テレビ見てるときに、金スマで野田あすかさんの特集をやるという予告やってて、「あっこれ予約しとく」といったら、よしぞうが…
←無理してがんばる、その先に
「えー発達障害ピアニスト? なに、発達障害じゃないピアニストなんておるん?」(←暴言)
で、私は本(「発達障害のピアニストからの手紙 どうして、まわりとうまくいかないの?」)で野田あすかさんのことを読んだことがあったので
「いやいや、そういうレベルじゃなくてかなりキッツイらしいよ」といったのだが…
いや番組で見たら、本で読んでなんとなく思ってたのよりずっとキツかった(o_o)
「砂糖と塩、買ってきて」と頼まれてスーパーに行けば、
途中でいろいろ(チョウチョとかいちいち)横道に逸れるわ、
スーパーでもモニターでCM流してれば踊るし、
塩なり砂糖なりの棚見つけるのもたいへんだし、
見つけてもたくさん塩がある中のどれにするのか、スマホで撮ってきた写真と照らし合わせて「青い塩」は見つけられたものの、
お母さんが「赤いスプーンの絵のある砂糖」とか言っちゃったもんだから、それがなくてパニック。
途方に暮れてたらお母さんから電話があってやっと「赤いバラの絵のある砂糖」を買って帰宅。
えっらい時間も経ったし緊張の連続だから、家に帰ったら疲労のあまりソファーに倒れ込む。
それでも最近(35歳)、そうやって買い物とか、あるいは料理とか、少しずつ(ほんとに少しずつ)できるようになって両親としてはうれしいらしい。
望みはひとつ、「自立」ってことで。
まぁ親として気持ちはわかる(痛いほど)
しかしここまで苦手だと、苦手箇所がずれた人とパートナーになって補い合って暮らすほうがよさそうだけどどうなんだろう。
なんでもできるようになることが「自立」の必須条件なのか!?
苦手って全部克服しないとダメなの??
野田さんはピアノを弾くことはできて、というかコンクールで入賞したりコンサートを開いて聞く人の感動を呼んだりしているけれど、
実はステージでソロピアノしかやったことはなかった。
だけど企画で、オケと合わせることになり、これがもぅ…
リハのとき、知らない人がいっぱいいる会場に入っていく段階で緊張のあまり既にプチパニック。
ぜんぜんオケや指揮者のほうを見られないで体ごと視線を背けている。
オケの音が始まると、もう耳を塞ぐしかなくて
「音が痛い…」と本格的なパニック。
(オケといっても弦楽だけ20人くらいなので一般的に言ってうるさいようなものではない)
弾くことができずリハ中断して、オケも指揮者も打つ手なし。
しばらく時間をとってなだめてもらって落ち着いて、
気を取り直して今度は自分から弾き始めた。オケでなく自分の音から流すことで他人の音による「痛さ」が緩和できるのかもしれない。
そうやってリハはなんとか済んだが、当日は大会場、大勢のお客さん、オケはお揃いの黒服だし(あすかさんは制服にトラウマがあってこれも苦手要因)、これで本番やれるんだろうか。
つらさ、しんどさが半端ないので、ここまでやらなきゃいけないのか? 一人でピアノを弾いてるだけじゃいけないのか??
なんか見てるだけで辛くて、こんなんで強行することにすごい疑問だったんだけど。
当日は、あすかさんがソロ曲を無事弾いて、客席に向かってマイクで話をしている間にソロソロとオケ登壇。
すんなりと演奏を始めることができて、弾いている間は生き生きと笑顔。
そして万雷の拍手。
舞台袖で、泣きながらぽつぽつと語ったこと:
「合わせられたときにオケの人たちとおしゃべりができた気がして感動した
人がいるから怖いって思ってたけど音楽でおしゃべりできるなら一人じゃない舞台もいい
いくら一生懸命気を遣って私が言葉をしゃべってもひとりの友達を作るのにすごく時間がかかってほとんどできなかったのに
オーケストラと合って音楽だったら一気に、気を使わなくても自分の心を素直にいったら
こんなに一気に友達ができるんだって感動したの
ピアノをやっててほんとうによかった」
で、「また挑戦したい」とのことで、
こんなにこんなに高いハードルを乗り越えて、それでも音を合わせる喜び。ってほんとすごい。もらい泣きしました。
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
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で、私は本(「発達障害のピアニストからの手紙 どうして、まわりとうまくいかないの?」)で野田あすかさんのことを読んだことがあったので
「いやいや、そういうレベルじゃなくてかなりキッツイらしいよ」といったのだが…
いや番組で見たら、本で読んでなんとなく思ってたのよりずっとキツかった(o_o)
「砂糖と塩、買ってきて」と頼まれてスーパーに行けば、
途中でいろいろ(チョウチョとかいちいち)横道に逸れるわ、
スーパーでもモニターでCM流してれば踊るし、
塩なり砂糖なりの棚見つけるのもたいへんだし、
見つけてもたくさん塩がある中のどれにするのか、スマホで撮ってきた写真と照らし合わせて「青い塩」は見つけられたものの、
お母さんが「赤いスプーンの絵のある砂糖」とか言っちゃったもんだから、それがなくてパニック。
途方に暮れてたらお母さんから電話があってやっと「赤いバラの絵のある砂糖」を買って帰宅。
えっらい時間も経ったし緊張の連続だから、家に帰ったら疲労のあまりソファーに倒れ込む。
それでも最近(35歳)、そうやって買い物とか、あるいは料理とか、少しずつ(ほんとに少しずつ)できるようになって両親としてはうれしいらしい。
望みはひとつ、「自立」ってことで。
まぁ親として気持ちはわかる(痛いほど)
しかしここまで苦手だと、苦手箇所がずれた人とパートナーになって補い合って暮らすほうがよさそうだけどどうなんだろう。
なんでもできるようになることが「自立」の必須条件なのか!?
苦手って全部克服しないとダメなの??
野田さんはピアノを弾くことはできて、というかコンクールで入賞したりコンサートを開いて聞く人の感動を呼んだりしているけれど、
実はステージでソロピアノしかやったことはなかった。
だけど企画で、オケと合わせることになり、これがもぅ…
リハのとき、知らない人がいっぱいいる会場に入っていく段階で緊張のあまり既にプチパニック。
ぜんぜんオケや指揮者のほうを見られないで体ごと視線を背けている。
オケの音が始まると、もう耳を塞ぐしかなくて
「音が痛い…」と本格的なパニック。
(オケといっても弦楽だけ20人くらいなので一般的に言ってうるさいようなものではない)
弾くことができずリハ中断して、オケも指揮者も打つ手なし。
しばらく時間をとってなだめてもらって落ち着いて、
気を取り直して今度は自分から弾き始めた。オケでなく自分の音から流すことで他人の音による「痛さ」が緩和できるのかもしれない。
そうやってリハはなんとか済んだが、当日は大会場、大勢のお客さん、オケはお揃いの黒服だし(あすかさんは制服にトラウマがあってこれも苦手要因)、これで本番やれるんだろうか。
つらさ、しんどさが半端ないので、ここまでやらなきゃいけないのか? 一人でピアノを弾いてるだけじゃいけないのか??
なんか見てるだけで辛くて、こんなんで強行することにすごい疑問だったんだけど。
当日は、あすかさんがソロ曲を無事弾いて、客席に向かってマイクで話をしている間にソロソロとオケ登壇。
すんなりと演奏を始めることができて、弾いている間は生き生きと笑顔。
そして万雷の拍手。
舞台袖で、泣きながらぽつぽつと語ったこと:
「合わせられたときにオケの人たちとおしゃべりができた気がして感動した
人がいるから怖いって思ってたけど音楽でおしゃべりできるなら一人じゃない舞台もいい
いくら一生懸命気を遣って私が言葉をしゃべってもひとりの友達を作るのにすごく時間がかかってほとんどできなかったのに
オーケストラと合って音楽だったら一気に、気を使わなくても自分の心を素直にいったら
こんなに一気に友達ができるんだって感動したの
ピアノをやっててほんとうによかった」
で、「また挑戦したい」とのことで、
こんなにこんなに高いハードルを乗り越えて、それでも音を合わせる喜び。ってほんとすごい。もらい泣きしました。
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