あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

「渋谷系 feat.初音ミク」を聴く

2013年07月24日 | 邦楽
TVのカウントダウン番組か何かで紹介されていて
「へぇ、面白いなぁ」と思った『渋谷系 feat.初音ミク』

ヴォーカロイド・初音ミクが、
小沢健二やピチカート・ファイヴなどの「渋谷系」を歌ったら・・・という企画盤。

私自身、渋谷系には「いけすかねぇ連中だな」くらいの印象しかなかったが
それは「オシャレ」や「イケてる」事への妬みもあったし
オザケンとスチャダラパーとの交流の結果、面白い曲が出来てるし
オリジナルラブの田島さんは少しダミ声でソウルフルといえばソウルフルな歌を聴かせてくれるし
・・・で、昔の認識を改めてる昨今。

「ミクたんが可愛く歌ってくれるなら聴いてもいいかな」なんて考えてみたのです。

そこへもってきて、渋谷系好きの我が連れが、
「ふぅん。こういうのだったら聴いてもイイなぁ」と言うので

「それならば・・・」とTSUTAYAさんで借りてきた。



曲目は以下のとおり

01. 今夜はブギー・バック
02. ベイビィ・ポータブル・ロック
03. ハミングがきこえる
04. ぼくらが旅にでる理由
05. 恋とマシンガン
06. ラブリー
07. 東京は夜の七時
08. カローラIIに恋をした
09. 接吻 kiss
10. 水曜レインダンス 【Bonus Tracks】
11. 渋谷Twinkle Planet 【Bonus Tracks】


小沢健二、ピチカート・ファイヴなどといったアーティストたちが90年代を彩った「渋谷系」。
その楽曲を、ヴァーチャル・シンガー初音ミクがカヴァーした「21世紀ヴァージョン」。

私が聴いた限り
(大きな期待してなかった分)「まぁ、こんな感じかなぁ」・・・と。
曲によってはミクさん声との相性良くて、充分に聴けるモノもあるなぁ・・・と。

ただし、渋谷系好きの連れに言わせると・・・。

①選曲が必ずしもベストとは言えない
 とりあえず有名な曲を選んだだけじゃないの?
 曲の雰囲気と声の雰囲気が合っていない物もある。
 とにかく、オリジナルラブの曲とは会わない。

②曲の編集が不愉快なモノがある
 「ブギーバック」でスチャダラ・アニのラップがカットされまくっている。
 アニのファンとしては大不満。
 ミクちゃんの声でアニ・ラップをキメたら逆にステキだったのに・・・。

③「渋谷系」を謳ってるのにカジ君の曲が無い
 今でもブレずに渋谷系やってる人といえばカジヒデキ。
 映画「デトロイトメタルシティ」でもカジ君そのまんまの姿で登場してた彼は
 「生きる渋谷系」と言えるかも知れない。カジくん無視は許せん!



その他、私(ARU-RODGERS)としては
何と言うか、ジャケット・イラストのコンセプトが微妙。
絵師さんは相変わらず可愛く描いてらっしゃるんですけどね。

「109前」・・・って。

渋谷系というのは
都市のメインストリートじゃなくて
裏通りの小洒落たイメージなんだけど。

タイトル・イメージのド直球な再現はベタベタで、渋谷系と対極にある気もするが
そんなコト言うのもヤボなんだろうなぁ・・・。

メガネ姿のミクさんが「オシャレ」を狙ってるのは分かる。

まぁ、
その姿と歌声に、とりあえずは癒されたのでした。