とうとう、ホーム最終戦が来てしまった。どうしても、勝って欲しい試合だった。フジくんとサリさんの為に。
昨日は、午前中の仕事が入り並びを仲間にお願いした。それも、どうしてもバック最前列を取りたいので、早くに並んでもらった。いつもは私が並ぶのだが。
1時に仕事が終わり、調布パルコの花屋さんで花束を二つ作ってもらった。フジくんとサリさんの為に。本当に、この日が来てしまった。
二人が味スタのピッチを選手として踏むのは、もう、二度とないのだ。二人のJリーガーとしての歩みと、私が東京サポーターとしての歩みは一緒。東京の歴史を共有している二人が、今年は同時に青赤のユニフォームを脱ぐ。寂しい。
ゴール裏が二人の為に“7”と“8”のコレオを用意してくれた。感動した。
最前列は視界が開けて、選手達の姿が目の前で、楽しかった。場所取りは大変だけど、来年も時には、早く来て最前列に座りたいと思った。
東京の選手達は、フジくんとサリさんの為に、勝利を上げる為に走り回った。今日の草民はいつもと違い、そのプレーは見ていて楽しかった。赤嶺も、ゴールに向けて強かった。CBに入った平松がこんなに良いとは正直ビックリした。冷たくなって来た微風も、私には心地良かった。選手達が真摯に勝利に向けたサッカーをしていたから。
ひたすらゴールを願った。0-0と後半も残り少なくなって来て、あ~あ、フジくんもサリさんもピッチには立てないのかと思ったその時、平松のゴール!!
そして、フジくんがピッチに。それも、こっちサイドで目の前に。私達は「フジー!フジー!」と、心が揺れた。
サリさんはピッチに立てなかったけど、まだ、最終戦、アウェイの新潟戦がある。
新潟戦と言えば、忘れられない、あの、自力昇格が無かったJ2最終戦。行きのツアーバスの中も、泊まりの旅館の大広間での、村林さん達との宴会&話し合いでも、議論は沸騰していた。誰もが、絶対にJ1に上がると信じていた。
寒かったけど、雨も上がって天気になって来て。精一杯、戦った選手達と私達。延長に入った大分の結果を待っていた時の、東京サポーターと、私達の為に残っていてくれた新潟サポーターの、誰一人声を出す者のいない静寂のスタジアム。祈るように大分の結果を待っていた。
そして、さざ波のように広がって行った歓喜の雄たけび。ピッチに飛び降りたサポーターと抱き合う選手達。我事のように祝福してくれた新潟サポーター。フジくんもサリさんもそこにいた。忘れられない歴史の一ページ。
そして、二人のホーム最終戦。勝って良かった。二人の為に、そして、FC東京の為に。
いつものように涙もろく熱いハートの指揮官の挨拶。
感動のフジくんとサリさんの挨拶。聞いている私も涙がこぼれた。
そして、子供達と一緒にサポーターに手を振り、歩いて来る二人。私はフジくんに、友達はサリさんに花束を渡す。
フジくん、サリさん、ありがとう。沢山の思い出と感動をありがとう。私は、私達は、二人を忘れない。
サリさんは、今度は別の方法で、東京の未来に力を貸して下さい。
フジくんは、東京に帰って来るだろう、その時まで、自分のサッカー人生を楽しんで下さい。味スタにヴェルディとの試合に来た時は、必ず応援に行きます。
ありがとう。ありがとう。
そして、最後まで、静かに座って聞いていてくれた神戸のサポーター、ありがとう。
でも、まだ、もう一試合ある。勝って今年を締めくくろう。
ガンバレ!!東京!!