アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

IT翻訳者に向くのは理系?文系?

2012年10月16日 | 生活
翻訳(英日翻訳を想定してください)なんだから英語が読めなきゃしょうがない(→文系??)けど、やっぱり話がわからないと訳しにくい(→理系??)。と考えると…

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ま、どっちもありなのかな。でも、私は自分が理系なので、やっぱり文脈を追えているほうが強いのではないかと思っていた。
ちょっとした見間違えをしたとき、あるいは文法的には曖昧なのをエイヤと違うほうにかけてしまったとき、頼りになるのは文脈だ。前後を考えてみて「それ、ありえないから!!」とツッコミできれば気がつくでしょう。

でも、「ありえない」系の誤訳を追いかけていくと、文系の人の場合もあるけどビシバシ技術系の人だったりすることもあり、なんかむしろ技術畑上がりの人がすごく勘違いな反論をしてくることもあったりして。まぁ、なんともいえないかしらね、と。


先日、たいへん遅ればせながら「不実な美女か貞淑な醜女か」(米原万理著、新潮文庫)という本を読んだら、おもしろいことが書いてあった。この著者は、日露の同時通訳者で、翻訳と通訳の違いとかの話もとてもおもしろいんだけど、とりあえず理系/文系について。

米原さんも含めて、多数の文系出身通訳者は、もともと理系とか技術系というものが苦手で文系を選んだという人が多い(と、米原さんは書いている)。しかし、通訳となって稼いでいこうとすると、文学とか歴史とか経済などの、なんとか手の届きそうな分野の話はなかなか来なくて、軍事、宇宙開発、原子力、医学、エロクトロニクス、新素材などなど、まったくなじみのない分野をこなしていくしかない。

いくしかない、といっても、もともとまったく知らないわけで、どうするかというと、どんな分野でも
「まず入門書、百科事典から入り、確実な理解を土台に用語を征服していくのが結局は近道になる。その意味では、通訳能力とは、常に新しい分野を勉強していく意思と能力である。」
という。

理系出身の通訳者は、もともと何かしらの得意分野を持っているのだが、大学での専門(あるいは、技術者として働いていた実務経験)などというものはなんというか、たいそう狭い。その狭い中ではもちろん非常に強いのだが、あまりその外へ出ていきたがらない。

「その点、文科系出身者は、怖いもの知らずというか、蛮勇があるというか、平気で怪しげな仕事を請け負ってしまう。」

また別の文系出身通訳者が技術通訳について語って曰く、
「どんな複雑な機器や装置であれ、所詮人間の作ったものである。その人間に対し飽くなき探究心を抱く者にとって、機械だけがどうして無縁で有り得よう。」(小町直美「みみずはオスかメスか 駆け出し技術通訳体験記」)

うーむ、なんだか私と気が合いそう(^^)

そういえば、私も自称理系だけれどもかなりの「なんちゃって」で、専門らしい専門がない(システム基礎科学? なんじゃそら)。学生のときの実習では、電気回路や信号処理みたいなのから、地層の観察、アズキゾウムシを使った実験、電子顕微鏡も見たし原子力発電所も見たし(見ただけ)。なんでも見たけどなんにも「手に職」はない。

でも翻訳というか翻訳チェックするにはこれはまことに具合よく、どんな話でも抵抗なく読めるし、調べられるし、あっち見てこっち見て、サクッと疑問点に吸い寄せられてスムーズに「ダウト」できる。

そうか、あのわけのわからん学科は、翻訳向きだったのか。そんなふうに思っていた人はいないだろうけど。私も思ってなかったけど。人生、何が役に立つかわからないよね~

私にとっては、そのような、どこをとっても使い物にならないくらい浅い知識と理解が「ふわっと」、いろんな分野のつかみに役立つわけだ。

そして、米原さんにとってはなんと「文学」がソレ:
「文学部ほど世間でつぶしのきかない学部はないし、哲学や文学ほど、とりわけ詩文学ほど目先の利益からほど遠い学問はないはずなのだけれど、私は通訳の最中、会議のテーマのいかんにかかわらず、幾度となくまさにいくつもの詩作品の一節に助けられていた。」
瞬時に両言語を往復しなければいけない同時通訳の場合、元の言語にひっぱられてうまい表現が出てこない状態になることがよくあるが、
「そんなとき、まるで天啓のように、遠い昔に覚えた詩の一節の言い回しが、助け船となってくれるのだ。」

おもしろいよね。別に、先にいって何をやりたいかなんて決まってなくてもいい、なにかしら勉強しておけばちゃんと役に立つよ。

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今後の「素人が伴奏を楽しむ会」を考える

2012年10月15日 | ピアノ
「素人が伴奏を楽しむ会」というのはですね…ふつうは、伴奏者が余裕を持って弾いてて、バイオリンなり歌なりの人に合わせるのですが、それって慣れてないとハードルが高いので…

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←素敵なサロンで「素人が伴奏を楽しむ会」、来春開催!?

バイオリンや歌のほうにプロを据えて、素人が伴奏を楽しむ。そっち見る余裕ないんで、先生、私についてきてくださいね!!(^-^) ってな企画。

ピアノ弾く人って、アンサンブルする機会もなかなか少ないんで、これがとっても楽しいんですよ。

これまで、都合三回、そういう会をやっています。

一回目は、ソプラノ。芸大の学生さんでした。ついでに、すでに卒業してプロのテノール歌手として活躍しているカレシも飛び入り参加して、ゴージャス企画でした。我が家のリビングで本気出して歌われると、そりゃもう、ガラス割れそうでしたよ(^^;;

このときは、当日いきなり顔を合わせて、前半が合わせ練習、後半が発表会という段取りでした。余裕がない伴奏で、けっこう歌いにくかったんじゃないかな~。伴奏参加者は4名でした。

二回目・三回目は、中川先生のバイオリンでした。このときは、参加者も増えて(7名)しかも欲張った曲、ソナタとか長めの曲が一気に増えたもんで、当日練習じゃ収まらないということで、都合のつく人は事前に練習に来てもらったりしました。

これはよかったですね。やっぱり一度合わせてみて、問題点を明らかにして、家で練習しておく余地があるってことならだいぶ違ってきます。

それと、学生さんは遠慮もあるんで伴奏にケチをつける指導するってことはしてなかったのですが、中川先生は「合わせのツボ」をいろいろ的確に伝授してくださるので、「そうか、そうだったのか!!」目からうろこがばたばた落ちて、なんかもっとアンサンブルが楽しめるようになるんです。

で、好評につき、同じ形式でもう一回やったわけです。そのときは、チェロやコントラバス(これは素人)が加わって、よりにぎやかに、曲目も増えました。

これは三回とも、我が家のリビングで行ったのですが。
・グランドじゃなくてアップライトだ。
・狭い。
・田舎。
・子どもが邪魔(^^;;
というような問題があり、とにかく参加者はこれ以上増やすことができない。聞き参加の人ですら追加できないくらいのみっちみちな状況でしたね。三回目は特に。

ということで、この先はどうしようかな?? と思っていました。

そこへ、中川先生ご自身がサロンを開くという願ってもない好条件が登場!!

グランドで、アクセスよく(渋谷)、広々、それに事前の合わせ練習も幅広い日程の中から選んでもらいやすくなります。これはすごい。

先生にちょっとだけ話をふってみたら「乗り気」だったので大筋OKと仮定して。
あとの問題は、日程と値段設定だよね。

我が家のリビングでやるってのは、ショバ代が無料ってところも大きくて、先生への謝礼だけだから割安でできたんです。こんどは…ご相談ですねっ!!

受験が済んだら企画するよ(^-^)v

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生協生活のゆくえ

2012年10月13日 | 生活
昔、火曜日の生協と金曜日の生協でうまいこと生活できてたのが、金曜日の生協の配達日が木曜日になり、さらに水曜日になり、困っているという話を前に書きました。

   にほんブログ村 教育ブログ 中高一貫教育へ←五人、一週間分の食料品って、まとめて考えるとすごい量

それで、金曜日の配達の生協が見当たらなかったので、ネットスーパーを検討するか…ってことで、このバタバタした生活の中ではすっかり話が止まっていて、そのままになっていました。

そのままになっていたのは、新たな行動を自分から起こすのが面倒ということもあるんだけど、そのほかに、産直応援というか、安全性というか、あと味ね。まぁ、どっちかというとスーパーでなく生協で買いたいんだよな、というのもあることはあった。

そこへ。

ある日私が在宅勤務をしておりましたところ、玄関チャイムが鳴って生協の方が登場。「コープデリ(←コープ東京のこと)いかがですか?」

それで、いちおう「何曜日配達ですか?」と聞いてみると「水曜日」。「あ、じゃいいです」といきなりドアを閉めにかかると、「えーちょっと待ってください、別便もあるので。何曜日がいいですか?」

かくかくしかじかの状況で、金曜日の生協があれば乗り換えたい。と説明すると、なにやら調べに行ってくれました。それで、金曜日の別便が来ている(^o^)/ということで、さっそくお願いしてみました。

コープ東京は、生協最大手(たぶん)ってことで、チラシもすごいボリューム、品揃えはピカイチです。特に、出来合い商品の、これでもかという豊富さがねぇ。その部分はうちにとってありがたい。吉野家の牛丼やら中村屋のまんじゅうまで買えます(o_o) 生協物品だと、他生協と共通の商品だったりしますけど、配達日が違えば(そして、値段設定も微妙に違う)うちにとって別の存在価値があるわけで。冷蔵庫・冷凍庫スペースは限りがあり、一週間分の食材は入りきらないので。

で、昨日、注文商品が届いたのですが、なんとゆーか、味がね。牛乳とかパンとか油あげとか、これじゃスーパーとおんなじだよね。値段も安いんだから文句をいう筋合いはないけれど、やっぱり水曜日の生協はこのへんの品物がすんごくおいしくって捨てがたい。

火曜日と金曜日、二つの生協にまとめられたらわかりやすかったんだけれど…

火・水・金と三つの生協を使い分けていくのか!?

うーん。。(めんどう…)

ちなみに、水曜日の生協(自然派くらぶ)で捨てがたいのは、ピアノの先生御用達の紅玉りんごのほか、定番品で牛乳、パン、こんにゃく、油あげ、とうふ。でも品揃えが少なめだから、弁当をさまざまな調理品・半調理品に頼るうちのメイン生協にはならない。

三つの生協をつくづく比べてみて思ったのは、火曜日の生協(東都生協)のバランスのよさ。品揃え、味、価格、便利さなど、どこをとってもなかなかよくて、すばらしいです。ひとつ頼むんならコレのイチ押し。

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新しいミュージックサロン!!

2012年10月12日 | バイオリン
中川先生の新しいミュージックサロンに行ってきました(^o^)/

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←いろいろ楽しい企画ができそう

ここです↓
ミュージックサロン エスプリ

広々とした、発表会もできるスペースに、グランド一台、アップライトが三台、バイオリンがたくさん!! あります。なぜかチェロとオルガンも。

真四角の部屋じゃなくて、いろんな「すみっこ」があるんです。子どもが落ち着いて遊べるスペースとか、お茶が入れられるスペースとか、楽譜がたくさんあるスペースとか、おしゃべりスペースとか。

はじめは、新しいサロンが渋谷と聞いて、そんな遠いところ、受験が終わるまではとても通えないと思ったのですが、よく考えたら、会社帰りに寄れば寄れる…っつーか、会社のほうがずっと遠いんだよ(泣)というわけで、昨日は会社帰りに寄って、ピアノとバイオリンのレッスンを体験しました。

え? ピアノ??

そうなんです、先生のだんなさんがピアニストなので、一個所でピアノとバイオリンが両方習えてしまうんですね。しかも、バイオリンが借りられるので、会社帰りにレッスンに寄るのも問題ないことがわかって、これはかえって好都合かも。

ピアノの体験レッスンに、モーツァルトのソナタと、ドビュッシーのベルガマスクプレリュードを両方持っていってみました。30分で両方見てもらおうと思ったのではなくて、どっちがいいかな(どのみち、どっちもたいして練習してない)と思って。

レッスン前に、グランドを試し弾きしてみますと、これはなかなか鍵盤の硬いピアノです。両方の曲の冒頭部分を弾いてみましたが、これは私にはドビュッシー無理だな…ということで、モーツァルトにしました。

それも、遠慮して弾くとどうも鳴らせないもんで、がっしがっし弾いていきましたところ、やはりというか「左手もっとやわらかく弾いて」といわれました(^^;; どうしようかなと思いましたが、慣れてきたら案外違和感なく弾けるようになってきました。

レッスンの最後くらいには、だいぶ思ったように弾けるようになって(先生のアドバイスでだいぶペダルを足したのもありますが)、気持ちよく弾けました。

続いて、バイオリンのほうは、こりゃもう、弾いてないってレベルが、ピアノとさらに段違いで、どうしようもないんですが、昨日は助っ人としてきーちゃんさんに来ていただき、レッスンだかなんだかわからないどさくさのうちにたっぷり楽しむことができました。

弾く曲は、このところレッスンでずっとやってたビバルディです。もともとこの曲は、きーちゃんさんが持ってきて推薦してくれた曲ですからね。特に、どの舞台に乗せるとは決まってませんが、どこかで弾きたいものです。

昨日は、まず第一楽章をきーちゃんさんと二人で合わせてみて、ちょいと修正したらば(ここはもちろん、バイオリンの中川先生に見ていただいてます)、
…それで、この間に、ピアノのほうの中川先生は、部屋のすみっこのほうのピアノでこの曲の伴奏の譜読み…
そして、ピアノも入れて合わせることができました。

この曲、かけあいとかでいろいろずれるところ、休みのところもあって、数え間違いの危険がかなりありますが、ピアノが入るとぐっと曲の進行がわかりやすくなります。自信を持って弾けて、しかも音程もとりやすくなりますから(私の場合)、ピアノが入ったら曲がいきなりぴっと締まりましたね。

暗かっこいい曲です。

勢いに乗って、二楽章、三楽章と初見大会を続けます。

二楽章は自分で弾きましたが、三楽章はひとめ「弾けない」ので中川先生sときーちゃんさんで弾いてもらいました。三楽章、難しいのですが、主に1stが難しいので、2ndは練習したら弾けるかなぁ?? ゆっくりで。練習しなきゃダメだよね(^^;;

練習はともかく(?)、やっぱり、忘れない程度には触れるように、とりあえず月一回、このサロンでピアノ&バイオリンを習うことにしました。となると11月、12月、1月と三回ね。その後のことはまた考えるとして(あー、楽しみだなぁ♪) ←逃避モード

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揺れる電車の中で

2012年10月10日 | 生活
朝、会社に行くときは、地下鉄の最後尾車両が女性専用車になっている。

   にほんブログ村 教育ブログ 中高一貫教育へ←めぐりあわせ…

私がその地下鉄に乗る駅で、あー電車が発車する~と、だーっと走って飛び乗ると、階段がホームのはしっこだからその車両になる。するといっしょに、数名の男性がぜこぜこと同じ車両に飛び乗ることもあるが、周り中が女性なのを見て取ると、やや気まずそうに隣の車両へ移っていく…ことが多い。

そこをあえて踏みとどまって、女性専用車両にい続ける男性は、だから、なんかしら変わったところのある人なのだろう。

昨日の朝、女性専用車両の中ほどにどっかり腰を下ろしていた男性(推定20代後半)は、車掌さんが「…の車両は現在、女性専用車両となっております。ご協力のほどよろしくお願いします」のようにしつこくアナウンスをしても何も反応なし。

ヘッドホンで音楽聞いてるみたいだから、アナウンスがぜんぜん聞こえないのかなぁ?? と思ったが、車掌さんがわざわざ車両に出てきて、その人に「ここは女性専用車両なので、隣の車両に移っていただけませんか」…「ご協力、お願いできませんかねぇ」とこんこんと説得されても、無反応。

まったく無視。だまっているので、いったいその人がどんな主張を持っているのか、どんな(自分にとっての)合理性を持って行動しているのかは不明なまま。その人は、何か具体的に迷惑行為をするわけでもなく、車両も空いていたので、困ることは別にないんだけど、気になる。


そして本日。同じく、女性専用車両に、どっかり座っている男性がひとり。今回は年配の方です。それがびっくりすることに、車内で「書道」をしているんです(o_o)

つま先あたりの床に、「古都 鎌倉」の観光パンフレットを置き、それが見えるように乗り出してかがむ姿勢で、A4サイズのボードにはさんだ半紙に、太い筆ペンで。

「鎌倉古寺静寂艶美」
…もんのすごい達筆です。しかし、揺れる車内でやる作業としては、とてつもなく不向きなんで、ほんと奇異な光景。

私が思わず、目釘付けになっていたところ、書き終えたその方は、「差し上げましょう」とその作品をくださいました。ありがたくいただいてきました。

はなひめと私で、「受験終わった旅行」は鎌倉にしようか? という話をちょうどこの週末にしたところだったので、なんかの巡り会わせかと…いうことで、部屋に飾っておきます。

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