アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

脱・初心者弾きのための覚書(その2)

2021年06月25日 | ピアノ
昨日の続き。あ、書き忘れたんだけれども、昨日の動画で、Lentoの三小節目を見ると、かなり手の甲が動く弾き方してますよね。特に左手。

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特に繊細な音を出したいときに、指先からすっと柔らかく入るような(手の甲は動く)弾き方がありうると思います。当然ですがそれで速いところは弾けない。

で、それはそれとして、基本的には手の甲を動かさず、指を付け根から折るような形で「すっ」と打鍵するのが基本、と考えると、あとの問題は、そうやって無理なくすっと指の動きで打鍵できる場所にどうやってスタンバイしておけばいいのかという話になりますね。

バレーボールのレシーブでも、テニスのレシーブでも、野球でフライを捕るんでも同じことだろうけど、手を変な恰好に伸ばして受けるんじゃなくて、無理なく受けられるポジションにさっと移動しておけってのが肝心なところなんですよ…ね?(←実はどれも私にはできないので自信なさげ)

昨日書いた話のところより、今日の「無理なく打鍵できるポジションに素早くスタンバイ」ってところの方が私にとっては大問題です。

肩とか背中とか無駄な力が入って肩が凝る、だいたいそういうあたりに力が入っているとあちこち力が入るもので、まぁそりゃ疲れますし指も速く動かない道理です。
おゆき先生やMegumi先生のアドバイスで一時的によくなって

自由に、楽に

弾けてもよく戻っちゃうんで、今回もうちょっと言語化できないかと思って書き始めたけどもやっぱりよくわかってないかも…

まぁ原則は、下のほう(下腹とか)でしっかり支えて、上半身は自由に楽な状態で、あとは力いらずで最短距離で弾きやすいポジションに到達するように…

そして、そのような「準備」は早め早めに。

ということに尽きると思うのですが、たぶんですがこの「早め」というのがなかなかできないからいつまでも無理のない弾き方が定着していないのだと思われます。

動きが整理されていなくて、その都度都度楽譜ガン見で「あーここだっ!!」ってやってると、楽な弾き方できないんですよ。どうしても叩き弾きになる

目一杯ややこしい曲を、次から次へと弾いているとなかなか「早め準備」が定着しないので
(そのあたり、いつもおゆき先生が心配してる部分かなと思うのですが)

でも、今回は「舟歌」などと(私にとっては)これ以上ないほどややこしい曲でも、アドバイスが効いて楽に弾けるようになる変化が起きたのは、
たぶん、2ndシーズンだから…

ややこしい曲が次から次へと弾きたいのがもう「どうしょもないw」ならば
また時期が来たときにリバイバルしてみて、音があまり不安なくわかった状態で弾けるようにするのがいいかもしれません。

で、「音がよくわからなくて楽譜ガン見」の場合がひとつと、あとは「ミスしたくない」と硬くなってる場合がもうひとつ、「脱・初心者弾き」ができないということだと思うんですけど。まぁそう考えると、本番で「らくらく弾く」ってのはかなーり難しいことかもしれない…

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脱・初心者弾きのための覚書(その1)

2021年06月24日 | ピアノ
Megumi先生のアドバイスちょいと読んだだけで弾き方がガラリと変わり、あら楽に弾けるわ♪と思ったのも束の間、もっとミスなく弾きたいと欲というを出して再録音にかかると途端に元の木阿弥になるという…

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我ながら、学習能力があるんだかないんだか、謎ですが今日も懲りずにピアノで楽しみましょう!!

そういえばおゆき先生レッスンの最中も、なんだかとても素敵な音を出せたりして「やればできるじゃない、やりなさいよ」かなんか言われて、またスグ戻ったりしてますが、行きつ戻りつ、行きつ戻りつしてなんとなくトータル前進しているような気がするからまぁそのうちもっと変わるんじゃない??

(注: 以下は私の理解で書いているので、おゆき先生の言葉とも、artomr先生、Megumi先生の言葉とも異なります。)

…ということで、今日はゆっくり舟歌弾き直してみたり、動画見たり、また弾いてみたり、動画見たりしてました。動画は、自分のじゃなくてかてぃんのです。
ショパン - 木枯らし (Op.25-11)

なんでこの動画なのかというと、あまり深い意味はなく、「文句なくピアノうまくて」「そんなに変わった弾き方じゃなくて(グールドとかホロヴィッツとか真央ちゃんとか)」「指がばっちり映ってる」「ショパン」でたまたまふと目についただけなんですが

Lentoの四小節のあと、嵐になったところをご覧ください。打鍵動作の基本は「指が根本からぱたぱた動く」であって、あのチャカチャカチャカチャカも、ちょっぱやのアルペジオも、ほとんど手の甲は上下しません。手首はやや低め、指はやや伸びた形です。

いわゆる「初心者弾き」というか、たどたどしく弾くときの特徴は、手の形(指も)固定で手の全体が下りてくる、手の甲で押し込むようにバタバタ弾くという感じになるかと思います。おゆき先生のいう「ハエ叩き弾き」。

ハエ叩き弾きの何がいけないかというと、理屈はイマイチ不明ですがとにかく、そうやって質量の大きいもの(手+指がまるごと固い物体になっているような)が一定の速度で打鍵に突っ込んでいくと、いい音にならないんです。響かないわりにうるさいっていうか

それと、もちろんですがその弾き方だと指が一本ずつ独立していないので、片手で重音を弾く場合にも弾き分けができないって問題があります。

で、そうならないように、手の甲は水平移動のみにして、指を(付け根のところから)曲げる動作で打鍵する、打鍵が済んだらすぐ力を抜くのが基本です。

曲げた指と伸ばした指のどっちが、とか、派閥争いになることがあると思うのですが、どちらもありうると思います。かてぃんの木枯らしを見る感じでは、基本形はわりと伸ばした感じですが、白鍵と黒鍵の具合によっては曲げた状態に見えるときもあります。いずれにせよ重要なのは無駄な力が入ってないということで、無駄な力が入ってピーンと立ってるのも、ぐいっと曲げてるのも、どちらもよくありません。よくないってのは…まぁ無駄に疲れるということもありますが…機敏に動けないので。

「手の甲は水平移動」は、基本ではあるけれど、もちろん基本だけで弾いてるわけではありません。

例えば特別強い音が必要なときとか、動きがあったりします。でも、強い打鍵をするために上から落下させているというよりは、強い打鍵をするのでその後、手の甲も上がるという感じです。つまり強い打鍵の前でなく後に手が上がる。指でジャンプしているようなものでしょうか。よく、派手に終わる曲で手をたかーく上げてるのはパフォーマンスも半分あるかもしれないけど、指で強く打鍵するから飛び上がっちゃうんだと思いますよ。

この動画の中では、上から手を落下させることで強い音を出そうとしているところはあまりないようですが、そんな弾き方をする人もいますよね。特に、ピアノコンチェルトとか弾くときはそうかも? 強い音というのはすなわち打鍵が速いということと考えれば、究極にでかい音を出そうとするならば手の落下も使ったほうがいいかもしれないです。ただし前述のように、手が丸ごと落ちて打鍵するとよくない結果になるので、たぶんですが打鍵の瞬間には指が素早く動き、打ち返し跳ね返るような感じで弾いていると思います。私はできないので確信はないですけど。この場合ものすごく強靭な指が必要なので、たとえば上原ひろみさんがやっているみたいな、テーブルの上で指一本を打ち下ろして「ぱーん!」と音を出すような訓練をするといいのかも。(一生、無縁な話)

「質量の大きいもの(手+指がまるごと固い物体になっているような)が一定の速度で打鍵に突っ込んでいくと」ダメなので、上空から落下するにしても、打鍵の瞬間に素早く指も動いて打鍵する方式のほかに、むしろ指で衝撃を弱め、柔らかくクッションになる感じで、ずうぅぅぅんと打鍵する方法もありそうです。これは究極に大きな音を出す方法というより、重い音が欲しいときの弾き方でしょうか。

あ、ごくごく例外的に、「質量の大きいもの(手+指がまるごと固い物体になっているような)が一定の速度で打鍵に突っ込んでいく」音がほしいときはそうすればいいんだと思います。たとえば、ダン・タイ・ソンさんがショパンの24の練習曲の最後弾くとき、両隣の音を素早く無音で押さえて、拳固ぶっ叩き弾きしてましたが、あんな感じ。

(たぶんつづく)

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西洋音楽史(10) 啓蒙主義の広まりと古典派

2021年06月23日 | ピアノ
話が (1) バッハ父子 (2) 古典派の音楽(ホモフォニー、ソナタ形式…) (3) 市民たちの音楽へ、楽譜出版 といったあたりに来ましたので、これはかなり馴染みがあるというか

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「あ、聞いたことある」という部分も多く、なので駆け足でだーっと行けそうです。さっさと最後まで聞いちゃって、中抜けの部分に戻らないと(^^;;

なにしろ学期末テストもあるそうですからね。

今回の最初らへんではバッハ(←ヨハン・セバスティアン)批判というのが出てきて、まぁなんかチラと聞いたことがあるけどあんまりピンと来ないよね。バッハは「音楽の父」とも言われて、今じゃ絶対視されているというか、避けて通れないくらいの存在。

批判の内容は一言でいって「難しすぎる」…「演奏が技術的に困難」「高度なポリフォニー」「装飾を(演奏者に委ねるべき部分まで)細かに楽譜に書き記した」というようなことがシャイベさんにより批判されたそうです。

いや、確かに難しいんだけれども…自分で弾くんじゃなくて誰か弾いてくれたのを観賞する分には私は文句ないけどね…それにしても3つ目の点、装飾を書き込んだというのが批評の対象になるのね、おもしろいです。自然に背く、ごてごてしている、ということのようですが、私たち(の時代の人)にしてみれば、書いといてくれてありがとうくらいの感じでしょうか。

バッハの末息子、ヨハン・クリスティアンは、お父さんゆずりのセンスで複雑なポリフォニーも十分書けたそうですけど、その時代ではギャラント(雅)様式の曲で高い評価を受けたそうです。旋律+伴奏(ホモフォニー)が優勢となった時代、そのほうが洗練されていてかっこいいという位置づけです。

ポリフォニーとホモフォニーのどっちがかっこいいとか洗練されてるとか、別に甲乙つけてくれなくてもぜんぜん構わないんだけど、小さいころは(といっても中高生とか)なんでややこしいほうが時代的に先で、わかりやすい(単純?)のほうが後なのかなんとなく不思議な気はしたものです。

(というか、今でもそんなによくわかってはいないんだけども…)

ともかく、この授業のたてつけでいえば、そのような音楽の変化が起こったのは、社会における啓蒙主義の広まり(絶対主義的な社会への批判)が背後にあるからだそうで、

まぁ確かに、市民が自ら音楽を楽しむ、楽譜を買ったりレッスンを受けたり自分で弾いたりと、そういうことを考えれば「旋律+伴奏(ホモフォニー)」が断然似合う気はします。

ハイドン(宮廷雇われ)→モーツァルト(雇われ+自由)→ベートーヴェン(自由、かつらをかぶらない)

という変化もよく言われますけど、そういう大きな時代の変化があったときなのですよね。

ところで「ホモフォニー」のほうが「単純」な音楽なのかというとそういうわけでもなく、むしろ「いじりやすい?」
ソナタ形式みたいに構造をはっきりさせるにも好都合なわけで、大規模な音楽を構成していくのも「ホモフォニー」ならではなのかもしれません。

やがて「交響曲」が音楽ジャンルの最重要部分として発展してくるのですが。

これは元々オペラの前座、導入部分で演奏される「ちんまり」したイタリア風序曲だったんですってね。

そういえば、先日のおゆき先生コンサートで聞いた「フランス風序曲」っていうのがありましたが、あれもオペラの前に演奏するやつで、ポジション的には同じですね。でもフランス風序曲は「荘重な付点リズムによる開始部分と、それに続く速いフーガ風の部分という対照的な2部分による構成(ウィキペより)」でイタリア風序曲は急-緩-急の小さな三楽章形式をとることが多いとのことで、確かにこちらのほうが交響曲(の卵)っぽい。

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和音ラッシュが突然弾きやすく!

2021年06月22日 | ピアノ
昨日はゴールデンタイム(いつもピアノを弾く夕方)に歯医者行かなきゃいけなくてピアノが弾けなかったんですよね。

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一日休めば自分に…ナントカ…っていう言葉もありますが、それはたぶん日々ハードな練習をこなしてるアスリートとかの話であって、
私の場合、弾かない日の翌日に特に不調を感じることはありません。もちろん良くもないけど。

ふつうは。

今日は、昨日送ってもらったMegumi先生の録画レッスン(コメント)読んでからピアノを弾いたんです。


録画レッスンというのは、Megumi先生がまだ手術後間もなくて通常のレッスンができない(リモートであっても)状態なのに、毎日のようにブログを更新しているところから察するに、ほんとはレッスンをしたいというお気持ちなのではないか…

zoomとかリアルタイムで張り付くことはできないにしても、体調がやや落ち着いた時間帯を選んでコメントは書けるんじゃないだろうか。

という勝手な推察から、「録音をお送りするので、それにアドバイスいただく形でレッスンをお願いできますか?」って聞いてみたんですよね、ダメモトで。

したら、こちらがびっくりするほどの乗り気で、昨日べらぼうに長大なアドバイス送ってくださったんです。シマッター!! なんか長さ(時間)制限とかつけてお願いするんでしたね。いや~、病人にそこまでお願いするつもりではなかったです(o_o;; 疲れがあとひかないといいけど

コメントをお願いしたのは、「愛の夢」の動画でしたが、なにしろショパン舟歌の本番が今週末ですから、今日はそのアドバイスを読んで、「愛の夢」じゃなくて「舟歌」弾きました。弾いてみたら…

アドバイスを読んだ直後に弾いたショパン舟歌

びっくりしました。なんかするする弾けて…ちょっとふだんと勝手が違って、いつもと違う感じのミスタッチが出やすかったのですが、逆にふだん弾きにくいところがスッと行ったり、滑らかに速く弾けたりして、そして例の和音ラッシュとかがとても弾きやすく、

弾き終わっても、ぜんぜん疲れない。

えーーーすごい。おもしろい。

和音ラッシュのところ、artomr先生レッスンのあと、ポジション移動を整理してみたり、片手ずつやってみたり、ゆっくり弾いてみたりといろんなことを試していたのですが、それで掴めたことはなにがしかあるような気はしていたんです。それが弾き方とスッと繋がった感じ。

ちなみに、Megumi先生のアドバイスは、「動作編」「愛の夢本編」に分かれていて、「愛の夢本編」はまだほとんど読んでませんが、今日は「動作編」を一読してそこに書いてあることをいくつかちょっと試してみた、という感じです。

で、そのあとすぐ弾いたのが上に貼った録音で、聞き直してみて明らかに前回の録音より良いと自分で思いました。

と・こ・ろ・が

上に貼った録音で、いろいろ間違えてるでしょう? それを改善したバージョンを録音したいという「欲」が出てきて、何回か撮り直してみたら…
…ぜんぜんいいのが撮れなかった…
というか、弾き方が戻っちゃった?? 難しいわ(^^;;

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西洋音楽史(9): バロック時代における器楽ジャンルの確立

2021年06月21日 | ピアノ
さてさてようやく「器楽」が中心に躍り出てきましたよ。

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それにしても、15章からなる講座の9章でようやくココですから、ほんと始めのほうが長いよね。もちっと、新しい話のほうに重点置いてくれてもよかったんだけど。

そういえば、おゆき先生が「音楽ってのはとどのつまり歌と踊り」とか言ってたような気がします。ルネサンスからバロックへの継続性としてはやはり「舞曲」と「声楽」が重要な役割を果たしていること、対比・対照を重視する傾向があること、そしてそれらがさらに発展していって器楽の音楽がどっと増えてくるのですね。

バッハのフランス組曲とかあたりからは我々アマチュアピアニストにも馴染がありますが(といいつつ私はほとんど弾いてないけれども)、あれは舞曲セット(組曲)ですね。舞曲を組み合わせるというのはルネサンスのころも行われていたけど、そのころはどう組み合わせるのかはその場で、という感じだったものが、あらかじめ楽譜上で規定されるようになったのがバロック時代。

一方、声楽では歌+伴奏が基本形だったところ、そんな雰囲気の曲を最初から器楽用に作曲するようになって(カンツォーナ)、それは緩急の部分が交互に来るとか、そんな具合だったりしてそれがだんだんとソナタに…

じゃあ、カンツォーナとソナタの線引きってどこいらへんなのかといえば、最初のころは器楽用の曲とはいっても特定の楽器を意図していなくて、まぁ何か適当な楽器で弾けばよいとなっていたところ、たとえばヴァイオリンのためのソナタというように楽器指定になったというような違いがあった。

それってどういうことかというと…

ヴァイオリン業界でストラディヴァリとかアマティとか出てきて優れた楽器が作られ、鶏が先か卵か先か知らんけどヴァイオリンの名手も出てくる。

そしたら、漠然と「なんか楽器」というのではなくて、ヴァイオリンが独奏することを前提に超絶技巧を盛って曲が書かれるというわけです。

私のキライな(笑)重音が出てきたりね。というわけで、バロック時代でもなかなか私のへなちょこヴァイオリンで楽しめるような曲はないのですが、なんと教科書に私がヴァイオリンで弾いたことのある曲が譜例として載ってました!!

ヴィヴァルディ/ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.3-6←こんな曲

ここに貼ったYoutubeはまだしも常識的な…というか私の頭の中にある理想テンポくらいだったけど、授業内で流されたこの曲はそりゃあものすご速くて、「超絶技巧やん(o_o;;」と思いました。

こういう、トゥッティとソロが交互に出てきて主題が反復される曲(リトルネッロ形式)は、変化とか対比とかクッキリはっきりしててかっこよく聞き映えしますね。そりゃ人気出ただろうな(こう弾けば…)

私が弾くヴィヴァルディはよろよろよたよたしててぜんぜん「いかさない」んだけども。でも、超絶技巧といいつつ、まだしも「下手になら弾いてみることができる」のがバロック時代、真似事すら不可能になるのがロマン派以降って感じがします。

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