アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

まらしぃコンサートで自分の好みを再確認する

2015年03月14日 | ピアノ
昨日は、「「marasy piano world」Live Tour 2015」に行ってきました。これは、基本的にはピアノソロのコンサートなんだけど、ふだん行くようなクラシックのコンサートとはずいぶん違うところがあります。

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まず、ステージ上にはグランドピアノが一台…というのはふつうですが、それと向かい合って
デジピも一台。
まらしぃさんはあっち側を向いてグラピを弾き、くるりと向きを変えてこっち側を向いてデジピを弾くこともできる、というわけです。
そして、グラピといえども生音だけ流すわけではなくて、PA入ります。

視覚的演出もたいへん派手で、真っ暗なところに光る腕輪をはめてまらしぃさん登場、みたいなところから、真っ暗で弾いたり、目まぐるしくいろんな色の照明が踊りまわる中で弾いたり。

後ろの壁にプロジェクターで映像を流していて、手元アップが見られたりします。光る腕輪の残像を生かして絵を描きながら弾いたりするんだよ!!

そして、オープニングと最後のアンコール曲では、ニコ生放送が入って、そのプロジェクターに映し出されます。

つまり、まらしぃさんの演奏が生でネットに流れているわけですが、ニコニコなので動画上にコメントが入りますね。会場にいるお客さんも、そのコメントを見ながら演奏が聞けるわけです。これはおもしろい。

というか、会場にいながら、携帯端末でニコ生放送も見て、コメントをつけながら演奏を聴いているというツワモノもけっこういたらしいのですが。

会場でピンクの猿の縫いぐるみが振られたりしてますから、雰囲気はクラシックのピアノコンサートより、前に96猫のライブ行ったときにむしろ近いですね。若い女の子がとても多くて、まぁ演奏中に掛け声とかはかけないのがお約束みたいですし、何よりちゃんと指定席に着席してますからあそこまでじゃないですけど、でも2時間40分休憩なしとか、座ってても老体にはキツイです(^^;;

もちろん、曲目が、クラシックではないのですが、その部分についてはまったく違和感ないというか、だってピアニートがアルカンも弾きエヴァも弾いててぜんぜんフツーでしょそれ。

私はまらしぃファンでもなくニコ厨でもないのですが、それでもあらかたの曲に馴染みがありました。それは、こじろうが「こなーゆきぃ♪」と熱唱しながらお皿を洗っていたり、またろうが「UNオーエンは彼女なのか」とかを練習していたりするからなのですが、アニソンメドレーとかを聞いていても、けっこう歌詞が自動的に頭の中に流れてくるところは我ながらびっくりです。どんな偏向教育がされてるんだこの家では。

実は私、今回のコンサートに行くまで、まらしぃ演奏についてあまり評価してなく、雑というか荒い印象がありました。その印象は、またろうやこじろうがかけていた動画をちょろっと見かけたくらいのことなのですが、最近あまり見ていないので数年以上前のものが中心です。

ところがコンサートで見たまらしぃは雑どころではなく、あのガツンと落下するようなタッチにも関わらず抜群の正確性とスピード、ノリというか推進力、曲全体のバランスまで、とにかく私の不確かな(というか昔の)印象よりはるかにうまかったです。

なんでも彼は昨日が25歳の誕生日ということですが、東方曲とかを弾きたいと思ったことをきっかけに2008年ごろからピアノを再開したとか!? ブランクいうてオマエいくつだったんだよ、って感じですが、私が最初に聞いたずいぶん前に比べて、若者が何年か本気でピアノ弾きまくっていればそりゃうまくなりますよね。

ともかく、私は今回のコンサートを十分楽しみましたけど、じゃ二度目行くかっていうとやっぱり行かないと思います。一番の問題は音かうるさいことです。96猫のときはもっと激しかったですけど、今回も、初音ミクとの共演(^^;; のときとかはロックコンサート仕様の大音響になりますのでやはり素で聞くのはきつかったです。

まらしぃさんが一人でピアノを弾いているときの音量はさほどではないんですけど、それでもPAを通してずっと聞いていると耳が「疲れる」…疲れる、という表現が適切かどうかよくわかんないんですけど、なんかだんだん嫌になってしまう、ということです。

もっとも、仮にPAなしでほんとに「生」で、そばでまらしぃさんの演奏を聞いたとしてもやっぱり私の好みとは違うような気はします。音の出し方というか響きが。

ニコ生で流れていたコメントで「耳が幸せ」というのがありましたけど、つまりいくらうまくてもカッコよくてもやっぱり「耳が幸せ」じゃないんです。私の「耳が一番幸せ」だったときって、たとえば数十人入れるこじんまりしたホールで内藤先生が(状態のいい)ベヒシュタインを弾いてるときとかです。つくづく自分は「生ピアノフェチ」なんだと思います。

まらしぃさんの、高いところから振り下ろすようなタッチについてまたろうが、「あれだけ音が多くて飛びまくる曲を超速で弾くから、あぁしないと弾けないということじゃない?」といっていましたが、それはたぶん違うと思います。ピアニートがあれと同じかそれ以上音が立て込んで鬼畜な曲を弾くときも、「素早く到達して、近くから打鍵」という原則を崩してはいません。志向する音(音色)が違うということでしょう。

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