なんでもルイ14世没後300年ですって。私は世界史にとことん疎い上にベルばらも読んでない非国民なのですが、ルイ14世いうたら勢いあって王政がぶいぶいいわしてたころですか~
(日本では江戸時代のわりと始めのころですね。あちらはかつら、こちらはちょんまげ)
←リュリはオーケストラの父なのか(答えはプログラムノーツに*)
ということで、音楽大好きなルイ14世は、楽団をお持ちといっても「ひとつ」持っているのではなくて、「シャンブル」「エキュリ」「シャペル」と、別々の機能を持った3グループがあったんですって。どんだけですか。
ほんで「シャンブル」の中にも「王の24のヴィオロン」という、晩餐会などわりと公的な場で活躍する楽団と、「プティ・ヴィオロン」というプライベート楽団的なものがあったそうで、私が金曜日に聞きに行ったコンサートで演奏をしていたのは、ここから名前をとった「プティ・ヴィオロン」という古楽アンサンブルグループです。
「古楽アンサンブル」というと、地味~なコンサートでよほどの物好きしか行かないイメージかと思うんですが、それがもう…地味どころか、宮廷の舞踏会に出席する雰囲気のごーじゃすな演奏会だったんですよ。
古楽アンサンブルではあまり見かけない、20人くらいの大規模編成。
バロックダンス6人。
歌も5人。
朗読ひとり。
コンサート前半は「舞踏会」、後半は「劇場」という趣向(?)です。
小ホールではありますがチケット完売、当日券ナシ。すごい。
バッハのフランス組曲とかは、「ブーレ」とか「アルマンド」とか踊りっぽい名前がついているわりに、別にほんとに踊ることを想定していないわけですが、この日のコンサートでやった音楽というのは、踊れる音楽というわけです。
ルイ14世ご自身も踊りは大好きだったそうなんで…ほんとにこんなふうに踊っていたのかなと想像するとちょっと楽しいね。「舞踏会」パートはルイ14世も踊っている想定で組み立てられていました。
それで王様もトシいってきて自分で踊るのがたいへんになると、劇場でプロ舞踏家が踊るというほうが主流になって、んで後半の「劇場」パートにつながるんです。見た感じも、踊りがややこしくなっていました。
でも、素人(?)が踊る想定の前半のダンスはなかなかいいんですよ。優雅で、でもそのころの音楽のノリが視覚的にわかりやすいというか。ダンサーズは、芸大の学生をテキトーに引っ張ってきて躍らせているのではなくて、ちゃんとそのスジの人(プロ)がやっていました。衣装もほんとに素敵で、うっとり。
私がこのコンサートに行ったのは、ゆかりちゃんのチェンバロがお目当てではありましたが、この場合、チェンバロは縁の下の力持ち的存在で、あまり表には出ません。でも、私の席からはストレート正面に見えましたので、けっこうガン見してて、ゆかりちゃんが全体に気を配りながらとても自然な空気感で演奏しているのを観察していました(ファンなので)。
舞台右端、バイオリンでも4つくらいのパートに分かれているんですがその下のほうかな? にいた男の子は、芸大祭のバッハバイオリンソナタ全曲演奏会のときに弾いてた子だと思いますが、めちゃくちゃうまいです。弓が吸い付くように滑らかに動いていて、やわらかくて張りのある音がしっかりアンサンブルを支えています。これまた聞き惚れてというか見とれてしまいました。
そういうふうに学生さんもいて、でもけっこう年配の人までいて、どういうふうに結成されてこのコンサートにつながったのかわかりませんが、学生のうちからこうやってかなり大規模な企画に参加してコンサートを作り上げていく経験ができるのってすごいね。長く活躍できる音楽家として羽ばたいていけるように…応援してるよ!!
(* プログラムノーツは気合の32ページ!! うんちくぎっしりです。リュリさんのあたりで、パート内は同じように演奏すること(好き勝手に装飾つけない)、弦楽セクションのボウイングを揃える、大小弦楽器と管楽器を入れて編成することとかそういうオーケストラの基礎ができたらしいけど、リュリさん単独ってほどでもない。ただしオーケストラの名づけ親ではあった、とか)
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
(日本では江戸時代のわりと始めのころですね。あちらはかつら、こちらはちょんまげ)
←リュリはオーケストラの父なのか(答えはプログラムノーツに*)
ということで、音楽大好きなルイ14世は、楽団をお持ちといっても「ひとつ」持っているのではなくて、「シャンブル」「エキュリ」「シャペル」と、別々の機能を持った3グループがあったんですって。どんだけですか。
ほんで「シャンブル」の中にも「王の24のヴィオロン」という、晩餐会などわりと公的な場で活躍する楽団と、「プティ・ヴィオロン」というプライベート楽団的なものがあったそうで、私が金曜日に聞きに行ったコンサートで演奏をしていたのは、ここから名前をとった「プティ・ヴィオロン」という古楽アンサンブルグループです。
「古楽アンサンブル」というと、地味~なコンサートでよほどの物好きしか行かないイメージかと思うんですが、それがもう…地味どころか、宮廷の舞踏会に出席する雰囲気のごーじゃすな演奏会だったんですよ。
古楽アンサンブルではあまり見かけない、20人くらいの大規模編成。
バロックダンス6人。
歌も5人。
朗読ひとり。
コンサート前半は「舞踏会」、後半は「劇場」という趣向(?)です。
小ホールではありますがチケット完売、当日券ナシ。すごい。
バッハのフランス組曲とかは、「ブーレ」とか「アルマンド」とか踊りっぽい名前がついているわりに、別にほんとに踊ることを想定していないわけですが、この日のコンサートでやった音楽というのは、踊れる音楽というわけです。
ルイ14世ご自身も踊りは大好きだったそうなんで…ほんとにこんなふうに踊っていたのかなと想像するとちょっと楽しいね。「舞踏会」パートはルイ14世も踊っている想定で組み立てられていました。
それで王様もトシいってきて自分で踊るのがたいへんになると、劇場でプロ舞踏家が踊るというほうが主流になって、んで後半の「劇場」パートにつながるんです。見た感じも、踊りがややこしくなっていました。
でも、素人(?)が踊る想定の前半のダンスはなかなかいいんですよ。優雅で、でもそのころの音楽のノリが視覚的にわかりやすいというか。ダンサーズは、芸大の学生をテキトーに引っ張ってきて躍らせているのではなくて、ちゃんとそのスジの人(プロ)がやっていました。衣装もほんとに素敵で、うっとり。
私がこのコンサートに行ったのは、ゆかりちゃんのチェンバロがお目当てではありましたが、この場合、チェンバロは縁の下の力持ち的存在で、あまり表には出ません。でも、私の席からはストレート正面に見えましたので、けっこうガン見してて、ゆかりちゃんが全体に気を配りながらとても自然な空気感で演奏しているのを観察していました(ファンなので)。
舞台右端、バイオリンでも4つくらいのパートに分かれているんですがその下のほうかな? にいた男の子は、芸大祭のバッハバイオリンソナタ全曲演奏会のときに弾いてた子だと思いますが、めちゃくちゃうまいです。弓が吸い付くように滑らかに動いていて、やわらかくて張りのある音がしっかりアンサンブルを支えています。これまた聞き惚れてというか見とれてしまいました。
そういうふうに学生さんもいて、でもけっこう年配の人までいて、どういうふうに結成されてこのコンサートにつながったのかわかりませんが、学生のうちからこうやってかなり大規模な企画に参加してコンサートを作り上げていく経験ができるのってすごいね。長く活躍できる音楽家として羽ばたいていけるように…応援してるよ!!
(* プログラムノーツは気合の32ページ!! うんちくぎっしりです。リュリさんのあたりで、パート内は同じように演奏すること(好き勝手に装飾つけない)、弦楽セクションのボウイングを揃える、大小弦楽器と管楽器を入れて編成することとかそういうオーケストラの基礎ができたらしいけど、リュリさん単独ってほどでもない。ただしオーケストラの名づけ親ではあった、とか)
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(今回もイラストはまたろう)