アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

モルダウが少しずつ流れる話

2015年05月30日 | バイオリン
前に「モルダウがなかなか流れない話」というのを書きました。

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あれの本番が来週末にあります。というわけでそのピアノ合わせに昨日行ってきました。

「モルダウ」は、これまでの私の選曲からするとがらりと傾向が違うでしょ? 前のこの会のときはビバルディ調和の霊感とかバッハドッペル(の三楽章)とかやってましたが、要するにかっちりした古典曲の、それでいてそんなにみんなが弾かないやつ(つまりドッペルの一楽章ではない)。

バッハとかのころの曲は、元々バイオリン用に作られた曲で、かつ初心者用に遠慮して作られたわけでもない曲(笑)であっても、あんまり高い音が使われてないことが多いです。そして、朗々とメロディーを歌う系でなく16分音符でかちゃかちゃ動いてたりして、1stと2ndの掛け合いが複雑なやつね。

つまりどういうことかというと、私がまじめにその曲を練習した場合に、一番上手に聞こえる曲というわけです。

それに、私はいわゆる「編曲もの」が嫌いで、たとえばショパンのノクターンを初心者バイオリン用に編曲したやつとかね。そんなんだったらピアノで弾くわー…でもそういう「有名曲の簡単編曲」が嫌いだということになると(バイオリンが下手なくせに)、ほんっと弾く曲ないのよ。

だからね、モルダウなんて超有名曲の簡単編曲、しかも朗々と歌う系のメロディーが出てくるやつを選曲するなんて、なかなかありえないことだったんです。

でも今回、試しに弾いてみたらば、モルダウは元がいい曲すぎて(笑)簡単編曲でもなかなかいい曲だったし、1stと2ndが互いに受け渡していくところと、平行して朗々と歌うところの対比がおもしろいなと。

それに、今年は五月六月がすごく忙しくなりそうだったので、マジ練が必要なものは避ける決断をしたんです。

避けて正解でしたよー。実際、忙しいといっても、とられる時間はさほどじゃないんですが、会社から帰ってくるとごはんを作りながらまずメールのチェック…これ、バイオリンにとっちゃ破壊的で、一日10分弾こうかって時間がちょうど取られちゃいますからね。

考えてみたら二週間バイオリンにさわってない、って状態のときもあったり。

そんな中、レッスン前、合わせ前の数日には真剣に練習したのですが、そういう数日の泥縄でかなり改善する曲でした。簡単といっても細かい音は並ばないわ朗々と歌うところは強弱つかないわ、練習前には散々だったんですが、まず開放弦だけで強弱を練習してから音をつけるとか、弾けない一小節を超ゆっくりから練習して動きの無駄を省いていく、とかするとけっこう大幅改善するんです。バッハドッペルを三日真剣に練習してもそんなに劇的によくならないですよね。

それと、私はビブラートが苦手で(苦手っつーかバイオリンが下手なだけだけど)、だいたい、ビブラートかけようとするとよけいガッカリ感が漂うことが多いんで、なるべく避けてたんですよね。音の動きがチャカチャカしているバッハとかならあまりビブラートがかかってなくても気にならないというのもあります。けど、ビブラートがないモルダウってほんとどーしょーもないので…

なんちゃってビブラートでもいいから、かける、かける!!

とにかくほしいところには下手でもいいからかける。

ということを心掛けていたら多少慣れたようです(^^;;

下手だからやらないじゃいつまでたってもうまくなりませんね。

がんばりましょう。

ということで合わせですが、最初はきーちゃんさんも私も必死感漂わせて弾いておりましたところ、中川先生から「ピアノとの受け渡しをしっかり。もっと思いやりをもって」と指摘が入り(-_-;; 何度かそのつもりでやっていたらだんだんモルダウ流れてきました。

流れるとやっぱりいい曲です(編曲モノでも)。しかもピアノめちゃうまいんで盤石です。私のビブラートさえかかれば。はは。

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