あられの日記

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円覚寺の宝物風入れ

2013年11月26日 08時23分55秒 | 鎌倉
訪問は今年11月3日文化の日!
以前から知ってはいたものの、11月3日はあちこちでふだん見る事の出来ないお宝が公開されるので後回しになってました。今年初訪問です。円覚寺の宝物風入れは、入山料300円と別に、500円の特別拝観料が必要です。少し割高のように思いますが、特別拝観料の中には、国宝舎利殿の見学料も入ってます。また宝物を見ると、「500円は安いわ」とうなる事必須です。
とはいえ、お宝の撮影は禁止。画像紹介は出来ません。

方丈と書院を利用して公開されます。

特に素晴らしかったのは上の画像奥の大書院で公開された古文書の数々。もうね、歴史上の有名人が目白押し。少し書きますと、北条時宗の申文(弘安6年7月)…北条時宗は円覚寺の開基した人物。
無学祖元の書状(弘安6年7月18日)…無学祖元は今の中国石膏省寧波市に生まれ、日本に帰化した鎌倉時代の僧。方丈時宗の招きに応じ来日。鎌倉武士の信仰を受ける。
後醍醐天皇宸筆勅書…後醍醐天皇は、鎌倉後期から南北朝初期の天皇。建武の新政をやった人。
北条貞時書状…鎌倉時代9代執権。北条時宗の嫡男。ちなみに、円覚寺の仏日庵に墓所があります。
足利尊氏御判御教書…足利尊氏は室町幕府の初代将軍。
北条高時書下…北条高時は鎌倉幕府14代執権(在位1316-1326)貞時の三男。新田義貞に鎌倉を攻められ、東勝寺で一族家臣とともに自刃した人。
足利義満満額草…足利義満は、室町幕府3代将軍。京都の金閣寺を作った人。
夢窓国師書…夢窓国師は鎌倉末から南北朝・室町初期の禅僧。京都の南禅寺の住持だったが、北条高時に招かれ鎌倉へ。多くの庭園を作った人。
などなどなど。大書院だけで83点もの展示があり、ついついついそこに字があるならば、読みふけってしましましたっ!や。足利義満の字はすんごく読み易いよっ。つーか、これ何歳の時の字とかフォローしてあげたほうが親切なんじゃ…。
ってな具合に、時間を費やしてしまいました。もちろん円覚寺お宝は古文書に限らず。
私は~、数々のお釈迦様の三尊像を見比べて、お釈迦様の絵にはてっぺんにたんこぶらしきものがつきだしてて(コラッ)ハゲ(コラコラコラ&バチ当り)るのがお釈迦様だと見分けられるようになりましたっ!。
くっ、数々の仏画の名品を見て得た感想がこれな私ってばどんだけ残念な人なのかっ!!
隣で、専門家が使うような片目拡大鏡持参で絵にかぶりつきで見てる外国人に比べてレベルも残念過ぎる~~っ。

さて、宝物風入れを楽しんだ後は、境内にちらばる数々の建物群をば。訪問した11月3日は、あちこちで何かやってましたっ!

仏殿はこんな感じに混雑。
画像撮影してませんが、選仏場では、鎌倉彫の作品展が無料見学可。
選仏場の脇道を上っていくと、龍隠庵。龍隠庵では、京都の絞り展が開催中。これはしぼり技術を駆使して、ゴッホのひまわりを作り出したり、何か不思議でした。画像は撮影してませんが、総絞りの着物をを30万円という破格値で制作者さんが販売してて「なぜにこないに安いんですか?」ってつい正直に聞いてみた所「若い人にも着て欲しいから」って!「でも総絞りの着物って言ったら、バブル期なら百万円のお値段ですよね?」って更に突っ込んでみたら「今どきの若い人は、こないな手間ひまのかかるものを作りません。私らくらいですわ」みたいなよくわからない答えがかえってきた。ともあれ、伝統の着物を着る機会がどんどん減ってるのは確かだよな~。
ちなみに、ここ龍隠庵は、紅葉時期の円覚寺のあって、隠れた紅葉穴場スポットです。

私が訪問した時はまだ紅葉には早かったんだけどね。ここ高台にあって、更にモミジの木が10本近く固まってるのね。だから、赤いモミジ越しに円覚寺の建物を写す事が出来ます。
緋毛氈と石塔と紅モミジ(2008年12月17日)の記事
見下ろすモミジもいいものデス(2008年12月17日)の記事 こちらの記事2つは、龍隠庵さんで撮影しました。
今の時期、黄色いツワブキも石造を彩ってて風情があります。(龍隠庵さんへの階段脇の石仏です)
境内のあちこちに石仏があるのですが、小さな菊花があちこちに活けてありました。もしかして、假屋崎さんの演出か?と。お寺さんの心遣いに感激しました。
こちら円覚寺の山門近くの桂昌庵さん。

訪問した時、中で弓道の最中でした。

普段非公開の松嶺院さんも、この日は有料公開中。
あと、画像撮影しなかったけど、北条氏の墓所がある佛日庵さんでは、假屋崎省吾さん来演日で、生け花展も開催中。
あとあと、如意庵さんではお茶と和菓子の喫茶もありました。如意庵さんのお庭では、季節の花々が咲いています。
  遠くヒマラヤ原産のヒメツルソバ。
今ならモミジの見物客で賑わう客が多い円覚寺さんですが、秋の花を眺めつつ静かにお茶をいだだける休憩スポットです。
そして、何と言っても先ほど宝物風入れで見物した多くの宝物。その中の伽藍を備えた在りし日の黄梅院の絵を頭に、今の黄梅院を見学したり、確か61年毎にお祭が開催される主役の梵鐘・国宝オオ鐘、この絵巻物を宝物風入れを見た後に見に行く事が出来るのはこの時だけ~~って言っても、円覚寺の鐘楼は、急階段を長々と上った先にあり、私はパスしてダンナが見て来るのを下で待ってしまいましたが…。
円覚寺は今、正に紅葉の見頃時です。広い境内のあちこちに撮影スポットがあるので見落としポイントがなきよう楽しんで下さい。

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