こちらは
「太陽星座器」(ジャイ・ブラカーシュ・ヤントラ)
他の天測儀で測った結果を
補足するためのもので
2器セットで太陽が
今どの星座にあるかを知るため
直径4mのお椀型の半球の内側に
切れ込み(黒く見える部分)があり
その下の空間に入って観測をするのだそうだが
説明を聞いても
良くわからなかった。
こちらは
「太陽星座器」(ジャイ・ブラカーシュ・ヤントラ)
他の天測儀で測った結果を
補足するためのもので
2器セットで太陽が
今どの星座にあるかを知るため
直径4mのお椀型の半球の内側に
切れ込み(黒く見える部分)があり
その下の空間に入って観測をするのだそうだが
説明を聞いても
良くわからなかった。
こちらは 岡本太郎の”太陽の顔”を
思わせるようだ。
南側と北側に 二枚の円盤があり
春分 秋分 夏至 冬至を割り出し
季節の進行を見ることで
太陽の位置を測定する
天測儀(ナリ・ヴァラヤ・ヤントラ)なのだとか
9月から3月は 南側の
4月から8月は 北側のダイヤルで
季節を計測している。
ジャイプール市内 マハーラージャの居城
「シティ・パレス」の一角にある
天文台(ジャンタル・マンタル)に案内される。
天文台は 天文への飽くなき探究心と持
てる英知を傾けて天文学者でもあった
マハーラージャ・ジャイ・シング2世により
1728年から1734年に建てられた。
2010年 世界遺産に登録されている。
また ジャイ・シング2世は、
デリーやヴァーラーナシーなど
計5箇所に 天文台を建設しているが
ジャイプールが 最も規模が大きいという。
なお 「ジャンタル・マンタル」とは、
サンスクリット語で「魔法の仕掛け」という意味で
敷地内には 約20の天体観測儀が
一見オブジェのように並び
遊園地のようにも見えるが 現役施設として
280年以上経った今でも 利用されている。
アンベール城の見を終え
アンベール市内のインドコットンの店に案内される。
先ず 建物横の作業所で広い生地に
木版による染色作業により染色工程の説明がある。
そして 4種類の木彫りの版を使って
4色を重ね合わせてプリントして
象の絵柄ができあがる。
この技法はインドから古くから伝わる
“ブロックプリント”だが
正に浮世絵の版画の刷り要領で
仕上げていくのに似ている。
“どうだ!”とばかり
熟練した職人さんの顔が印象的だった。
この町はコットンが特産品で
インド土産の人気にもなっているので
その後 店内に案内され
ツアー客はいくつかの品物を購入していた。
アンペール城では
象タクシーを見ることができなかったと触れたが
再び ジェプールへ戻ると
街中で 見ることができた。
象には 化粧が施されて
子供たちも 見慣れている象だが
目近かにに見る象の
その大きさに慄いている。
アンベール城内の見学を終え
入城した月の門から退城するが
その先の丘陵に「ジャイガル要塞」と城壁が見える。
この「ジャイガル要塞」は
1726年に アンベール王国の
サワーイー・ジャイ・シン2世が
ここアンベール城を俯瞰でき防御目的として
造られているので
秘密の通路でつながっているとか。
また 要塞は 南北に長く
ここへ来る途中で見たジャル・マハル湖と
水中宮殿も眼下に見えるそうで
絶景スポットとして人気があるという。
要塞には 射程20kmという巨大な大砲のほか
武具を展示する博物館がある。
ガイドの後を追って
迷路のような 狭い廊下や階段を 巡るうちに
いつの間にか 階上に出る。
先ほど感心して見入った
世界一美しいと言われる
ガネーシャ門の最上階だった。
そこで「ガネーシャ」について触れたが
ヒンドゥー教の神の一柱で 象の頭を持ち
ヒンドゥー教の中でも 異色を放ち
新しい事業などを 始めるときや
知恵と学問 特に「富の神」として
繁栄の神様として人気の高い神様。
日本では「歓喜天」の名で しられている。
先の湖畔には先ほど ジープに乗車した駐車場も見える
城塞 眼下に見える アサオ湖
その中に箱庭的な
水中公園(ケサール・カイアリ・バーグ)があり
また 目を 丘陵に向ければ
中国の ”万里の長城” に負けていない
長城が連なっている。
自然の地形を利用し
天然の要塞で 外敵から守るため 厳ついが
城内は その反対に
贅をつくした豪華さが ひと際 印象に残る。
宮殿の中ほどに
貴賓謁見の間 として利用された
勝利の間(ジャイ・マンディール)
別名「鏡の間」がある。
壁面から天井いっぱいに
無数の鏡が 幾何学模様に埋め込まれ
万華鏡を見るような感覚になる。
電気のなかった時代
ローソクの光が 無数の鏡に反射し
なお一層 室内を明るくする工夫だという。
マハラジャの財力と その繁栄ぶりが
良くわかる部屋だ。
象牙と白檀でできた扉の先に
レース状の葉形装飾を施した
大理石の壁の部屋があり
マハラジャが後宮の女性たちと過ごした
「ザナーナー・マハル」と呼ばれる
ハーレムいなっている。
我々は この先へは 進まなかったが
奥に入ると 広場の中央に踊り子の舞台があり
ここでマハラジャは 夜ごと宴を開いたという。
12人の王妃には 1人1部屋
その他の側室は 3人で1部屋があてがわれ
マハラジャは 他室を通らずに
どの部屋へも行けたという。
ガネーシャ門を潜り抜けると
ここにも中庭があった。
この庭「アーラーム・パーク」といい
緑が織りなすイスラム世界を描いている。
よく手入れされた庭園は
グリーンのアラベスク模様が非常に美しい。
目を正面に向けると
”世界一美しい門”と言われる
「ガネーシャ門」が見える。
3層の門のファザードを
隙間なく彩るカラフルなフレスコ画が
300年近く経っても色あせなく印象的だ。
壁画のモチーフは
イスラム様式のアラベスクや草
花模様などが多く使われている。
ここから先が
王様だけが入ることを許された
私的な住居空間となる。
王が入るときには
后たちが上から花を撒いたという
下の写真 イスラム様式の影響が
色濃く表れた壁画の中央
この門の由来となった
ヒンドゥー教の神様「ガネーシャ」が見える。
また 宮殿は 王様が平和に統治するために
王妃も各宗教から1人ずつ迎えて
それぞれにあった建築様式を取り入れている。
子供に恵まれなかった王様が
やっとヒンズー教の王妃から生まれたので
喜んでこのガネーシャ門を造ったという説もある。
入城して一番に目に入るのは
一般謁見の間として使われた柱廊玄関
「ディーワーネ・アーム」
ジャイ・スィン1世が1639年に建立。
補修中なのか策が設けられて
中には入れなかったが
ここの注目は
もともと全面に壁がなく
四方に開放された長方形の建物で
柱頭には神聖な象の立体彫刻で
中央にある大理石の列柱と
その周りを二重に囲む赤砂岩の
列柱で天蓋を支えている。
2階部分では
宮廷音楽家による
伝統音楽の演奏が行われたという。
宮殿の正門「太陽の門」(スラージ・ポール)は
かつて 王族専用の門であったが
現在は 象タクシーが 出入りしている。
アンベール城の名物「象タクシー」は
この太陽の門から
中庭ジャレブ・チョウクに入城し
庭を 反時計回りに半周し
反対側「月の門」脇の専用の場所で
観光客は 乗降するのだが
しかし 今日は 1頭も象がいない?のだ。
ガイドに聞けば 「今日は休みのようだ!」
加えて「この象たちは
地域のお祭りや イベントに
結構駆り出されるようだ」という。
帰国後 調べれば 象の数に限りがあり
1頭に乗せる定員も2名
また 象のストレスの軽減から
1日の回数も 制限されているので
午前中で 終了することもある。
我々が 訪れた時は 観光客で溢れおり
また 昼過ぎであったので
このことから
当日は 午前中で終了していたのかもしれない。
宮殿尾の前庭(ジャレブ・チョウク)に入るには
先に入城した 左手の月の門と その真向
右手には 太陽の門(スラージ・ポール)がある。
太陽の門は 王族専用で
その他の者は 月の門を使った。
この前庭では
軍事訓練やパレードなども行われた。
また 中庭を囲むのは諸管理部門の建物で
兵士が寝泊まりして城を守っていたという。