梅雨の晴れ間に、一日用が無かったので、山に入った。
いつものシイタケ山の坂道を登る。
大した山ではないのに、この坂道がいつもしんどい。
途中で、一息つく時は、「体がなまっているな」と反省する。
いつも思うのは、どうして坂道を登る時は、きついのだろう、と思う。
地球の引力に抵抗して、飛行機が飛び立つ時には大量の燃料を使う。ロケットが宇宙へ飛び立つ時は、もっと莫大なエネルギーを使う。
私の引力への抵抗なんて、誤差の範囲ではないかと思うのに、私なりのエネルギー量が必要になる。
いつも、そんな事を考えながら一足一足と登って行く。
登ってしまえば、畑にも一の森にもクヌギ林にも、何の苦も無く歩き回れる。
畑の隅の小屋から、笹刈り用のカマを出して、クヌギ林に入る。
クヌギ林の2/4は綺麗にしたので、今、1/4の場所を綺麗にしている。
後、2~3回やれば綺麗になるだろう。その後、残りの1/4を綺麗にしたい。
今、なぜか、里山の下草刈りが楽しい。
今日は下草刈りの作業をしようと思うと、サッサと朝ご飯を食べて、サッサと植木に水をやり、サッサと支度をして出かける。
蚊取り線香を付けて腰にぶら下げて、無心に作業をして行く。
時々、麦茶を飲みながら、お菓子をつまみながら、清浄な森の空気に包まれている幸せを感ずる。
作業すればするほど、振り返れば綺麗になっている。
その達成感が清々しい。
淡々とした毎日に、その感情の動きが気持ちいい。
そして、また、次はいつ山に入ろうかな、と思う。