アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

当日の勢いでできた作品を後日越えられない(蘭亭序)

2023年03月10日 | ピアノ
王義之(303~361)の「蘭亭序」の臨書は「ピアノでいえばツェルニー30番みたいなもの」といわれて始めたのですが…
(ツェルニー30番も弾いてないのにね?)

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まぁなかなか終わりません。三百数十字ある作品を、一回に5~6文字ずつ書いていくわけで、レッスンは月イチですからそうそう進みませんから当たり前ですが。

でも最初は「臨書」するということがどういうものかピンと来なかったですが、最近おぼろげながらおもしろみとありがたみがわかったような気がします。

「臨書」の場合は、一般的にはバランスの悪い字といわれるような、太い細い、長い短いなどの特徴も含めてとにかく原本の特徴を真似て書くことになるのですが、そうはいっても自分の技量の範囲内ということもありますし、使っている紙や筆や墨などに依る部分というのもありますから、物理的な意味でコピーするのとは違います。違うけれど、できるだけ忠実を心がけつつ、かつ作品としてのまとまりがある程度生まれるように書いていくわけです。

そういうことをしていく中で、形の取り方、格好の付け方、筆の使い方を少ーしずつ、原本から学んでいける感じがするんですよね。

今日はその、王義之の蘭亭序の展覧会があるということで見にいったのですが…いや~いくらよく知られた作品といっても「たった」三百数十字の作品ですから、何をどう集めたら「書道博物館」「東京国立博物館」の連携企画というほどの規模の展示になるのか、あまりよくわからないまま見に行きました。

蘭亭という、曲がりくねった小川をひいた風光明媚な場所があって、そこに名士41人を呼んで宴を催した。
上流から酒の入った盃を流し、流れてくるまでに詩を作らないといけない(!)
間に合わない人はイッキ(とはいわないだろうが、大きな盃に三杯飲まないといけないんだってw)

というわけで宴会しながら詩がたくさんできるわけでその詩集を作ったのです。その序文として王義之が書いたのが「蘭亭序」

酒の勢いで書いたので、ちょこっと書き直しとかいろいろあるんですが(下書きのつもりだったのか??)後日何度も書いてみたけど当日のよりいい作品はできなかったんですって。まぁ案外そんなものなのかも。

そんな傑作である「蘭亭序」だけど王義之の書をこよなく愛した唐太宗は「蘭亭序」を自分の副葬品に指定したので(o_o)原本は残っておらず、何系統かの「写し」が石に掘られた状態で現在に伝えられています。写しといっても機械的なコピーじゃなくて手写しなのでそれぞれちょっと雰囲気が異なります。今日見たのはまずそのバリエーション…

それと、たくさんの(ほんとにたくさんの)人が「臨書」してその作品が残っているのでそのバリエーション…

どう切り取ってどういうサイズの紙にどういう配置で、元の字をどう捉えて表現するのか、結局ぜんぜん違う「作品」になっているのです。

中国の書家だけでなく、日本でもたくさんの人が「蘭亭序」を元に作品を作りました。その中の一人、中村不折は、蘭亭序の臨書作品そのほかを出版して得た利益でまた中国の古書などを買い求め、その収集を元にして(今日私が行った)書道博物館ができたそうなんだけど。(参考: 書道博物館創設者中村不折について)

このイラストは中村不折の「自画像」的なものらしく、館内あちこちの案内文などに出てくる↓


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20年経って知る「トラウマ演奏」の真実

2023年03月09日 | ピアノ
発表会やホームコンサートの録音・録画があちこち散らばって存在しカオスだったので、一念発起して棚のあちこちから寄せ集め、時系列に並べてまとめました。

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めちゃくちゃ大変だった(o_o)
整理悪すぎ



一番古いのは私が小学三年生の夏の発表会「エリーゼのために」です。

それからン十年経ってヤマハ音楽教室でピアノを再開し、大人になって初めての発表会ではメンデルスゾーン/無言歌「さすらい人」を弾きました。

子どものときの発表会はすべて暗譜で出ていました。多くの人がそうだったと思うのですが(昭和のピアノ教室では)それについて何とも思ったことがないので、特に暗譜に苦労したというようなことはなかったのでしょう。子どもってそういうもの?

大人になって初の発表会に出ようってことになったとき、自分の常識は特に差し替えられておらず、何の疑問も持たずに暗譜で出ようとしたんですよね。家では実際、楽譜を見ないでふつうに弾いてましたから。

それが、当日の舞台袖からステージ上のピアノを見たとき、人生でこれまでになかった度合いで緊張し、もうピアノの鍵盤の上でどこを弾き始めるのかわからないような気持ちになりました。ようやっと弾き始めてからも、手がこわばってどうにも思うところへ制御できず、叩きつけるように弾いていってもなんかものすごく違う音を叩いていたような…

この「頭真っ白事件」が私の主観的な記憶でした。きっと見る人にも不審に思われただろうし、とにかく絶対二度と暗譜で人前で弾かないぞという決意をたものです(もう破りましたけど)。

録画は、したはずだけど見たくもなくそのまま行方不明になったと思っていました。

…でもそんなはずなかったんです。よく考えれば。元々、ヤマハ音楽教室は次男が個人コースに替わるときに私も一緒に習い始めたわけで、発表会には二人で出ていたはずなんです。子どもが出るわけだから当然ビデオ撮りますよね、そして見るし保存もしますよね。

今回、整理したら、ラベルには「2003こじろうヤマハ発表会」としか書いてないDVDの中に、私の「さすらい人」も残されていました。

勇気を出してw 見てみますと、のっけからトチって弾き直しなどありましたが、まぁ概ね滞りなく進行しています。ミスタッチして弾き直しが数回ありましたがのべつ幕無しというほどでもなく、音色はきれいではありませんが、ピアノの弾き方があまりうまくないふつうの演奏というか、聞いてる人は誰も私がそんな真っ白状態で「何弾いてるかぜんぜんわからん」になっているとは気づかなかったでしょう。

平常時の演奏よりはややよくなかったかもしれませんが、そもそもピアノ自体が下手だったわけで、当時の実力から考えれば大きくいって「ふつう」の範囲の出来といってもよさそうです。

…え?? これに怯えてたんですか私は??
むしろこれで「超やらかした」と思うなら自意識過剰でしょう。

いやいやいや、ちゃんと録画を見直してみるべきでした。2003年から20年経ちましたよ。

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ガーシュウィン「3つの前奏曲」いろいろ

2023年03月08日 | ピアノ
前にガーシュウィン「3つの前奏曲」の一曲目を弾いたときは、なんか「イメチェン」を狙うような選曲で、あまりちゃんとは弾けなかったけど、へぇそんな曲弾くんだみたいな反応があったんですよね。

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すごく前のような気がしていたけど、2019年。そんなに「昔」じゃないね…

昔じゃないけど、今、当時の録音を聞いたら、なんというかべちゃっとした弾き方で、我ながら下手(^^;;
今のほうがマシだと思う。

弾き方は。

2019年の練習会(盛大に迷子になったバージョン)

今日の練習録音

でも、この曲を今年また弾こうと思ったときの勝手なイメージでは「前より速く弾けるかな」であったんだけど、その割にほとんど変わらなかったw

音は飛ぶし、変な和音だし、速く弾くのはやっぱり(私にとっては)難しい。練習してどのくらい変わるか?

で「本来」どんな速さで弾くものなのか、YouTubeで探して聞いてみると

ガーシュウィン本人録音
意外にあっさりした弾きぶり。速い

ピティナの入賞者記念コンサート(木村有我)
さらに速い。ノリノリ。楽しそう(^^)

Jascha Heifetz (violin), Emmanuel Bay (piano)
ハイフェッツの名人芸。すごい

まぁこんなテンポにはならないけど「ノリ」が感じられるようにはしたいよね。

今月末の発表会でホルベアに区切りがついたら、ガーシュウィン練習してなんとかピアノWeb発表会(かつさん主催)に間に合わせたい。テーマが「はじまり音楽」だからばっちり。

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チェロの様子を聞いてみた

2023年03月07日 | バイオリン
チェロをまず調整に出して、それから習い始めようと思っていたけど、とりあえず今使える状況なら逆順でいいか??

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つまり、いちおう音が出る状況ならそのまま使ってしばらく習ってみて、
気になるところが出てきたところで持っていけばいいかと。

それで、チェロを「触って」みるのにまず独習用のテキストをぽちったところ

1人で学べる 初心者のためのチェロ入門【DVD付】

調弦の仕方とか、チェロの構え方とか載っていたので、
まずは調弦…

これが、ぜーんぶペグ戻りの呪いにかかっていたんで、
ぐるぐる、ぱーん(←戻る)
って格闘してたいへんだったんだけど

なんとか(だいたい)合わせられた(大汗)

テキストを見ながら構えてみようとするが、エンドピンがするする滑ってどうもうまく安定しない。これはやはりエンドピンストッパーをまずは買うべきなのではないかと

とりあえず机の脚に押し付けるような感じでエンドピンを立てて…

弓を張って…

あれ? 松脂ってバイオリンのやつ塗っていいんだろうか?? (チェロケースに入ってたやつは崩壊していたので捨てた)

まぁとりあえずいいことにして

1stポジションで弾ける曲が載っていたので弾いてみる:
「喜びの歌」っぽい何かに聞こえたらとりあえず成功

よくわかんないけど(変な音が出るのは私の側の事情で、特にチェロに問題があるわけではないと思う、たぶん)
使える状態のような気がするので、このまま習うことにしてもいいかな?

- エンドピンストッパーをポチる
- 中川先生にレッスン日程の相談

----- 今日の録音:
ガーシュウィン/3つの前奏曲より第2曲(お試し)

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スーパーピアノレッスンがあった

2023年03月06日 | ピアノ
親の家の断捨離もいいんですが自分の家も…やっぱり元気なうちに、捨てにくいものこそ整理しておくのがいいんだろうな。

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と、思うわけですが、うちの場合、衣類とか台所まわりとかであれば比較的合理的に、思い切りよく、ばさばさいってわりと見通しよい感じにできるところ、メディア類、紙類はどうもね…

市販のDVDなど、ドラマや映画の類も、もう一生見ないと思うものはけっこうあるし、あるいはもしかしたら見たくなるかもだけどサブスクなどで見られるなら別に持っておかなくても。

(昔はかわいかった)子どもたちのビデオなどは、テープだと見られなくなってしまうのでメディア変換をしておかないといけない。なんか途中までその作業をして、挫折して有耶無耶になっているのだけどいったい現状どうなってるのか整理しないと??

そして、放映を録画したものがこれまたたくさんあるんだけど、今後見るのかいったい??

音楽関係だけでも大量にあった。幅をとっているのは「ぴあのピア」「スーパーピアノレッスン」など。ぴあのピアって、ひたすら曲紹介みたいな番組だったけど、あれを見返すってないんじゃないかなぁ(処分候補)。

「スーパーピアノレッスン」のほうは、みたところ録画のあるものはすべてテキストのほうも保管してあるようで、ただし録画のほうは毎回揃っているかどうかちょっとわからない。ラベルの書き方がいい加減でどれがどれやら。

ルイサダと書いてあるものをとりあえず再生してみたらショパンのノクターン第8番のレッスンだった。
去年、第7番は弾いたのでこんど第8番も弾いて、いつか7番8番セットで弾いてみたいと思っているのでちょうど良い。

見ていると、ルイサダ先生の柔らかい語り口にひきこまれてとても楽しいレッスンだった。
レッスンといっても生徒さんはパリ国立高等音楽院にいるような人で、私がつまづくようなところとは次元の違う話になるので参考になるようなならないような、ならないような感じだけれども。

この放映があったのは2005年ということで、まだ大人ピアノ再開後三年目くらい、超下手くそだったのでそれこそ宝の持ち腐れ。これを見ても見てただけというか具体的に演奏に活かすことはあまりなかったけど、今なら少しは??

「美しく響く指使いがあると思います」
「愛する二人が歌うように、強調します…もっと腕を使って」
「ここ、苦しそうです…ドのあとは呼吸しないと。腕で呼吸します」
「もったいない!! 叙情的な歌を急いでうたってしまったようです」

おもしろいなと思ったのは「腕」を使う弾き方で、腕を上下に揺らすような弾き方でいい感じに強調されたり微妙な間ができたりするんだけど、おゆき先生にダメ出しされる「ハエ叩き弾き」と何が違うのかっていうと難しいような。初心者が腕をいちいち上下させて弾いたらただ汚い音になりそうだがルイサダ先生が弾くととてもぴったりした表現になり美しい。

こんどおゆき先生に聞いてみよう…(「ハエ叩き」との分かれ目)

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