art de vivre

ワインラヴァーであります。
日々を豊かにしてくれるワインと
お菓子作り、ちくちく手仕事、週末別荘のお話。

ふ る さ と

2015-03-25 10:02:18 | etc. ~いろいろと~
先週、お彼岸でもあり1年半振りに、ふるさと松山へ帰った。

小さな庭には、母の育てた可愛らしい花々。



カラフルな花たちが迎えてくれた。
クリスマスローズもある。


帰った日の夜、母手作りのごはん。

ワケギのぬた、ワラビの卵とじ、愛媛名産揚げ巻き、
もちろんお刺身はタイ。
とても美味しかったよ、ありがとう。

翌日も雨。
お墓参りは明日にしましょう。
母のお気に入り、『梅の花』で食事。
外食はほとんどしなくなった母にとっては、とても楽しみな時間。
前菜からデザートまで食欲旺盛、しっかりいただきました。










店の前には早咲きの桜が咲き始め、斑入りの椿もきれい。






翌日、やっと雨も上がり生まれ故郷宇和島までお墓参り。
駅近くのかどや食堂、小さい頃ここでカレーライスやエビフライを食べたなぁ。
今は郷土料理の店となっていて、私の好物、宇和島名物さつま汁を食べる。
魚をすったものに味噌を混ぜ、麦ごはんにかける。


牛鬼の箸袋。


親戚の家にお邪魔してからお墓へ。
なかなか行けなかった父に詫びて手を合わせる。

宇和島はちょっと寂びれてしまってなかなか活性化も難しそうだ。
わたしの生まれ育ったところは、海が随分と埋め立てられ市場ができるそうだ。
道路もできるらしく、名産の魚の流通が活発になり少しは希望が持てる。
やっぱりふるさとに活気が戻るのはうれしいことだ。

あっという間に日々は過ぎ、母の運転で帰りの空港へ。
空港も様変わりしていて、こんなものが。

お遍路さんやサイクリストのための案内板。


みかんタワー(中身はフェイクですが)。


みかんのステンドグラス。




これは?


そう宇和島の牛鬼。宇和島のお祭りのシンボルだ。


おもてなしスピリットがそこここに。
懐かしさいっぱい。

早めのお昼ご飯を空港で。
宇和島の鯛めし。
ここも、先日行った宇和島のかどや食堂。

タイのお刺身を生卵とだしつゆに漬けてごはんにのせて食べるもの。
やっぱり本場のタイは美味しいなぁ~~

もうすぐ83才になろうとしている母。
ひとりでしっかり自立して生きている。
会うたびになぜか若返っている。
生活は規則正しく、きちんと三食作り、家の中は清潔に保たれ、
良いと思ったことは即取り入れる。
楽しいこと面白いことがあればころころとよく笑う。
テレビのさんまちゃんや鶴瓶さんが好きで、笑うことが健康の素。
あるニュースキャスターのネクタイがいつも素敵だと褒める。
他の小柄のキャスターには、小柄なのにいつも大柄のネクタイでおかしいとも。
ファッションチェックは怠らない。
夜、新聞のほとんどに目を通し、政治や世間への批判を語る。
話も行動も、打てば響くような反応。
レスポンス早し。
自分の周囲でいろいろな問題が起こっても常に中立の立場で身を守る。
その生き方を何と表現してよいか、なかなか言葉が見つからないけれど、
「清廉」とでも言おうか。
曇りがない。
そして可愛げがあり、お茶目だ。
わたしたち姉妹の誇るべき存在。
その生き方は感動的でもある。

果て、わたしたちがおばあちゃんになった時(生きてるか?)、
母のように元気でいられるかどうか?
あのように自分を律して生きて行けるかどうか?
はなはだ疑問だ。

心を半分母のもとに置いて飛行機に乗り込んだ。
お母さん、いつまでも元気でね!!