あるBOX(改)

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最近の収穫:CD「Who Are You-An All-Star Tribute to the Who」

2013年07月01日 | CD紹介(洋盤)
ベテラン・ミュージシャンが参加するザ・フーのトリビュート・アルバムが昨年発売されてたのだが
邦盤が出るのを待ってたら半年以上が経過してしまった。

こりゃイカン・・・とアマゾンでオーダーして入手。
アマゾンの口コミでは評判が芳しくなかったが、いやぁ中々の出来ですよ。

まぁ、The Whoの曲は大きく崩せないですしね。
キース・ムーンのドラムなんてイレギュラーだらけだしね。
ギターも歌も、ピートさんが「作り上げてる」モノですからね。
少し変えたら「なんか違う」って、なりそうですもんね。
※それでも「ティーンエイジの荒野」を表現しようと風の効果音が入れられてたりして
 色々と挑戦はされてますよ



曲目と参加アーティストは以下の通り。

1.「Eminence Front」
 ジョン・ウェットン(元クリムゾン、UK、エイジア)
 K・K・ダウニング(元ジューダス・プリースト)
 デレク・シェリニアン(元ドリーム・シアター)

2.「Baba O'Riley」
 Nektar
 ジェリー・グッドマン(マハヴィシュヌ・オーケストラ)

3.「I Can See For Miles」
 マーク・リンジー(元Paul Revere & The Raiders)
 ウェイン・クレイマー(MC5)

4.「Love Reign O'er Me」
 ジョー・エリオット(デフ・レパード)
 リック・ウェイクマン(元イエス)
 Huw Lloyd-Langton(ホークウィンド)
 カーマイン・アピス(ヴァニラ・ファッジ)

5.「My Generation」
 Knox (元The Vibrators)
 デイヴ・デイヴィス(元ザ・キンクス)
 ラット・スケイビーズ(元ダムド)

6.「The Kids Are Alright」
 ザ・レヴォネッツ

7.「Won't Get Fooled Again」
 スウィート

8.「Anyway Anyhow Anywhere」
 トッド・ラングレン
 カーマイン・アピス(ヴァニラ・ファッジ)

9.「I Can't Explain」
 イギー・ポップ

10.「Behind Blue Eyes」
 パット・トラヴァース

11.「Magic Bus」
 ピーター・ヌーン(元ハーマンズ・ハーミッツ)
 ピーター・バンクス(元イエス)
 ジンジャー・ベイカー(元クリーム)

12.「Who Are You」
 グレッチェン・ウィルソン
 ランディ・バックマン(バックマン・ターナー・オーヴァードライヴ)

13.「Pinball Wizard」
 テリー・リード
 マイク・ピネラ(Blues Image)
 ブラッド・ギルズ(ナイト・レンジャー)

14.「Squeeze Box」
 ジョン・ウェズリー(ポーキュパイン・トゥリーの元サイド・メンバー)
 デイヴィッド・クロス(元キング・クリムゾン)

15.「Bargain」
 38スペシャル
 テッド・ターナー(ウイッシュボーン・アッシュ)
 イアン・ペイス(ディープ・パープル)

16.「The Seeker」
 ジョー・リン・ターナー(元レインボー)
 レズリー・ウェスト(元マウンテン)

まぁ、メンバーが己の色を出しまくるというより、無難にザ・フーの曲を演った印象。
ジョン・ウェットンも普通に歌っちゃってるし。

ただ、プログレ陣が結構メンバーに居るのが不思議というか、The Whoの影響力の広さを再認識させられますな。

最初「イエスのメンバーが参加」なんて聞いて、「絶対、エントウィッスル直系ベーシスト=クリス・スクワイヤだ!」と思ったら
実際は、リック・ウェイクマンだった・・・なんてサブライズもありましたが

まぁ、でも曲が「愛の支配」と知って納得。
ピアノのオープニングが印象的な曲ですもんね。シンセのバッキングも重要だし。
・・・なんて思ってたら中間部で結構キーボード・ソロを決めてました。

さすがウェイクマンさん。
しかも「究極」や「トーマト」の時期を思わせる音色。かなり全盛に近い感じです。
ファンなら「買い」です。

デイヴィッド・クロスさんも、ロック・ヴァイオリンを披露。
クリムゾン時代とは少し違うプレイに感無量。

The Whoの大ファンだったという故ピーター・バンクス(元イエス)さんも、カッコ良いアコギのカッテングを披露。



シンプルな音でThe Whoの曲を再現したのは意外と、もっと古いミュージシャン。
「My Generation」では デイヴ・デイヴィス(元ザ・キンクス)が生々しい音で録音。

トッド・ラングレンさんも「Anyway Anyhow Anywhere」でレアに歌い演奏。
「I Can't Explain」でもイギー・ポップさんが同様な録音。

その他、
ドラム陣もカーマイン・アピスやジンジャー・ベイカー、イアン・ペイスなど超一流ドコロが揃って、自分らしいプレイを披露。

私にとっては満足の1枚で御座いました。

今度は若手ばっかりのカバー集とか企画して欲しいな。
オカモトズとか入れてな。