あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

最近聴いてるCD「Who Are You-An All-Star Tribute to the Who」

2013年07月11日 | CD紹介(洋盤)
先日購入した「Who Are You-An All-Star Tribute to the Who」

結構ヘビーローテーションとなっております。
まぁ、
曲目はThe Whoのベスト盤みたいなモンですからね。

原曲ママのカヴァーが大半で、
「もう少し自分色を出してくれても良かったのに・・・」とも思ったが

それでも「誰々がこんな風に演っている」なんて考えながら聴くと味わい深いです。



あらためて
曲目と参加アーティストで検証すると

1曲目に「これを持ってきたか」と思わされた「Eminence Front」。
The Who時代もドラムがケニー・ジョーンズに交替してから発表されたモノだし、
「The Whoもアダルトになったなぁ」と思わされた曲なんですよね。

まぁ、来日公演でセットリストに加えられて「意外とイイ曲だな」と再認識したのだが
「80年代に後期ロキシー・ミュージックが演るようなナンバー」とも思ったので
カバーではブライアン・フェリーとかに歌って欲しかった気もする。



2曲目「Baba O'Riley」は
オープニングのシンセ音が原曲より低音効いてて良かった。
ヴァイオリンは、ジェリー・グッドマン(マハヴィシュヌ・オーケストラ)だが、これも原曲どおりの演奏。
“あの”マハビシュヌで弾いてた人なんだから、もっと自分色を出して欲しかったなぁ・・・。

3曲目の「I Can See For Miles」は
初期の曲だけにレアにしてロマンチックな演奏。
ウェイン・クレイマー(MC5)も程ほどにギターを暴れさせてます。



4曲目の「Love Reign O'er Me」が、やっぱ私的にはハイライトですかね。
リック・ウェイクマン(元イエス)の鍵盤が働きまくってるし、
カーマイン・アピス(ヴァニラ・ファッジ)のドラムもドタバタと頼もしい。



特にウェイクマンは、キーボードソロのないThe Whoの曲にシンセ・ソロを挟み込む厚かましさを発揮。
サスガで御座います。

5曲目はThe Whoの出世作「My Generation」。
デイヴ・デイヴィス(元ザ・キンクス)が、パンク世代のラット・スケイビーズ(元ダムド)と競演し、
これまた元祖パンク・ソングを生々しく演奏しておられます。
兄のレイ・デイヴィスさんから「同世代の、しかも俺のリフパターンを盗んだような奴らのトリビュートに参加しやがって!」と文句を言われ、
また兄弟喧嘩が勃発するかも知れませんが、デイヴさんが好きなんだから仕方ないですよね。
ただ、このカヴァー曲は、ドラムが尻すぼみで終わったので肩透かしです。

6曲目は「The Kids Are Alright」
ザ・レヴォネッツ
これまた初期の曲をロマンチックに演奏。
原曲より甘い歌声や後半挿入されるストリングスの音が素敵です。

7曲目は代表曲「Won't Get Fooled Again」
スウィートが単独で堂々と演奏。
シンセのループに色々ノイズを混ぜたりして挑戦する意気は良しです。
ギターは完コピですが。



8曲目は初期ナンバー「Anyway Anyhow Anywhere」
凝り性のトッド・ラングレンさん、ここは初期The Whoに似せた音色でまとめてます。
歌も原曲のイメージで、少し調子はずれなコーラスもグーです。
カーマイン・アピス(ヴァニラ・ファッジ)さんもドカドカ叩いています。

9曲目は最初期ナンバーの「I Can't Explain」
これもベテランのイギー・ポップさんがシンプルな音色のギター・リフに乗って、
オリジナル曲のイメージで歌ってくれてます。
うまく歌おうなんてサラサラ思っていないイギーさん、やはり少し調子っ外れなコーラス同様グーです。

10曲目は「Behind Blue Eyes」
パット・トラヴァースさんがハードな後半部を熱演。
完コピっぽいけど、歌はダミ声でギターはヘヴィです。



11曲目は「Magic Bus」
やはり、亡くなったピーター・バンクス(元イエス)の演奏がグッときますね。
ピートの大ファンだったというし、アコギを嬉しそうにカッティングする彼の姿が目に浮かびます。
ジンジャー・ベイカー(元クリーム)さんも、彼らしくドッスンバッタン叩いています。
この人のドラムも、かなり一聴瞭然ですねぇ。

12曲目は「Who Are You」
カントリー系の歌姫という触れ込みのグレッチェン・ウィルソンさんが、パワフルに歌い上げます。
ランディ・バックマン(バックマン・ターナー・オーヴァードライヴ)も堂々の演奏。
しかし、元々がシンセあって曲構成も出来上がった曲ですねぇ。



13曲目は「Pinball Wizard」
ベテランのテリー・リードさん登場。
ギターの重ね取りが印象的。原曲より重厚かな。



14曲目は「Squeeze Box」
デイヴィッド・クロス(元キング・クリムゾン)さんが歌のバックで終始ヴァイオリンを奏でておいでで
これがアイリッシュ・フィドルっぽい演奏で良い。
旧来のクロスさん(なんといっても「太陽と戦慄」と「レッド」の参加!)からすると
「イメージとは違う」って感じだが、曲への味付けという意味では、かなり良いセン行ってます。

15曲目は「Bargain」
米国のサザンロックを継ぐもの=38スペシャルが、テッド・ターナー(ウイッシュボーン・アッシュ)やイアン・ペイス(ディープ・パープル)と組んで生命力あふれる原曲に挑戦(?)。
ペイスさんがマイペースで叩いてます。
パープルの全盛時から、この人のドラムはハードロックなのに「不思議なゆとり」があったんだよな。
最近のパープルは殆ど聴いてないから、久々にペイスさんのドラムが聴けて嬉しかったです。

最後の曲は「The Seeker」
16曲もあるのか。お得な盤だなぁ。
ジョー・リン・ターナー(元レインボー)が歌い、レズリー・ウェスト(元マウンテン)がギターを掻き鳴らすパワフルなロック。
ウエストさんのギターは一番太くてハードな音を聴かせてくれるな。
「こんなハードな曲だっけ?」と驚きました。
ジョー・リン・ターナーさんも熱唱。

いやぁ
やっぱり当分ウォークマンで出勤中に聴く事になりそうですわ。