あるBOX(改)

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題名のない音楽会「伊福部昭 と 黛敏郎」

2013年07月19日 | 邦楽
少し前の記事で
「スポーツマーチを検索してて凄い映像に行き当たってしまった」
・・・と書きましたが。

佐渡裕以前・・・というか
羽田健太郎、武田鉄也以前の初代司会・黛敏郎さん時代の「題名のない音楽会」

1984年11月18日放送の「伊福部昭 人と作品」の回。



「ゴジラ」のサントラ作曲者として余りに有名な伊福部昭と、
日テレの「スポーツ・テーマ」で知られる多才な作曲者・黛敏郎の師弟コンビのトークが聞ける。
(寂しい事に両者とも今は故人なんだよなぁ・・・)



曲は、いきなりゴジラのテーマ。
福田一雄指揮の東京交響楽団による演奏は迫力満点。

曲間のトークでは、弟子の黛氏から伊福部先生に質問を寄せるシーンあり。
・・・というか喋りが達者な黛が自分だけ語ってる感あり(笑)。

そこでは伊福部先生は北海道出身であり、
その風土をバックボーンとした旋律やリズムが「伊福部節」として後進に知られている事が伝えられている。
※父が村民に慕われる村長だった事もあり、アイヌや開拓民の歌う民謡や
 踊り・演奏に身を委ねてたそうな。

クラシック音楽の作曲家・教育者としても知られる伊福部昭
その交響曲「交響譚詩」の第一楽章生演奏。



うーん、すごい。
不協和音も変拍子も噛み砕き、リズムを強調した「譚詩」は
ストラヴィンスキーの「春の祭典」のようだ!
(伊福部先生自身、ストラビンスキーをお好きだったそうな・・・)

またはFrank Zappa先生の楽曲を思い起こしたりした。
ザッパ御大は特撮映画好きで娘のミドルネームにラドンの英名を名づけられている。
遡って他の伊福部音楽を聴いていても不思議ではない。



伊福部先生は、2006年(平成18年)2月8日に享年91死去された。
晩年は「多くの教え子や後輩より長生きしてしまった」と仰っていたそうな。

ザッパさんや黛さんより長生きされたんだよな。

黛先生も1950年代にミュージックコンクレートを発表するなど、そうとうに先鋭性ある面白い音楽家だったんですよね。



今回、調べてて色々と楽しい経歴を知る事が出来ました。
伊福部先生の楽曲とともに、黛先生の作品にも大きな興味が沸きました。

どこかで聴く機会を作らなきゃな。