アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

昭和なピアノ教室の強みと弱み

2015年05月24日 | ピアノ
えーまだ引っ張るの、って…
だって書きたいことが終わんないんだもん。

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で、そのように「昭和なピアノ教室」…つまり、
決まったカリキュラムがあって
(バイエル→ブルグミュラー→ツェルニー30番、というような)
先生が指定したものを練習して持って行く、
先生からマルもらって先に進む、
たまたま近所に住んでるふつうの子が通う。
というような教室を想定してください。

モデルは便宜的に、私の母がやっていた教室とさせていただきます。

今の世の中においては不人気な教室となりそうですが、よいところもありました。

乱暴な音を出してる子とか、リズムがぐだぐだな子とかはいなくて、「きれいに」「きちんと」弾けてたと思います。
譜面も読めるようになります。

要するに、身に着けるべき技能をしっかり練習しつつ、古典中心に曲を進めていくんですよね。

別にスパルタとか体育会ノリじゃなかったんで、
・○時間練習してこいと言われた
・○回弾けと言われた
・メトロノームいくつまで上げてこいと言われた
みたいなトラウマっちゃった人はいないと思います。

それでも、音楽の道に進んだ人はけっこういました。演奏家として身を立ててるわけじゃなくて、いわゆる「ピアノ科を出て自宅でピアノ教室」という路線が多いようですが。

ということで、ちゃんとそれなりの存在意義がある教室だったと思います。


一方、こういうピアノ教室の弱点はというと、
まずは、きちんとしてるけどつまんない演奏が多かったことかな?

曲をとりあえず丁寧に正しく弾くということについてはしっかり教えていたと思いますが、それプラス何を考えて弾けば聞く人にサムシングが伝わる演奏になるのかという…そこ。
それは、教えるようなものではないと思われていたような気がするんです。

もちろん、全員が正確で平板な演奏をしていたのではなくて、なんかおもしろい、魅力的な演奏をする子もいるんです。でもそれは、その子がたまたま持っていた才能というかセンスというか。つまり、「きちんと」弾くことは教えられること、それ以外の「音楽する」部分は本人次第。という考え方があったのではないでしょうか。

もうひとつ、決定的な弱点は、落ちこぼれを作るということです。

一本の物差しに従って、早い遅いで進んでいきますから、遅い子はやめていきます。

別にただの習い事なんで、向いてない、好きでない子が途中でやめちゃうのは当然で、それでいいんですが、でも考えてみてください。

私みたいに「才能」豊かな…つまり、音楽をこんなに長きにわたって楽しめる資質をもった子を(笑)「向いてないからもうやめる」と思わせてふるい落としちゃう教育だったんですよ!!

それってもったいないじゃないですか。

遅くてもいいんだよ。
一本の道から外れてもいいんだよ。

と今なら思う。でもその発想はなかった。

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コメント (6)
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