今と違って、座席指定はなかったので、見たい映画は早く行って並んだ。
1時間以上は並んだ。開場と共に良い席を取るために人々が雪崩込んだ。
今は、全てが座席指定だから楽だけど、そのまま、もう一度見たいと思っても出なくてはいけない。
昔、姉と、そのまま居座って同じ映画を3回見たことがあるし、娘とも2回見たこともある。
最近よく映画を見に行くが、大掛かりなアメリカ映画は飽きてしまって、見るのはほとんどが日本映画。
だから、洋画を見るのは久しぶり。
予告をみて、見てみたくなった。
いつか分からない近未来に、アメリカで内戦が起こる。
何が原因か、どういう人達が戦っているのか、私には分からない。
最初に、アメリカ大統領が演説をする。
その大統領にインタビューするために、記者と戦場カメラマンと、そのカメラマンに憧れている若い女性、杖を着いた年配の記者を乗せた車が、ニューヨークからワシントンDCへと向かうロードムービー。
銃が普通にあるアメリカで、誰もが戦士になる。
それが、内戦のどっち側の人なのか分からない。
機関銃を突きつけられ、「お前はどこの出身か、アメリカ人か」と問われる。
途中で合流した知り合いのアジア系のジャーナリストは、問答無用に射殺される。
途中で、足の悪い年配の人も銃で撃たれたが、治療が出来ずに命を落とす。
たどり着いたDCは、戦場。
ホワイトハウスにロケット弾が打ち込まれている。
戦場カメラマンは、攻める兵隊たちと一緒に弾丸が飛び交う中を、時には、兵隊の前に出て写真を撮りながらホワイトハウスに向かう。
大統領が引っ張り出され、射殺されようとしたが、インタビューをするために着た記者が大統領に向かって言う。
「ぜひ、一言を」
「助けてくれるように言ってくれ」
記者は、銃を構えた兵隊に「インタビューはおわりましたから」と言い、大統領が射殺される。
最後まで、何のための内戦で、何が目的の戦いなのか分からなかった。
ただ、戦場での戦場カメラマンって、凄いなって思った。
昔、見た「バハールの涙」のフランス人女性の戦場カメラマンも凄かったなって思い出した。