あかない日記

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東欧旅行(110) 市壁

2013-02-15 | 東欧5カ国紀行

   
                       市壁めぐりの入場券

   ドブロブニク旧市街の最な歴史的建造物は 堅牢な石でできた「市壁」だ。

   周囲の強国から自らを守るために
    14世紀に着手し15世紀頃に ほぼ現在に近い市壁が完成している。

   今日ドブロブニクが存在するのは この城壁のお陰でもある。
     最近では 1991年のユーゴスラビア軍の攻撃により
      被害は受けたが それにも耐えている

   中国の万里の長城も見学したが その規模には遠く及ばない。
     
しかし 市壁は 一周1925m 幅3~6m 高さ23~25mもある。
      
ちなみに 壁の厚さは内陸側6m 海側4m
       旧市街側はわずか1mとか。


   市壁めぐりには 壁内 4箇所の入り口があり
    ➀のピレ門 ②聖イヴァン要塞 ③ポンテ門 ④聖ルカ要塞 
      から登ることができる。

    

   我々は ④聖ルカ要塞口から登り ➀のピレ門口まで
     山側を 時計とは逆まわりになっている
      一方通行を
半周を空中散歩をしてみた。

   見晴らしは良く 旧市街のオレンジ色の屋根
     そして紺碧のアドリア海と

       天候にも恵まれ 印象に残る市壁であった。 

 


                   


東欧旅行(109) セルビア教会

2013-02-14 | 東欧5カ国紀行

 

 

     プラツァ通から 路地に入った裏通りの中間に
        「セルビア正教会」がある。

          こんなところに教会があると思うほどだ。

     扉が開け放たれていたので 覗くと祭壇には
       カトリックのような偶像はなく 絵(イコン)が飾られている。

       昨年の中欧旅行・センテンドレの正教会を思い出したが
        他の教会と違ってイス机が無い 
             また空間が大きく 何か殺風景に感じられる。 

 

 

 


東欧旅行(108) グンドリッチ広場

2013-02-13 | 東欧5カ国紀行

 

 

   旧総督邸の前の道に入ると 直ぐに
    「グンドリッチ広場」があり
       そこでは青空市場が開かれていた。


   赤と白の大きなパラソルを開き
    たくさんの屋台が店を開いている。

    地元の野菜や果物に混じってジャムやハチミツなど
       自家製食品も売られている。

    よく見ると お土産にもなる手作りの
     ハーブが入った人形なども売られ

       家人はお土産になると買い求めていた。

   また 我々が日本人と分ってか
    日本語で盛んに売り声をあげている若い女性がいた。

      聞くと 「今 日本語の勉強をしている。」というので
       「上手いね!」と言ったら笑顔が返って来た。
 

   なお 広場中央に建つ像は 17世紀の著名な
    ドヴロヴニクの詩人「イワン・グンドリッチ」
(1589~1638)
     どんな お顔かは 紙幣50クーナの肖像画を拝見。

 

 


東欧旅行(107) 聖母被昇天大聖堂2

2013-02-12 | 東欧5カ国紀行

                                       主祭壇の「聖母被昇天」

      

   主祭壇には 16世紀にヴェネチア派の巨匠ティツィアーノ作の

    「聖母被昇天」が飾られ 1758年に大理石で作れれている

    聖イヴァン・メポムクの祭壇が置かれている。

    また 祭壇左脇の小部屋が 宝物館になっていて

   ガラス張りの向こうには 儀式用の道具や

    金銀細工の聖遺物入れなどあり


     聖ヴラホ(316年没)の遺骨も収められている。

      陣内は 白い壁と高い天井で 他の聖堂と比べて

       非常に明るく 清潔感が漂う雰囲気があった。

 

 


東欧旅行(106) 聖母被昇天大聖堂1

2013-02-11 | 東欧5カ国紀行

 

  ルジャ広場の南奥に 「聖母被昇天大聖堂」がある。

   大聖堂は 第13次十字軍から帰国する途中の 1192年

   このアドレア海で 嵐にあったイギリスのリチャード1世を助けたことから

    リチャード1世の援助の元に建てられたと伝えられている。

  しかし ロマネスク様式の創建の教会は 1667年の地震で崩壊し

   現在の聖堂は 1713年にバロック様式で再建されている。

    なお この教会の修復中偶然に

   6世紀ごろのビザンチン教会の跡が見つかり

     ドゥブロブニクが 6世紀以前から存在していたことの証拠になった。


 


東欧旅行(105) 旧提督邸

2013-02-10 | 東欧5カ国紀行

 

    ルジャ広場から奥に進み 大聖堂の手前に
      六つのアーチが美しい 柱廊の「旧総督邸」がある。

     この建物は  ラグーサ共和国の総督の住居であったと同時に
      大評議会 小評議会 元老院などの共和国の行政を行う機関が
          すべて集まった ドブロブニクの心臓部の機能を果たしていた。


    建てられたのは 15世紀の初めで オノフリオの大噴水も手がけた
      建築家オノフリオによるものだが
         1463年邸宅内の武器庫での爆発事故で
            大きく損傷したことから ルネッサンス様式に
             
さらに 1667年大地震により  バロック様式により補修され等
         多くの修復を重ねて
  ゴシック ルネッサンス バロックの様式が
                    融合した建物になっている。

     ダルマチア地方の最も美しい建築の一つとも言われ
           現在は 「文化歴史博物館」として公開されている。

       ここで面白いのは その総督が汚職や独裁にならないように
         任期はたったの1カ月で
   しかも 無給だったそうだ。 

          本当の ”市民のための政治” がなされていた。

 

 


東欧旅行(104) マリン・ドルジッチ劇場

2013-02-09 | 東欧5カ国紀行

  

        右手 旗が見える建物が市庁舎 名物カフェ「クラッカー・カヴァナ」の日除けが見える

 

  この建物は 評議会宮殿であったが
    1882年に再建され 現在 ドブロブニクの市行政事務所となっている。

   この中に 前回掲載した「マリン・ドルジッチ」の名を
     冠した「マリン・ドルジッチ劇場」がある。
 

   劇場のできる前は 建物の前の広場などで演じられ
    19世紀になって屋内になったが

     ドブロブニク共和国が崩壊すると 
      機能を失った大評議会の建物で上演さていた。

   その後火災などに見舞われたが 
    現在の建物は1865年ルコ・ボンダ(ボンディッチ)の
      資金により建設され 第二次世界大戦まで
       「ボンダの劇場」として使われていた。


    1944年からは「ドブロブニク国民劇場」となりプロが演ずる劇場となっている。


    マリン・ドルジッチ没後400年を記念して、現在の名の劇場になった。

    * 先の「ルジャ広場」でも紹介したが 日本の和楽器演奏家 AUNJが 
        11月13日に ここのドブロブニクのオーケストラと
          交流コンサートを この劇場で催されている。
          この模様は 日テレBSで12月末放映され
             1月27日にも再放送されている。

 


東欧旅行(103) マリン・ドルジッチ

2013-02-08 | 東欧5カ国紀行

 

  鐘楼(時計塔)と総督邸の間に どっしりとした銅像がある。

  調べてみると シェイクスピアよりも1世代前に活躍した劇作家の
   マリン・ドルジッチ(1508年~1567年ヴェネチア没)で
      ドブロブニクに生まれ 当時は最高の劇作家であるとして
        もてはやされた人であった。

  この銅像 当所は他の場所にあったが 
   2008年 生誕500年を記念して現在のところに移されている。


  我々には馴染みは無いが 
    ヨーロッパでは誰もが知っている劇作家だそうで


   この市街区内にも「マリン・ドルジッチの家」という
    彼の作品や生涯の様子を展示した博物館もある。

   代表作は「ドゥンド・マロイェ」。

 
                                   マリン・ドルジッチの家

 


東欧旅行(102) ドブロブニクカード

2013-02-07 | 東欧5カ国紀行

 

   前回 オノフリオ小噴水を紹介したが
    その上に 「Dubrovnik Card」なる
垂れ幕があった。

  「1・3・7」の数字は「七・五・三」を思い浮かぶような標語だが・・・ 

   調べてみたら

      「ドブロブニク・カード」といい このカードを購入すると
       1日 3日 7日有効の3種類のカードがあり

             市壁巡りを含めて 8つの観光スポットに入場でき
           使える回数はカードによって異なるが
              公共交通機関のチケットも
付いている。

     また ドブロブニクのガイドブック(英語版のみ)も付いており
         ドゥブロブニクの歴史 観光施設の説明 文化行事 
             お店の紹介などが載っていて レストランや店での
                利用でも割引になるそうだ。

  
   因みに カードの料金は 1日券130クーナ 3日券180クーナ  7日券220クーナ


東欧旅行(101) オノフリオ小噴水

2013-02-06 | 東欧5カ国紀行

 

     前回の鐘楼の写真の右下にも見えるが

  
ルジャ広場の鐘楼の一角に 小さな「オノフリオの小噴水がある。

  見過ごしてしまうほど 「オノフリオの大噴水」に比べてかなり小規模だが            

   ルネッサンス初期の人物や動物の姿をあらわした彫刻がある。

  この小噴水も 大噴水同様 1438年にイタリアのデザイナーである

    オンフォリオ・デラ・カーバによって設計され 

   イタリア・ミラノの彫刻家 ペーター・マリディノフによって彫刻されている。

    大噴水は機能的であるが この小噴水は 芸術的で 気品が感じられる。



 


東欧旅行(100) 鐘楼と時計

2013-02-05 | 東欧5カ国紀行

               左の建物はスポンザ宮殿 

   スポンザ宮殿に隣接して 1444年 建てられた31mの鐘楼がある。
  
    壁面には時計もあるので 時計台とも呼ばれている。

  1509年 地元の有名な鐘職人である
    イヴァン・ラブリィヤンにより 鐘 がつくられ設置された。

   この鐘楼は 今でも毎時 時刻にあわせて鐘の数で
    市民に知らすため
  時計代わりにもなっている。
 
  
   この鐘は 一対の人形が鐘を挟んで突いており

    人形は青銅で 名前もあるそうだ。
 

  一方 この時計の文字盤に注目 長針だけで 短針が無い!。
   こんな時計は 初めて見るが
    短針の役目は 文字盤の下の円形の中の小窓に 5分刻みに
      アナログとデジタルで 時刻が表示されているのです。

      また その上のブロンズの珠は “月の満ち欠け”をも示している。

     なかなか凝っていますね!
          500年前に作られたとは思えない!。

 




東欧旅行(99) スポンザ宮殿

2013-02-04 | 東欧5カ国紀行

         3階には、ドブロブニクの守護聖人「聖ブラホ」の像が立っている。


      プラツァ通りを挟んで聖ブラホ教会の反対側には
      1516年に地元の職人である パスコィエ・ミリチェビッチと
         アンドリィッチ兄弟によって設計された

          ゴシック・ルネツサンス様式の「スポンザ宮殿」がある。

      この宮殿は 中世時代 ドブロブニク共和国(ラグーサ共和国)の
      商業貿易 交易の場として
使われるほか 税関 貨幣鋳造所でもあり
      保税倉庫としても使用されていた。

      17世紀には 学者 科学者らの知識人が集まる文化サロンでもあった。

      一方 1階のアーチ型になっているアーケードには
       「商品の荷を量る時には神に量られていると思わなければならない」という
         商取引の公正さを誓いとした 文字も刻まれている。

       どの世も 物事は 公正でガラス張りで なければいけませんね!

       現在は ドブロブニクの歴史文書や裁判記録などを保管する 古文書館となっている。

       


東欧旅行(98) 聖ヴラホ教会

2013-02-03 | 東欧5カ国紀行

 

 

  ルジャ広場のローランド像の奥に
 

   ドブロブニクの守護聖人「聖ヴラホ」を祀った
   
   
 バロック様式の教会がある。

  1715年ヴェネチア人の建築家「マリン・グロッペ」によって建てられた。

  「聖ヴラホ」とは ドブロブニクの聖職者の夢の中に

   「聖ヴラホ」が神のお告げとして現れ

    「近く ヴェネチアの襲撃がある!」と お告げがあったため

    事前に ドブロブニクでは 軍備を備えることができたことによる。

  それをもって お告げのあった 972年の翌春には

    教会の建設が始まったという。

    毎年2月3日には “聖ヴラホ守護神”の祭が行なわれている。

        当方にも 何かお告げがほしいい!

 


東欧旅行(97) ドブロヴニクの肘

2013-02-02 | 東欧5カ国紀行

       

 

  ルジャ広場の中心に 1418年に建てられた
   剣を持つ騎士「ローランド像」がある。


  この像の剣を持つ右腕 肘から手首までの51,2cmが
   「ドブロヴニクの肘」とよばれ
 布などを計る時の基準とされ
    商取引が適正かつ公正に行なわれることを
     保証する物差しとして使った
とも。
        台座にも同じ長さが刻まれている。

  「ローランド」とは 伝承の人物で 
   イスラム教のウマイア朝(661~750)が

     イベリア半島に侵略したときに 戦った騎士だという。
       ヨーロッパの各都市にも“自由と独立の象徴”として
        ローランド像はあるようだ。

 


東欧旅行(96) ルシャ広場

2013-02-01 | 東欧5カ国紀行



                     ルジャ広場から 西端 ピレ門方面を望む

 

  プラツプラツァ通りの突き当り 東端にある広場が 「ルジャ広場」

   この旧市街の中心なっている この
ルジャ広場は
    スポンザ宮殿 聖ヴラホ教会などに囲まれて
     オノフリオの小噴水 鐘楼の時計が
   
   また 広場中央には オルランドの柱が見える。
     

     この広場では いくつかの祭典が行われるが
     主なものは 2月3日の「聖ヴラホの日」や 
       夏の祭典の開催式がある。

   我々が訪れる 2日前の10月8日は”独立記念日”だったが
     ここの広場で催物があっただろうか?

    * 我々ツアーの数日後 日本の和楽器演奏家 AUNJの井上兄弟が
        11月に ここのドブロブニクのオーケストラと

         ジョイントコンサートを開くため 下見に来て
          この広場で 三味線の演奏を披露している。
      
     この模様は 日テレBSで12月末放映された。