アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

線質・音質

2017年12月19日 | ピアノ
今日は書道の日でした。今日のテーマは「琴棋書画」ってことで…

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日々、ピアノ弾いたりスマホで将棋観戦したり、そして月イチとはいえ書道レッスンに行くワタクシにふさわしい課題ざんす。

しかし先生のお手本を見て「おっとぉ」となる。「画」の字が旧字だとやたら「書」の字とキャラかぶりなんですね。知らなかった。

なんなのこの(意外な)画数の多さは…
楷書で画数の多い課題書くのってけっこう時間取るもんです。

2枚ずつ書いては先生に直してもらうんですけど12枚終わるまでにはかなりよれよれになります。
気持ちはよれよれになってきますが書くほうはだんだん慣れてきます。

それで出来具合はどうなっていくかというとよくなっていきます。疲労より慣れのほうが効果でかいわけです。このくらいまでなら(ここを越えるとたぶんいいことないと思うが)。

最初、お手本みて一生懸命コピーしようと思うんだけどあちこち形に難ありで、
「ここよりここが長くなるように」
「ここには空間がほしい」


次はそれに気を付けて書こうとするのですが、そうやってどこかに注意が集中してしまうと
「あれっ、この字だけ大きくなっちゃった」
「上の字と下の字で中心がずれちゃった」


どこかよくなったけどどこか悪くなったり。あーむずかし。

よく書けたのを取っておこうとするのですが、これかな? いやこの字はいいけどこの字がチョット…
あちらを立てればこちらが立たず。合成できたらよさそうだけど。

それで、まぁ全部うまくいくなんて無理なんじゃない?? って気分になってきたとき、急に、あれこれのチェック項目がそんなに「気合」「注意力」を集中しなくてもすっとできるようになって…

一枚全体が、形もバランスも高い確率でうまく整うようになってきますし、そうすると
「線質」
が変わるんです。滲んだり、よろけたりあんまりしてなくて、すっと締まって、メリハリもあって、見ていて気持ちのいい線です(あくまで当者比ですが)

そうすると、細かい点までいってパーフェクトではなくても、全体を見たときに明らかにそれまでより「よい作品」になっているんです。小ミスのあるなしよりもまず全体のクォリティー…それを決めるのは線質というわけです。

そんなふうに考えると、ピアノの曲を一曲譜読みから練習するのとよく似ているでしょ?

最初は楽譜ガン見して、そのとおり弾こうと思うんだけど、注意が行き届いてなくて、間違えるし読み違えてたり読み落としてたりするし、
だんだんあちこち改善すべきことはわかってくるんだけどその全部を揃えるってことはできなくって、

あちこちに注意を意識的に向ける必要があるくらいだと、結局もぐら叩きみたいなもんでどこかは間違えるし、そうやっていちいち気を付けようとしているときって、ガチガチガチって余分な力が入って弾いてたりしてね。

そんなに全力で注意を払わなくてもすっといけるようになると、全体のミスも減ってくるけど、音色もぐんとよくなりますよね。で、フレーズの形とかが自然で説得力を持つようになる…

…ということから、書道とピアノは似ていると私は思ってるんだけど。ただ、この流れを二時間かそこら、一回で体験できちゃう書道はすごいよね。手ごたえわかりやすい。ピアノだと一曲に数か月かかっちゃったり。

あれ?? そういえばピアノでも短く切って部分練習にすると一回の練習でこの流れを通せますね。なるほどそういうことかー


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