天皇杯の優勝から始まった、FC東京のアジアへ、そして世界への未知への冒険の旅。
そして、それは、そのまま私達サポーターのワクワクする初めての経験でもあった。
無謀にも、「全て、応援に行く!」 と宣言した私。だって、こんなに楽しい事に参加出来るなんて、もしかしたら、次はいつになるか分からないし。それに、何といって私には現役の人と違い、行くだけの時間がある。仲間の分も私が行かなくちゃ、と全てに参加した。
ブリスベン、北京には一人で、蔚山には仲間達と6人で。
広州も一人で行くつもりだったが、この間の浦和戦の時に、会えば挨拶する程度の知り合いに、コンコースでバッタリ会った。
「ねえ、広州行くんでしょ。私も行くから、ご一緒させて」 と。
二人部屋に変更と、H.I.Sの提案で安い飛行機に変更とで、最終的に3万円程安くなった。何といっても、連れが出来たのは嬉しい。おしゃべりが出来るから。
同じ飛行機、同じホテルは4人しかいなかったので、夜は、近くのコンビニで買い出しをして、私達の部屋で思いっきり東京の話をして楽しかった。
「私達は、明日、広州恒大のスタジアムに行くけど、行きます?」 と聞いたが、男性二人は、ちょっと腰が引けている。
午前中なら、絶対に大丈夫だし、何といっても、そこはビジネス街の中だし、公園になっていてプール等もあるらしいし、何の問題も無いと、私は思う。
北京でも一人で地下鉄に乗って午前中にスタジアムに行ったが、閑散としていた。やっと探した北京國安のサポーターと一緒に写真を撮って来た。
翌日二人で、地下鉄を乗り継いで行った。
北京では、チケットを窓口で買ったけど、今回は自動販売機で買う事にした。二人で、どうするのかしらと話しながら操作した。
タッチパネルで、画面には路線図が書いてある。で、自分の行く駅の名前をタッチしたらそのあたりが画面に拡大された。駅名をタッチすると、金額が表示される。二人だから2をタッチ。6元と出る。
5元札と1元札を入れる。でも、1元札が戻る。又、入れる。戻る。よく見ると、1元は硬貨でないとダメと書いてある。
切符はトークン。入る時にはスイカのようにタッチ。出る時には投入口に入れる。日本と違って、繰り返し使えるから経済的。
新しい地下鉄なので、綺麗でホームドアが付いていて駅表示も分かりやすく、降りる駅名もドア上にちゃんと表示されて、外人にも分かりやすい。乗り換えも分かりやすくてスムーズ。
「新しく作るから、いいとこ取りで、日本の上を行っているね」 と話す。
地上に出ると、そこが広州天河体育中心の傍だった。
スタジアムを一周する事にした。あまり歩いている人はいない。
人?いえ、看板。
北京でも思ったのだが、夜に試合があるなんて考えられないほどの平和でのどかな風景。日本だったら、午前中から両チームのサポーターがウロウロしているはず。夜になると、本当に平和から一変するのだろうか。
ノンビリと歩いていると、少し前方にバスが止まった。そっちに向かって歩きながら見ていたら、何と、東京の選手達が降りて来る!!
思わず、選手達の名前を呼んだ。こっちを向いてビックリしたように、ちょっと頭を下げ、そばのフェンスに囲まれた場所に入って行く。
私達も、何となくそっちに近付いて行ったら、入り口に立っていた人が、私達に早く入れと手で合図する。
「え! いいんですか?」 と聞くと 「早く入れ、戸を閉める」 と身ぶりで言う。
入っていいのかしら、と恐る恐る入ったら、入り口の戸をガチャンと閉めた。
「もう、出れないね」 と、ありがたく選手達の練習を見る事にした。
外を歩いているだけでは、この、練習場は絶対に分からない。本当にラッキーだった。
社長が来たので、「すいません。見てたら、係りの人が入れというので、入ってしまいました」 と、なぜか謝る。
選手達は、30分ほど身体を動かして終わりになった。
監督と写真を撮りたいと言っていたら、わざわざ社長が来て撮ってくれた。
バスに乗った選手達に手を振り、選手達も手を振り返してくれ、遠ざかるバスを見送った。
幸運な偶然。ちょっと早くても、ちょっと遅くても会えなかったのだ。30分だけ、二人で選手の練習をすぐそばで独占して見れた。
また、スタジアムに沿って歩き出す。正面の入り口はどこかしら。
と、チケット売り場らしき建物と、グッズ売り場を設営している若い人達がいた。一緒に写真を撮る。片言英語、身ぶり手ぶりで試合の話をする。陽気で明るい彼らと楽しく別れた。
もう、帰ろうかと話していたら、近寄って来たおばさんにチケット買えと言われた。チケットを束に持ったダフ屋。
その後、ホテル近くでお茶をして休憩してから、近くのデパートのような所で、お土産を買う事にした。
そして、一度、ホテルに荷物を置いて、どこかでお昼を食べる事にする。
そして、多分、ホテルはあっちの方向だから、近道しようと、路地に入り、その奥の細い階段を上った。上には、フェンスがあり、その扉が開かれいたので、中に入る。
鬱蒼と木々が茂り、道の両脇には素敵な洋館が立ち並んでいる。それぞれの家の中には高級そうな車が。道にも沢山の車が止まっている。所々に、ポリボックスのような、多分、以前には銃を持った警備員がいたのだろう、と思われるボックスがある。
ホテルの方向に道を歩いて行ったら、フェンスの向こうにホテルに通ずる道が見えて来た。でも、フェンスの扉は閉まっている。出れない、それで、来た道を戻り、ホテルに帰った。
不思議な空間に紛れ込んで、高級なマンションを買いあさる大金持ちをTVで見ていたが、建物の古さを見て、昔からの裕福な人達は、こうして安全を囲って生活していたのだなと思った。でも今では、広州でも、彼らにとっても安全になって来ているから、私達でも入って来れたのだろう。
ホテルに帰り、夜の試合では飲まず食わずになるだろうからと、昼を遅めにした。
ホテルのレストランで飲茶を食べる事にしたが、メニューを見てもよく分からない。何となく漢字から想像できるが。
それで、筆談と絵を書いたりして、食べたい物を注文。係りの女性が一生懸命、私達の要望に答えようとしてくれたので、量は多かったが美味しかった。残った物をテイクアウトしてくれたので、試合後に食べようと部屋に持ち帰る。
いよいよ、決戦の場への出発。支度をしてロビーに集まった。
そして、それは、そのまま私達サポーターのワクワクする初めての経験でもあった。
無謀にも、「全て、応援に行く!」 と宣言した私。だって、こんなに楽しい事に参加出来るなんて、もしかしたら、次はいつになるか分からないし。それに、何といって私には現役の人と違い、行くだけの時間がある。仲間の分も私が行かなくちゃ、と全てに参加した。
ブリスベン、北京には一人で、蔚山には仲間達と6人で。
広州も一人で行くつもりだったが、この間の浦和戦の時に、会えば挨拶する程度の知り合いに、コンコースでバッタリ会った。
「ねえ、広州行くんでしょ。私も行くから、ご一緒させて」 と。
二人部屋に変更と、H.I.Sの提案で安い飛行機に変更とで、最終的に3万円程安くなった。何といっても、連れが出来たのは嬉しい。おしゃべりが出来るから。
同じ飛行機、同じホテルは4人しかいなかったので、夜は、近くのコンビニで買い出しをして、私達の部屋で思いっきり東京の話をして楽しかった。
「私達は、明日、広州恒大のスタジアムに行くけど、行きます?」 と聞いたが、男性二人は、ちょっと腰が引けている。
午前中なら、絶対に大丈夫だし、何といっても、そこはビジネス街の中だし、公園になっていてプール等もあるらしいし、何の問題も無いと、私は思う。
北京でも一人で地下鉄に乗って午前中にスタジアムに行ったが、閑散としていた。やっと探した北京國安のサポーターと一緒に写真を撮って来た。
翌日二人で、地下鉄を乗り継いで行った。
北京では、チケットを窓口で買ったけど、今回は自動販売機で買う事にした。二人で、どうするのかしらと話しながら操作した。
タッチパネルで、画面には路線図が書いてある。で、自分の行く駅の名前をタッチしたらそのあたりが画面に拡大された。駅名をタッチすると、金額が表示される。二人だから2をタッチ。6元と出る。
5元札と1元札を入れる。でも、1元札が戻る。又、入れる。戻る。よく見ると、1元は硬貨でないとダメと書いてある。
切符はトークン。入る時にはスイカのようにタッチ。出る時には投入口に入れる。日本と違って、繰り返し使えるから経済的。
新しい地下鉄なので、綺麗でホームドアが付いていて駅表示も分かりやすく、降りる駅名もドア上にちゃんと表示されて、外人にも分かりやすい。乗り換えも分かりやすくてスムーズ。
「新しく作るから、いいとこ取りで、日本の上を行っているね」 と話す。
地上に出ると、そこが広州天河体育中心の傍だった。
スタジアムを一周する事にした。あまり歩いている人はいない。
人?いえ、看板。
北京でも思ったのだが、夜に試合があるなんて考えられないほどの平和でのどかな風景。日本だったら、午前中から両チームのサポーターがウロウロしているはず。夜になると、本当に平和から一変するのだろうか。
ノンビリと歩いていると、少し前方にバスが止まった。そっちに向かって歩きながら見ていたら、何と、東京の選手達が降りて来る!!
思わず、選手達の名前を呼んだ。こっちを向いてビックリしたように、ちょっと頭を下げ、そばのフェンスに囲まれた場所に入って行く。
私達も、何となくそっちに近付いて行ったら、入り口に立っていた人が、私達に早く入れと手で合図する。
「え! いいんですか?」 と聞くと 「早く入れ、戸を閉める」 と身ぶりで言う。
入っていいのかしら、と恐る恐る入ったら、入り口の戸をガチャンと閉めた。
「もう、出れないね」 と、ありがたく選手達の練習を見る事にした。
外を歩いているだけでは、この、練習場は絶対に分からない。本当にラッキーだった。
社長が来たので、「すいません。見てたら、係りの人が入れというので、入ってしまいました」 と、なぜか謝る。
選手達は、30分ほど身体を動かして終わりになった。
監督と写真を撮りたいと言っていたら、わざわざ社長が来て撮ってくれた。
バスに乗った選手達に手を振り、選手達も手を振り返してくれ、遠ざかるバスを見送った。
幸運な偶然。ちょっと早くても、ちょっと遅くても会えなかったのだ。30分だけ、二人で選手の練習をすぐそばで独占して見れた。
また、スタジアムに沿って歩き出す。正面の入り口はどこかしら。
と、チケット売り場らしき建物と、グッズ売り場を設営している若い人達がいた。一緒に写真を撮る。片言英語、身ぶり手ぶりで試合の話をする。陽気で明るい彼らと楽しく別れた。
もう、帰ろうかと話していたら、近寄って来たおばさんにチケット買えと言われた。チケットを束に持ったダフ屋。
その後、ホテル近くでお茶をして休憩してから、近くのデパートのような所で、お土産を買う事にした。
そして、一度、ホテルに荷物を置いて、どこかでお昼を食べる事にする。
そして、多分、ホテルはあっちの方向だから、近道しようと、路地に入り、その奥の細い階段を上った。上には、フェンスがあり、その扉が開かれいたので、中に入る。
鬱蒼と木々が茂り、道の両脇には素敵な洋館が立ち並んでいる。それぞれの家の中には高級そうな車が。道にも沢山の車が止まっている。所々に、ポリボックスのような、多分、以前には銃を持った警備員がいたのだろう、と思われるボックスがある。
ホテルの方向に道を歩いて行ったら、フェンスの向こうにホテルに通ずる道が見えて来た。でも、フェンスの扉は閉まっている。出れない、それで、来た道を戻り、ホテルに帰った。
不思議な空間に紛れ込んで、高級なマンションを買いあさる大金持ちをTVで見ていたが、建物の古さを見て、昔からの裕福な人達は、こうして安全を囲って生活していたのだなと思った。でも今では、広州でも、彼らにとっても安全になって来ているから、私達でも入って来れたのだろう。
ホテルに帰り、夜の試合では飲まず食わずになるだろうからと、昼を遅めにした。
ホテルのレストランで飲茶を食べる事にしたが、メニューを見てもよく分からない。何となく漢字から想像できるが。
それで、筆談と絵を書いたりして、食べたい物を注文。係りの女性が一生懸命、私達の要望に答えようとしてくれたので、量は多かったが美味しかった。残った物をテイクアウトしてくれたので、試合後に食べようと部屋に持ち帰る。
いよいよ、決戦の場への出発。支度をしてロビーに集まった。