2019年3月31日に小田原周辺で巨木と桜見物をしました。
入生田・長興山のしだれ桜→小田原城の桜→真鶴町・荒井城址公園のしだれ桜→鴨宮・国立印刷局の桜が30.31日限定の一般公開→上輩寺さんのかながわの名木百選に選出されたイチョウという盛りだくさんな散策でした。
桜は先にお見せせねばっ!と記事を先出し投稿済み。現在巨木記事を投稿中。この日回った桜のうち、国立印刷局は期間限定公開だからと後回しにしてたので記事を書きます。
小田原市の桜開花情報には国立印刷局には約500本のソメイヨシノがあるそうで、しかも紹介されてる画像は桜の向こうに富士山が写ってるのです。
みたい〜〜!!
3月30日&31日には、各地で桜まつりが開催され、限定の特別公開もあちこちであったのですよ。迷った挙句、小田原に行こうと決めた!なぜって国立印刷局に入れるのって1年でこの2日だけだもの。
印刷局の敷地は広い!入り口が分からず迷う。信号待ちで地図を広げていたら若い兄ちゃんが「印刷局の入り口はあっち」と教えてくれた。とうてい印刷局に興味なさそうな若い衆。不思議に思うのが表情に出てたのか「朝一で買い物してきたんで」と。
ん?若い兄ちゃんが、朝一で買いにいくものを売ってるだと?気になる〜。ありがとうの挨拶を交わし印刷局へ。
残念ながら、今年のソメイヨシノは咲くのが遅い。見頃前だった。
ちえ〜。となると、兄ちゃんが言ってた売店を探さねばっ!
桜道を進み見えてきたのは真新しい建物です。
画像右に見える白いテントではハガキの手すき体験をやってました。
気になるけども、行列に並びたくないのでパス。他のテントを探す。
あったのは郵便局の切手販売でした。花を追いかけて祭りに参加すると、郵便局のブースが出てるよな〜。これもそれかな〜。と思った私はアホでした。後ほど理由は判明します。
次のテントはタオルとハンドタオル。これだっ!兄ちゃんはこれを買いに朝一で来たのだ!なぜって、一番人気の一万円札のデザインタオルは既に完売済みだったので。
あ〜、どうせなら一万円が良かった〜。残りは5千円と千円。しかし表の樋口一葉と夏目漱石の顔がイマイチ似てない。あれだよな〜。風景や建物ならば、少々ゆがんで見えても許せるのに、人物はちょっとでもゆがんだら別人になる。
ってなことで購入したのは2000円札デザインのタオル。しかも裏柄の源氏物語っぽいのです。
ええ。そうなんですよ。先にもうすぐお札のデザインが変更になるとわかってたら、全柄ゲットしてたのに。桜を追いかけて交通費が嵩んでる今の時期、お財布のひもを締め付けすぎました。ちなみにお札タオル500円。お札ハンドタオル400円です。ちなみに、これが欲しい人は日本橋の貨幣博物館か日本銀行本館見学を申し込みましょう。売店か自動販売機で買えます。
とりあえず売店チェックしたので、建物に移動。桜まつりイベントがあるのだ。
まずは記念撮影。ちなみに、私も平成を持ちました。新しい元号が発表になったのは訪問の翌朝です。たぶんこれが来年の年賀状の写真ですね〜。
福沢諭吉の一万円札と平成の2つも話題になる記念撮影写真をゲットしたんだし。今年国立印刷局へ行っといてよかったわ!
もひとつお楽しみがある。
1億円分のお札を持ってみよう!です。ダンナが珍しく大ノリで、行列に並んでます。ちっ!私もやればよかったかも?先にお札のデザインが(後略) さて、建物の中にはお札のスタンプ3つをゲットして資料を見て回る。
もちろん国立印刷局で何を印刷してるか?の解説パネルもあります。
国立印刷局では、日本銀行券(お札)・官報・旅券(パスポート)・郵便切手・証券類を印刷してます。そう郵便切手です。だから外のテントで切手を売ってたのね。
印刷機械のミニチュア模型があった。他に、日本が世界に誇るお札の透かし模様。技術を使い大きな紙に複雑な透かし模様を展示してあった。
なぜに売店で透かし模様を印刷した紙を売ってないのだろうか?ハンドタオルやお札タオルに900円払うなら、複雑な透かし模様を印刷した紙を1種1枚500円で購入するのに。紙好きの気持ちがわかってない!ぶ〜たれて建物をでる。
外には見頃の三椏が綺麗に咲いている。しかしここで社会の授業を思い出して欲しい。紙の材料はこうぞ・ミツマタなんである。銀行券の紙(いわゆるお札のこと)の原料として、古くからミツマタも使用されてたのだ。なにしろミツマタは耐久性が高く偽造防止の観点からも優れているらしい。へえ〜へえ〜へえ〜!!桜散歩の今時、あちこちで黄色とオレンジのミツマタの花を見かけるけども、ミツマタの紙がお札の偽造防止になるんだ〜。
あ!忘れてた!ここへ来た目的は、桜と富士山のコラボを見たいからだった!富士山はどこだ〜〜!!
あったっちゃ〜あった。なんとか富士山が見えるように、画像編集で限界まで調整したけど、上の画像のどこに富士山があるかわかりますか?
撮影時刻は14時44分なんですよ。朝一に富士山が見えてても、午後に入るとぼや〜となるのがこの時期なんですね。
あ。一応正解を書かねば。右下がりに山の尾根線が見えますね。その右横に建物があって、屋根に乗ってます。そこ。その間に富士山があるのだ。あ〜これはもう運ですね。ってか、朝一で来てれば一万円タオルも買えたし、富士山と桜のコラボ画像もゲットできたかもしれんのに〜。残念無念。
とりあえず、見頃前のソメイヨシノは諦めて、敷地の済みで見頃だったしだれ桜を撮影。上の画像をピックアップしたのは、印刷局の工場が写ってるから。敷地は広く、観桜客が立ち入らないようにフェンスを設置中。
近くにかつて活躍してた印刷機械。
説明板発見:本機の由来
このこう解機は、明治35年1月15日、アメリカ・マサチューセッツ州・ホルコーク機械会社から印刷局が購入したもので、当局に現存する製紙機械としては最も古い歴史を持ってます。本機は当初、王子工場(当時、抄紙部)に設置されていて。主として郵券用紙や諸証券用紙の製造に使用されていました。その間、関東大震災や第二次世界大戦の戦火にも焼失をまぬがれ、昭和21年5月に王子工場から当工場に移設されました。当工場では、調製第一掛に設置され、主として銀行券用紙の故紙処理機として活躍し、鉄ビーターの名で親しまれましたが、昭和38年4月の設置更新(パルパーに切り替え)を機にして、購入以来60有余年を経て、紙料調製機としての生命に終止符がうたれました。その後、昭和39年にこの位置に移設が行われて、印刷局で最古の製紙機械として末長く保存することとなりました。」とある。
も一つなにかあった。
説明板発見:「内閣印刷局」時代の抄紙機
印刷局は、明治4年7月27日に大蔵省紙幣司として創設され、以降、紙幣寮、紙幣局、印刷局と改称されて、明治31年11月1日に大蔵省を離れて内閣の所管(大正13年12月20日に内閣印刷局となる)となった。「内閣印刷局」の時代は、昭和18年までの45年間と長きに渡ったが、臨戦体制強化方針により、行政機構改革の一環として、同年11月1日に印刷局は再び大蔵省の所管となった。
当小田原工場(旧酒匂工場)は、内閣印刷局時代に製紙・印刷一貫工場として、昭和16年5月24日に創立され、昭和17年初頭の操業を一部開始した。「内閣印刷局」のアート型フレームは、小田原工場に最初に設置され、約40年の間、銀行用用紙、官報用紙及び郵券用紙などの製造に活躍してきた「抄紙機」のワイヤーの一部であり、歴史の一端を表すものとして永く保存することとしました」
どちらの機械も長い期間使ってたのね。
14時53分、国立印刷局を後に。国道1号線に向かい南下する。そこにかながわの名木百選に選ばれた木がある上輩寺さんがあるのだ。