アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

西洋音楽史(8) バロック時代の声楽における歌詞と音楽

2021年05月30日 | ピアノ
あれ? 飛んでね?? と思った方へ、えぇそうなんです。部屋の改装にかまけて聴講が遅れていて…

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でも第七回まで聞いた前提で中間課題を出さないといけなかったもんで、
ちゃちゃっとテキストめくって答え埋めて出しちゃいました(←あかんやつ)

これじゃ意味ないんであとで戻りますけどね…

とりあえずは、続きの第八回が、だんだん興味あるエリアに入ってきたんでそのまま進んでしまいました。

なにしろ、第八回にはヘンデルのオラトリオ「メサイア」とか出てくるんですよ。いよいよ。
実のところオラトリオ自体ほとんど知らないんですが、「ハレルヤ」はさんざん歌いましたからね。

ヘンデルさんはドイツ出身だけどイタリアで勉強して、ロンドンへ渡ってイタリア・オペラでぶいぶいいわしてたのですが、オペラが廃れてしまって、オラトリオに転身したんですって。オペラとオラトリオ(レチタティーヴォとアリアの交代を中心として構成され、劇的な歌詞によって宗教的な内容を歌う)はまぁそのくらい、似ていると。

そもそも「バロック」って何かといえば、「大げさな対比・対称や過剰なまでの装飾を用い、劇的な性格を持つ」(テキストより)ということだそうだけどなんかピンとこない。しかし「通奏低音」で特徴づけられる時代といわれるとそうかなと思う。

ゆかりちゃんの追っかけなので古楽オケを聞きに行くと、ゆかりちゃん(チェンバロ)の担当ポジションが「通奏低音」だとか、それでこの言葉はよく目にするようになって、だから耳で聞く音としては「こんな感じ」と思っているけど、実は言葉の意味がよくわからない。ベース音(だけ)を弾いているという意味ではないようだし…?? 室内楽の中のピアノの役割とはどう違うの??

それで今回の授業では通奏低音の説明があって「おぉ」って感じ。楽譜を見ると、ベース音(だけ)が書いてあってそこに数字が書き入れてある。数字がないところもある。数字の意味は、ベース音に対して何度の音を足すかということで、数字がわざわざ書いてないときは3度と5度、6と書いてあれば3度と6度を足す。足すといっても和音(ドミソとかの)白玉弾きをしろという意味ではなくて、その音を参考にして即興で弾く(o_o;;

つまり、歌+通奏低音の楽譜であれば、二段譜になってて下のほう(ベース音が書いてあるほう)にはちょこちょこ数字が書いてある、と。そう思うとCメロ譜を見て即興伴奏するポップス系の人みたいだ。

通奏低音はチェンバロがやるとは限らず、いろんな楽器が、あるいは複数の楽器が担当することも多かったようで、しかもそれはその都度違っていたりする(指定がないからね)

ともかくこういう音楽が盛んになったことで和声の理論書なども出て(ラモーさんの「和声論」)、「終止形」というものと、調性が確立することになった。これってすごいことだよね。結局ココの上に私たちが楽しんでる音楽のほとんどが成立してるわけで。

ヘンデル「メサイア」の中で、有名な「ハレルヤ」の直前は、弦楽合奏と+通奏低音で伴奏されるアリアで、まぁ歌というのはもちろん言葉が意味を持っているわけだけど、このへんになると器楽が奏でる音も意味があるというか細かく情景描写をしていて、とても劇的。続くハレルヤでは、まずトランペットの活躍しやすいニ長調…王とか統治者のイメージね。そうやって神を讃えつつ、各声部で同じ旋律を受け継いでいくフーガ形式が「神による統治が不変であることを描く」(テキストより)。

ほぉ~こてこてに盛られていた(フィグール: 音型、文彩)んですね。考えたこともなかったよ。


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