺りは暗闇に ホテルのネオンだけが目に付く。

  ここビハチを中心とする地域は
   1991年~1995年のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で
    セルビア人武装勢力に包囲され、3年間にわたって
      孤立し 住民が虐殺の危惧にさらされたが 

  1995年 クロアチア共和国がボスニア・ヘルツェゴビナ共和国軍と 
   共同で実施した「嵐作戦」によって クロアチアの勢力圏と結ばれ
     長い包囲から解かれている。