ＦＣ東京のリーグ戦を振返る

長い長い、そして終わってみれば短かったようなリーグ戦が終わった。

私のＦＣ東京も本当に波乱に満ちた年だった。始めは景気良く上位を走り、気が付いたら降格ラインにウロウロ。選手も私達サポーターもフロントも何がどうなのか分からず、ピッチ上では選手達が、スタンドでは私達も辛かった。でも、誰も選手が悪い、監督が悪い、フロントが悪いと責任を押し付けはしなかった。

負けても勝てなくても、選手はピッチの上で戦い、私達サポーターは祈るようにホームにアウエにスタジアムに通った。そして、精一杯の声援を送った。また勝てなくて、ガックリを肩を落とす青赤の選手を見つめる私たちも、挨拶に来る選手達に送る声援が涙声になる事があった。

どん底になっても、じっと耐えてブーイングをしないで声援を送ったサポーター達を誇りに思う。私たちを幸福な気持ちにしょうと必死に戦っている私達の大切な青赤選手に、どうしてブーイングや罵声をかけられるだろう。他のチームなら「監督やめろ！！」とサポーターが言い出すだろうが、最後まで原監督を信頼して支えたサポーターの仲間達を誇りに思う。

だからこそ、苦しい時があったからこそ、後半の負けなかった至福の数々のゲームを堪能させてもらえたと思っている。そして、最終戦のセレッソとの死闘。寒い寒い長居スタジアムが沸騰するようなゲームだった。セレッソには気の毒だけど、コンちゃんのゴールは、選手を信じ監督を信じＦＣ東京を愛して、この一年お金も時間もやりくりして数々のスタジアムに駆けつけ応援した私達サポーターへの、ＦＣ東京からのプレゼントだと思う。そして、選手達から原監督への気持ちだったのでは。

この４年、原東京は楽しかった。振り返れば楽しかった事ばかり。やっぱり一番はナビスコ。そして、思いがけず行ってしまったスペイン。もう、あの原さんジャンプを見れない。寂しいけど、ＦＣ東京がもう一段上がり成長する為には、又違う文化が必要なのかも知れない。でも、やっぱり望むのは見ていて、ワクワクする楽しいサッカー。又見に行こうと思うような、東京が目指している攻撃的なセクシーなサッカー。新しい監督は、どんな世界に私達を連れて行ってくれるのだう。

大阪より帰宅（セレッソ戦その２）

昨日のＦＣ東京対セレッソ戦の興奮で大阪のホテルの夜は眠れなかった。超の付くほどの面白いゲームの余韻はまだまだ消えない。

朝、ホテルで各種の新聞のスポーツ欄を順番に見た。優勝で喜ぶガンバと落胆に涙するセレッソ。両方とも地元大阪だったので、どの新聞も地方欄にも大きく取り上げられていた。あらためて、セレッソを可哀想に思った。でも、ウチも目の前で優勝の胴上げだけは見たくない。最終戦にウチと当たった運の悪さを嘆いてもらうよりしょうがないか。だって、先行されても、負ける気がしなかったもの。勝つとは思えなかったが、負ける気はしなかった。

ＰＫの時も、一緒に行った姉や甥夫婦は「あ～もうダメね」と言ったけど「分かんないよ。ドイちゃんはこういう大勝負の時って、神がおりるから。去年のナビスコ決勝もそうだったし、Ｊ１に上がった時なんて、よくＰＫ止めていたから」と何となくリラックスして見ていた。

なかなか、ＰＫが始まらなくて、審判に何か言っていて「ドイちゃん早く始めないと遅延行為でイエローもらうよ。審判は上川さんだし」と思っていた。それでもドイちゃんがウロウロしていて、やっぱりイエローをもらった。でも、その時“ドイちゃんの勝ち”と思った。

ドイちゃんがＰＫを阻止した時、即、東京で残って応援している仲間から携帯メールに「神！」の一言。私も「守護神！」と送った。そして、これがセレッソの優勝を阻止したポイントとなった。

そしてこの試合が原さんのリーグ戦、最終戦となってしまった。覚悟は出来ていたがやっぱり寂しい。東京のゴール裏も「原トーキョー！」のコールを何回、流した事か。終わった後も「来期も続行！」と言ってたけど。原サッカーは本当に楽しかった。彼のキャラクターも楽しかった。次の監督はどんなサッカーを見せてくれるかわからないが、ぜひ、この“攻撃トーキョーサッカー”を継続してほしい。

来期も昨日の“東京対セレッソ戦”のような素晴らしい東京サッカーを見せて欲しい。そして、その東京のサッカーを見る為に、新幹線でも飛行機でも乗って駆けつけたくなるような“攻撃サッカー”を見せてくれる監督を望む。ぜひ、原サッカーを進化させてほしい。

原監督、お疲れ様でした。楽しいサッカーをありがとうございました。ナビスコ優勝を私達にありがとうございました。“原トーキョー”を絶対に忘れません。

ＦＣ東京対セレッソ戦

面白いゲームだった。リーグ戦最後にこんなにサッカーの楽しさを味あわせてもらうなんて。終わり良ければ、全て良しと。原サッカーの楽しさを十分に楽しんだ。一緒に行った甥夫婦が、こんなに面白いサッカーを見たのは初めてだと、言ってくれた。テレビで見るのと全然面白さが違うと。始まる前の寒さも忘れてしまった。ハーフタイムで「あれ、すごく寒い！」と感じたけど、後半が始まったらもう目の前のゲームにのめり込み、全然寒さなんか感じなかった。それが、終わったら即「寒い！」となったけど。それほどの試合内容だった。

始まる前、スタジアム全体がピンクに染まって、きれいだった。暴力的な赤と黒と違い、何か柔らかいなと、優しいなと思った。メーンのアウエ寄りの自由席だったけど、ピンクさんが多かった。数少ない人達と、ゴールシーンは飛び上がって喜んだ。私達もピンクサポも、どれだけ手を叩き、興奮したか分からない。スタジアム中が熱狂の渦だった。攻守が目まぐるしく変わり、スピーディでこれぞ９０分間攻撃サッカーだった。

セレッソ選手達の落胆ぶりは可哀相だったけど、本当に両方ともすばらしいゲームを作り上げてくれたと思う。見に来て良かった。本当に心にそして、記憶に残るゲームだった。家に帰りビデオを見るのが楽しみだ。両方の選手達、お疲れ様でした。つぎは、天皇杯を頑張って下さい。

大阪行き新幹線の中で

朝５時に起きた。長い一日が始まった。とうとうリーグ最終戦になった。ＦＣ東京とセレッソ戦。天気は晴れ。今からワクワクする。どんなゲームが待っているのだろう。

知り合いのセレッソサポはどうしているだろう。大阪大好きな彼。少年の時から、ヤンマーサッカー部を見に行っていた彼。タイガースも大好きな彼。バッファローズ消滅の時には涙を流した彼。そして、桜吹雪のユニをまとった彼。

絶対に優勝をと気合を入れている彼は、昨日は気持ちが高ぶって眠れなかったのではないかしら。私達、東京サポーターの去年のナビスコ決勝、ＦＣ東京対浦和の時のように。あの時は夜も興奮して眠れなかった。一番電車で家を出て、夜中に家に戻って来た。本当に長い長い私の記憶と歴史に残る試合と一日だった。

東京駅でも、新幹線の中でも何人か東京サポーターを見た。きっと沢山の東京サポーターが駆けつける事だろう。東京の最終戦を見る為に。今年も波乱に満ちたハラハラドキドキの一年間だった。まるで、ジェットコースターのようなリーグ戦だった。一時はどうなる事かと思った。もう、ここに来たら、順位なんて関係ない。ただ、スピーディで華やかで攻撃的で語り告がれるほどの試合を見たい。最後のクライマックスはこの、ＦＣ東京とセレッソ戦だよ、と言うようなゲームが見たい。

東京に残って、スポーツカフェに集まって応援する私の仲間達、応援のエネルギーを送って下さい。私も力一杯に青赤選手達を応援します。

明日はＦＣ東京対セレッソ

いよいよ明日はリーグ最終戦。あっと言う間にここまで来てしまった。長く感じたオフが終わり心躍る開幕戦を、ついこの間迎えたと思ったら、もう終わり・・・。何て一年は早いのだろう。

明日はもっとも注目されるカード、ＦＣ東京とセレッソ戦。絶対に勝たなければと、力が入るセレッソ。東京は優勝にも降格にも関係ないから、ただただひたすらに楽しい、面白い、興奮する試合を見たい。トダちゃんが、アベちゃんが、ノリオが走り周り、セレッソのＤＦ陣をキリキリ舞いさせてほしい。コンちゃんも、そしてヨーヘイのトリッキィなプレーが見たい。ジャーン、モニ、フジくん、ジョーさん、お願いします。そして、守護神・不動明王のドイちゃん、ゴールマウスに鍵を。

姉の孫の幼稚園児も一緒に行くけど、ビックリするだろうな。満員のスタジアム。両方の激しい応援合戦。前に神戸ウイングに連れて行った事がある。あの時も大喜びだったけど、今度はそれよりも、はるかに圧倒的な人的ボリュームである。私自身も今からワクワクする。

セレッソサポーターにはウチの会社の元同僚がいる。去年も試合の前に会ってエールを交換したが、残念ながら逆転で負けてしまった。今年は会えるか分からないが、「ＦＣ東京様、絶対に勝たせて下さい。お願いします」と彼のブログに書いていた。私も「ウチも負けるわけには行きません」と書いた。目の前で満開の桜の胴上げを見たくないな・・・かわいそうだけど。

でも、どうしてもウチが勝てなかったら、「おめでと！セレッソ！」のコールをしてあげよう。そしてその光景を目に焼き付けて、次は東京の優勝を誓う事にする。