アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

バルトークが弾くバルトーク

2017年12月26日 | ピアノ
というわけで、「ばんたの」では中川V先生の伴奏をしたバルトークのルーマニア舞曲、今度はピアノソロ版を弾いてみようという計画です。

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ルーマニア舞曲は伴奏していてとても楽しい曲だったのですが、それというのも中川V先生のバイオリンがそれはそれはかっこよくて(^-^)そのノリについていくと自動的に伴奏もわりとかっこいいという状況だったからで…

まぁ自分ひとりで弾くルーマニア舞曲がそんなにイケてなくてもしかたがない、というあきらめの気持ち(笑)がどこかにあったのですが、

弾いてみたところ、このソロ版はとてもよくできていて、一人で弾いてもわりとかっこよくなるんです(と思う)

第一、弾きやすさは断然ソロ版が上。音数が少な目で音の飛びもやや小さめ。
だからといって「寂しい」感じではまったくなく、非常に魅力的な曲になっています。

なので、これって小学生のピアノコンクール曲定番なんですって。知らなかった。

YouTubeで検索すると、うまい子どもの録音がいっぱい出てきます。
こんな感じ→バルトーク 『ルーマニア民俗舞曲』
この子は小三ですって。本番はすごく速くなってしまって先生は心臓バクバクで聞いてたとかというコメントがついてますが、まぁ確かにちょっと荒い感じですけど、「ぱきっ」としたノリがあってかっこいいですね。私は好きです

ここまで速くは弾きませんが(弾けませんが!!)
でも、たとえばこんな感じにかっこよく踊ってる雰囲気を出したいと思います。

バルトークはこの曲集を子ども用というか教育用に書いた意図があるそうで、楽譜にはペダルとかも詳しく記入されてるのですが、なんか私がそれに合わせて踏みますと、べちゃっというかぐちゃっというか、ぜんぜん「ぱきっ」としなくてどうもうまくないようです。踏み方が悪いのかもしれませんが

現状、あちこちペダルなしで弾いています。

もうちょっと参考になるものを求めて検索していますと、バルトーク本人の録音というのがありました。
Béla Bartók at the piano Rumanian Folk Dances

こりゃまたかっこいいですね。かっこいいんですが、まぁ楽譜にそこまでは書かれていないというような伸び縮みがあります。おおむね、短い音符はより短くなっているというか、それで「ぱきっ」と感が増すんでしょうか。
(それと、音符盛り盛りで楽譜と違いますね)

動画についてるコメントで、
My piano teacher used to tell me Bartok is a "mathematician" so it must be played completely "a tempo"; but Bartok himself plays "rubato" all the time.
(バルトークは数学的に考える人なので完璧テンポキープで弾けって先生に言われたんだけどバルトーク自身はルバートしまくってるよね)

というのがあって"mathematician"がいったいどこから来たのか怪しいけど、それはともかく先生としては勝手に崩すなといいたいところは実際あって、その一方で楽譜にあるとおりきっちりじゃそれらしくないというのはあるんだろうなとは思います。元々バルトークさんが採譜した民族音楽なんて、そんなきっちり割り切って音譜化できるものじゃなかったでしょうし。

いずれにせよ、ペダルやらリズムやらいろんな工夫がありえて、みんなかなり違う感じで弾いてるんでおもしろい曲だなと思います。

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よっぱらいのスケルツォ

2017年12月25日 | ピアノ
サロンエスプリでの発表会は、なにしろピアノの先生とバイオリンの先生がご夫婦でやってるサロンですから生徒のほうも多彩です。

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バイオリンとピアノが多いですが、ヴィオラとチェロと声楽とフルートが出てきます…

そうするとなんだか全体がアンサンブルの会みたいな感じで、弦楽アンサンブルのクラスもありますのでバッハのドッペルもピアノ伴奏でなく弦楽合奏伴奏ってのまでありました。

譜面台を配置しなおしたり、あれ~誰々さんがいない!! とか、ごちゃごちゃ大変です。ピアノのみの発表会みたいにつーーっと一方向では済みません。なんだかんだやってたら終了予定時刻をだいぶ押してて、

講師演奏はなんか予定してたのを全部やらず、声楽の先生と中川P先生伴奏でオペレッタ「こうもり」の楽しいアリア「侯爵様 あなたのようなお方は 」だけになりました。華やかに終わってかんぱーい(^-^)

そのままサロンにワインやオードブル、サンドイッチなどを広げてわいわいと打ち上げになだれ込み。。

で、いろんな話をしてるときに、そうだ!! 中川V先生の演奏を聞いてないよ、聞きたい!! という声が出てきて、もうみんなそうだそうだと応援。先生、リベルタンゴやって~!!

すると先生も、あーやろうかやっぱり、という雰囲気になって、中川P先生のほうを見ると赤い。「だいぶ飲んでしまいましたが」と、かなりデキあがった感じでした(^^;;

けど、まぁいいからそれでも、やってやって、とみんなで押すと、じゃあ、ってんで中川V先生と声楽の先生は着替えに。え、着替え?? なんだーネタ仕込んでたんじゃん。じゃやらないと。

残された中川P先生は「えっと、では、間をつなぎます」とかいってピアノの前に座る。

それでショパンのスケルツォ二番とかいくつか弾いてくれたんだけど、これがもう、
「よっぱらいのスケルツォ」
勢いがあって大胆で、ちょっと荒っぽくて(笑)
どやっ!!
って感じ。かっこよくって楽しくってやんやの大喝采。

着替えして出てきた先生二人は、もこもこのカラフルかつら被って、キラキラの金の服と銀の服でキメてきました。ひゅーひゅー

酔っ払い余興の最後は、派手なリベルタンゴで〆。


帰り支度して、コート来てバイオリンしょって、さてと思ってきーちゃんさんの支度を待っていたとき、ピアノが空いてたので(それに今日はピアノを触ってないなと思って)楽譜がなくても弾ける「ドミソドミソドミ~」を弾いてたら、

声楽の先生がちゃんと歌詞つきでグノーのアヴェマリア合わせてくれたのでうれしかった(^^) 最後の最後までイイコトあった!!

ほんと楽しいサロンになりましたね。生徒のほうもすくすくのびのび、野放図なくらいに育ってます(笑)

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年末年始特別譜読み祭りの始まり

2017年12月24日 | ピアノ
さてさて、ようやく12月の発表会トリプルも無事(?)済んで…

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ここからは冬休み(というほどの休みがあるわけではないが)特別企画の譜読み祭りの始まりです。

譜読みする曲は…

(1) バルトーク ルーマニア舞曲(ピアノソロ版)
(2) ドビュッシー 小組曲(連弾)
(3) ショパン 舟歌

の三本立てでございます。まぁなんと大胆な

(3)は、締め切りがないというか先の長~い旅なんでマイペースでいいんですが
(1)と(2)は三月のちょいと大きめの会で弾こうとしているので…

特に(2)は、アンサンブルなので合わせ練習の日程というのも随時入ってきますから早め早めに譜読みしとかないとせっかくの機会を有効活用できないものね。


ところで譜読みってもともとかなり好きというかわりと速いほうだとは思うんですが、
でも…

改めて考えますに、

残り限りある人生の中で弾きたい曲がこうもあれこれある状況だとねぇ…

譜読みがもっと速くできればそれに越したことはない。
というか、もちろんですが速けりゃいいってもんではなくて質がだいじです。

楽譜を見て弾くにしても音がある程度頭に入らないと滑らかに弾けないですから、わけのわかった捉え方というのがありますし、
曲として表現したい中身を譜面から読み取る、ということをなるべく早い段階から。

私が譜読みするときって、かなり頭を使わないスタイル(^^;;
ただ何度も弾いてみるという、
そんな感じでだらだらと楽しんでいるのですが、

これじゃスピードアップできませんよね。

部分を切り取って繰り返す、とか
ゆっくり弾く、とか
どこかのパートだけ弾いてみる、とか
自分なりに分析してみる、とか
指使いをしっかり検討する、とか

これまで聞いただけであんまり実行していない(笑)ノウハウを結集して
ちゃんと脳みそを使って譜読みしてみる、というか

なんかそういうのもそろそろ楽しめそうな気がするんです。

ま、脳みそ使うのあんまり得意じゃないんでアレですけど…
(囲碁や将棋も好きなわりに「ヨミ」を入れるのは面倒で苦手でほぼ感覚だけ)

もし譜読み能力が向上したらピアノの楽しみが丸ごとレベルアップしそうな気はする。

今日はバルトークをけっこう真剣に練習して捗った…気がする!!
(まぁ伴奏は練習してあるんだから捗るの当たり前だけどね)

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本番あるある「こんなテンポで弾くつもりでは…」

2017年12月23日 | バイオリン
今日はサロンエスプリで発表会~♪

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バイオリンだけで、しかもデュオだし、相方はきーちゃんさん、伴奏は中川P先生なんで、まぁ大船に乗った気持ちで…ピアノソロよりずいぶん気が楽なもんです。

しかしふだんバイオリンを弾いてないってところはちょっと問題…いや大問題…なので(o_o)今週はちょっと真面目にバイオリンを。さらに泥縄で今日の午前中、研究しておりましたところ、冒頭すぐのここんとこ


小節後半の「ラードーミーソーファ#ーミ」のところが問題でして(初心者御用達の1stポジションで弾けないから)。先生にアドバイスしてもらった指使いは
「(3ポジ)1-3(7ポジ)1-3-2-1」
となってまして、それで練習してたんだけど今日の今日までうまくいかず。。

それで、独自に
「(3ポジ)1(5ポジ)1-3(6ポジ)4-3-2」
としてみましたところ、ジャンプが少なく「てきとー」に指を伸ばせばなんとか届くもんですから具合がよさそうです。ふつうはこんな間際に指使いを変えるのはよろしくないとしたもんですが、なにしろ練習するのが直前ですから仕方ありません。

それで実際、本番なんとかなったんですよ…

本日の録音:
リムスキー=コルサコフ 交響組曲「シェヘラザード」より「海とシンドバッドの船」

曲の前半、まぁまぁいい調子で来たと思ったのですが、その、いい調子というのがですね…
すっかり油断して、気持ちいいペースで弾き進めてしまいました。
三連符ラッシュが来るところで(まず、きーちゃんさんがそこに突入)
おっとこんなスピードで弾いたことありませんがな…
きーちゃんさんが「やや苦戦」してる様子ですがそしたら私に弾けるはずがないんだが

どーすんのさ(o_o)

マズイと思いましたがいまさら急ブレーキをかけるわけにもいかず、
覚悟を決めて飛び込んでみますと、なんかたまたま今回ちょっと転んだかな程度に聞こえなくもない感じで乗り切れました(汗)

しかしその動揺がその次の連続アルペジオに響いて「ハッ、楽譜がよく見えない」事件(*)からヨレヨレになったけれど、そこそこ速やかにリカバリーして曲の最後は無事に〆。

全体に、内心いろいろ事件はあるのですが、ピアノソロと違って緊張がほどほどな分、大事には至りにくいようです。ピアノもこのくらい本番強く行きたいけどねぇ。

シェヘラザードは、ほとんど知られていない編曲で、しかもなかなかよくできていたので、わりと楽しんでいただけたようです(^-^)v

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大人のための「子供の情景」

2017年12月22日 | ピアノ
昭和の時代のピアノ教室で、シューマンの「子供の情景」はわりと人気で、発表会でもよく弾かれていた。

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まぁ、どう「人気」かというと…

年齢がけっこう高くなってきてしまったけどあんまりお指がてきぱき動かない子に弾かせるのにちょうどいい。
というピアノ教師の思惑があったりして(母がそんなことを言っていた)

つまり、指が回る子ならシューベルトの即興曲でも弾かせておくし
回らない子ならシューマンの子供の情景でも弾かせておこう。

…ってな発想では、シューベルトの即興曲もシューマンの子供の情景も、あんまり素敵な演奏にはなりにくいわけで、
正直いってあんまりいい印象ない(-_-;;

自分が弾いたわけではもちろんない。そんなところまで到達していない(最後の発表会はエリーゼのために)

大人再開ピアノでヤマハに通ってたころ、実は「子供の情景」の一部を弾いたことがあって、弾いたのは
第3曲「鬼ごっこ」
第8曲「暖炉のそばで」
だった。先生は「なんでいきなりコレ!?」とものすごく不思議がっていたけれど、要するにこれだったら発表会で弾かれたのを聞いたことがなく(悪い印象がなく)、みんなが弾く曲のつづきを弾いてみたかったということである。

第1曲「異国から」第2曲「不思議なお話」→第3曲「鬼ごっこ」
第7曲「トロイメライ」→第8曲「暖炉のそばで」

「鬼ごっこ」「暖炉のそばで」であれば、音が並ぶとそれなりに楽しい曲ではあるんだけど、この組み合わせで聞かされてもなんのこっちゃって感じで、まぁ人前でこの二曲を弾く人はいないよね。自分でもあんまりピンと来なかったんだけど。

さらにその後、いろんなピアノサークルに出入りするようになってからは、「トロイメライ」とかが音ぱらりと少なすぎてもうどうしようも格好つかない難曲ということはわかるようになった。


さて、先日の練習会で「音楽のなかの言葉」(アルフレート・ブレンデル)という本をお借りしてきたら、「子供の情景」についての章があった。曰く、「大人の演奏家への試金石」。

「この音楽では何も隠すことができない。一つ一つの音が独自の重要性を持って語られねばならず、軽すぎても「意味づけ」のなかに埋もれてしまってもならない。」「この小品集に必要なのは心のこもった配慮と、愛を持った客観性、素直そうな外見である。演奏者は自分が子供になってはいけない。」

なんだか大変なことになりそうだ。

続いて、各曲の性質と、それぞれの関連…たとえば調性の変化であるとかモチーフの扱いであるとか、そういった詳細が語られる。「子供の情景」は短い13曲から成るけれども、全体がつながり響きあうよう工夫された構成となっているので、しっかり考えて弾かないといけない。曲と曲の間を空けすぎないように!

そしてテンポの問題。決して、楽譜に書かれている「数(メトロノーム数値)」で弾けばよいというものではないが(そもそもシューマンが書いたものではない)、頭から無視してよいものでもなく、「総合的に(←何を総合的に考えるのかは長すぎてここに引用する気にはなれない)」あるべき速さを考えないといけない。

ということでこの曲集は決して「トロイメライの楽譜見たら、音符少ないしたったの1ページだし、すぐ弾けると思う」なんて無邪気なことを言っていいものじゃないわけだが、だからといって、トロイメライ怖いよガクブルって避けて通って終わるというのもつまらないと思うので、まぁ別にブレンデル並に素敵に弾けなきゃ弾いちゃいけないって法律はないから、これまた生きてるうちに弾きたいとは思っている。

でもこの曲集を弾こうとする場合、ネックは「運動神経」というより何か別のものだと思うので、「これからの人生今がいちばん若いんだから」今すぐ弾いておかないと、というよりは、ちょっとじっくり取り組む気持ちになれる時間のあるときがいいかなと思う。(そんなこといってると定年後になってしまうか…)

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