あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

最近の収穫:「Spooky Tooth『Nomad Poets: Live In Germany 2004』(DVD/CD)

2013年07月28日 | 英国ロック
はい、
そんでもって再結成モノです。

1999年に突然ゲイリー・ライト抜きのオリジナルメンバーで
短い再結成を果たしたスプーキー・トゥース。
ギターのルーサー・グロヴナーも、モット・ザ・フ-プル
移籍時に変えた名前=アリエル・ベンダーからグロヴナーに戻して復帰。

※これじゃトゥースの前身バンドと同じラインナップじゃねぇか
 ・・・という声も聞こえそうだが、ここは知名度の差って事で
 許しませう。

2000年を前にして「Cross Purpose」というアルバムも発表。
なんとなく、それっきり以降の活動はフェードアウトしたようだが。



2004年11月に初代ベーシストのグレッグ・リドリーが亡くなり
その追悼の意味を込めて行なわれたドイツ公演を収録した映像が
DVD/CD化されております。

ただし、ライヴのメンバーからはグロヴナーが抜け
代わりにライトが復帰。

Mike Harrison:Lead Vocals and Keybords
Gary Wright:Lead Vocals and Keybords
Mike Kellie:Drums

(Additional Musicians)
Joey Albrecht:Guitar and Backing Vocals
Michael"Bexi"Becker:Bass and Backing Vocals
ベースとギターはサポート・ミュージシャンという編成。



収録曲は以下の通り。

1.Waitin' For The Wind
2.Sunshine Help Me
3.That Was Only Yesterday
4.The Wrong Time
5.Feelin' Bad
6.Wildfire
7.Better By You,Better Than Me
8.Tobacco Road
9.Hangman Hang My Shell On A Tree
10.Evil Woman

2箇所でのライヴを収録したもので、ブルースフェス出演時だから
グループ呼び出しは、黒人MCが勢いよくコール。
屋外ゆえ、DVDでは曲によって夜映像だったり昼映像だったりで
なんか落ち着かない。

昼映像では観客側もちょくちょく映るが、さすがにメンバー同様に
観客も老けてます。(ハリソンさんの髪は真っ白・・・)

「Spooky Two」からの曲が、数多くセットリストに選ばれており
それがセカンド好きからすると嬉しい。



ドラマーのマイク・ケリーは元気でドカドカ叩いている。
ツインボーカルも健在、さすがに声量は落ちたと思うが、表現力は
上がっている。コーラスも70年代より上手くなっている。
(PA進歩のおかげ?)

元々の曲がイイから、現在の機材で当時の音を再現できれば充分です。
スタジオ盤では、アルバムごとにサイケポップだったり、アーシー
だったり、現代音楽入れたり、ヘヴィロックになったり・・・で
焦点の定まらないバンドだったが。

ライヴで通しで聴いたら魅力も良く伝わる。
※各アルバムの志向がバラバラでも、根本には「ブルース」
 「ソウル」「ゴスペル」からの影響が一貫してあったからねぇ



一曲目は私が大好きなセカンドアルバムでもトップを飾った、
「Waitin' For The Wind」。
ドラムの刻みからヘビィなリフに突入する様はゾクゾクしました。
ある意味、単調なリフなんだが、そこの間に滑り込んでくる、
メロディアスなベースラインが素晴らしい。

良いベースを弾いてましたよ、故グレッグ・リドリーさんは。
(そりゃハンブル・パイに引っ張られるよな・・・)

最高だったのは、「Hangman Hang My Shell on a Tree」。
後半、厚いコーラスが加わって徐々に盛り上がっていく様は、
まさに圧巻。(サポートメンバーに助けられたか?)
「Spooky Two」が持ってたゴスペル要素が再現されてました。
黒人女性ヴォーカルがコーラスだったら最高だったけどね。



「Better By You,Better Than Me」「Evil Women」も後半の
ソロ演奏は盛り上るが、
そこで、ゲイリー・ライトが持ち出したのが、なんとショルキー!
80年代に流行った首描け携行型キーボード!!

80年代風デジタル・シンセの音色は、ある意味チープ。
さらにギタリストも、80年代的な薄い音色のソロを弾き出し、
一気に微妙なソロバトルへ突入。

あぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・。

終盤の伴奏ではショルキーでもハモンド・オルガンの音色が
出てるから、キーボード・ソロでもハモンドサウンドで演れば
イイのに・・・と、かなり残念な印象を受けてしまいました。

ショルキーはストラップで首に掛けて、ギターみたいにステージ
上を自由に駆け回れるし、ギターと向かい合ってソロを応酬すれば
見た目も派手だし、目立ちたいキーボード・プレイヤーには最適
なんだよねぇ・・・。

まぁ、80年代ソロアルバムが大ヒットしてるからなぁ、ライトさんは。
一番イイ時の事が忘れられないんだよね、きっと・・・。
※なお、DVDのボーナストラックには
 76年サンディエゴ・スタジアムで行われたライトさんのソロ・ライヴから
 2曲収録されてますが、やっぱりショルキー使いまくってます。



そんなこんなで。
やっぱりイイ時代になったもんです。
amazonで、トゥースの再結成CDもライヴDVDも買えちゃうんだもんねぇ。

あとは、来日公演あったらどんなにかイイだろう・・・と思うが。
A・フレイザーも来るんだし、クラブチッタさんはコロシアムだって
呼んでくれたんだし

まだ私は諦めてはいませんよ!