あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

バウスシアターに行く(ニール・ヤング ジャーニー)

2014年05月03日 | 洋楽
一日2度の映画鑑賞は久々だ。

「わんぱく王子」を観てメシ食って、子供を帰して
ふたたびバウスに戻ったのだ。

目当ては二ール・ヤングのドキュメンタリー映画「JOURNEYS」だ。
轟音ギターが爆音上映にピッタリだと思ったのだ。



60年代から活躍しているカナダのミュージシャン、ニール・ヤング。
さすがに太って老けていたが、そんなに声は変わっていない。
生ギターも低音が効いてるから皮膚を震わせてくれる。

~というか、全編弾き語りスタイルだったのね。
エレクトリックにギターを変えて轟音感は増したが、ベースとドラムは無し・・・。

気がついたら・・・寝てた。
まぁ夢の中にもニールさんの歌と演奏は届いていたが、ドキュメントシーンは・・・。



まぁ、最初の方は観れたし
そこで「父親はカナダで有名なジャーナリストで名前を冠した学校がある」なんて事も知れたし、
ニールが地元を車を転がしながら思い出を語る趣旨の何割かは理解出来たから

まぁ、イイか・・・。

バウスシアターへ行ってきた(わんぱく王子の大蛇退治)その2

2014年05月03日 | アニメ・特撮
「わんぱく王子の大蛇退治」上映前にスクリーンがスーッと横に広がる。
なんか懐かしい。
昔の映画館は、広告が終わって映画本編が始まる前にスクリーンの幕が動いたんだよな・・・。

本編開始。
・・・というか、まずは岩を洗う波に「東映」の文字。それからオープニング。
まだ「長靴をはいた猫」が東映動画のキャラクターになる前の映画と云う事だ。

オープニングのタイトル文字がデカイ。



そこに流れる伊福部曲。
子供用アニメとは思えない重厚な曲。
へヴィだ。

私はへヴィロックも結構聴き込んでるが、伊福部先生の曲のへヴィさは
それらの曲にも引けをとらない!
ツェッペリンの「ブラックドッグ」やスプーキー・トゥースの「コットンフィールド・マン」にも
負けていない!

画面には、まるで時代劇映画のようにスタッフ名が縦書きで並んでいく。
主人公スサノオの声は、幼い頃の風間杜夫だそうな。
原画には(ルパン三世、カリオストロの城で知られる)大塚康生さん、演出助手に高畑勲さんの名前が見られる。



そして本編。
「日本神話」の文字。

古代日本の風景。
さすがニュープリント、美しい。

イザナギ、イザナミの国つくりの説明。
そして主人公登場。

虎だって やっつける腕白王子スサノオ。
やさしい母に「男の子は強いだけじゃいけないのよ」と諭され、体を洗ってもらう。
母親大好きのスサノオ、この時だけは穏やかな表情。
(流れる伊福部劇伴曲も絶妙に優しい・・・)

しかしある日。
「イザナミ様がおかくれに」

母の死が理解できない幼い王子は「お母様旅が立った国へ行く」と言い
父ら大人を困惑させる。

海の向こうに母の国があると聞き、そこを目指して腕白王子の大冒険が始まる・・・。

動物のキャラクターや動きなどにはディズニーなどの影響を感じるが、背景・美術は
実に日本的で本当に美しい。
氷の世界の幻想的ビジュアル、火の国の真っ赤な溶岩、高天原の日本美術的な風景・・・。

キャラクターの動きも、今でいう枚数制限とは無縁だったんでしょうね。
キャラ自身が簡素化されて動かし易いように設定されたんだろうが、それにしても動きが滑らかだ。

速い動きのシーンでもコマを飛ばしていないから、主人公の敏捷性が生きている。
水中での高速バタ足、終盤スサノオを乗せて天を駆ける馬(アメノハヤコマ)足捌き・・・など
まぁ、見事なスピード感でございます。



見所のひとつ言われてるのが、アマノウズメの舞踏シーン。
天岩戸に篭ったアマテラスを再び世界に戻らせるための催し。

日本芸能の誕生の瞬間とも言われる一幕を、(伊福部先生が好きだった)ストラヴィンスキーの
「春の祭典」的でありながら雅楽の要素がミックスされた楽曲と、断崖や岩肌・虚空を
幻想的に舞うアマノウヅメ、一緒に踊る神々・・・。

これまた簡略化されたキャラなれど、なんともチャーミング。
天空からアマノウヅメが腕を振ると星くずが空から舞い降る・・・。
そんな幻想的で美しい光景に感激。

そして、もう一つの見所がヤマタノオロチとの対決。
「お母様に似ている」という娘を救うため、恐ろしい大蛇に挑む決意をするスサノオ。
※ここで「姉のアマテラスさまの方がお母様にそっくりだろう」と突っ込むのはヤボですね

クライマックスは、本当に手に汗握る名場面に次ぐ名場面。
超絶作画と自由自在なアングルは圧巻!

アメノハヤコマを駆って八本の頭一つ一つと戦い退治していくスサノオ!
再び流れる重厚なオープニング音楽!

刃を折られてピンチになったり、お供の赤鼻ウサギは地に落ちかけたり・・・と
ハラハラドキドキのシーンが続き
そこでも伊福部(特撮)マーチが主人公を鼓舞するが如く鳴り響く!



崖に沿って空を走るアメノハヤコマ、それを追って来るオロチ。
これを崖に映った影で見せる表現法、凄いわ!

垂直に逃げるシーンを真上から撮っているかのような画面も凄い!

おおっ、我が子が身を乗り出して観ているぞ!!
私も感動して泣いてるぞ。

50年以上前、これだけの作品を作った日本のアニメ人は凄い!
そう思っただけで感激しちゃったのだ。

崩れ落ちた大蛇の体が川になり、そこに豊かな土地が広がったのも
「ああ、そうだったなぁ」と再確認。

神話じゃ、助けたクシナダは勿論スサノオの妻になるのだが
子供映画では そこまでは述べず。

でも、戦いの前日いっしょに川辺で遊び、アメノハヤコマに乗って空を舞ったりしているので
そういう表現で暗喩してるといえるでしょうね。
※川辺のシーンも、川に映る二人の姿・・・の演出が素晴らしかったですよ。

実質、伊福部昭の劇伴が鳴りっぱなしの86分。
そういう意味でも贅沢な作品です。



終わった時には場内から拍手が巻き起こりました。
私たちも手を叩きましたよ。

バウスシアターさんに感謝です。

バウスシアターへ行ってきた(ゴジラ伝説)その2

2014年05月03日 | アニメ・特撮
終わって吉祥寺のアーケードを歩きながら、ちびスケに感想を求めたら
ゴジラは「恐かった」との返答。

まぁ、そもそもが恐い存在だからね、怪獣は。
そのドキドキから憧れに変わって行ったのだ。



演奏聴きながら、ワタシャまた泣いちゃってたし。
(最近、感動すると直ぐ涙が出るんだよなぁ・・・)

曲の度に語られる、井上誠氏による怪獣作品への真摯な思いも
素晴らしかった。
「根底に流れる文明批判」

それは天才に不可欠な要素・・・と談志師匠も仰ってたな。
やはり円谷さんは技術だけでなく、色んな意味で天才だったんですね。

演奏も凄かった。
テクノロジーで武装してるとはいえ、キーボードとドラムだけで
あれほど重厚な演奏を披露されちゃ圧倒されるしかない。



連れと乗換駅で合流して、メシ食って別れて
私だけ再び吉祥寺に戻り、そこのネットカフェで取り急ぎ感想などを
UPしたのだが。

その後、改めて出演者の方々の経歴をチェックしてみると新しい発見が
あった。

今回の「ゴジラ伝説」は、そもそも30年前の企画で、元々ヒカシューの
ステージでもゴジラコーナーが設けられるほど井上氏の特撮映画偏愛
ぶりは強烈だったとか。



ともだしんご氏は、その企画盤「ゴジラ伝説」にも参加したドラマーに
して、ビクターエンタテインメントでもディレクターも務められ、現在は
その経験を生かし

特製のエレクトリック・ドラム「ハイリーズ・セット」を開発し、普及に
努めている人だとか色々と知ることが出来ましたわ。

Youtubeには「ともだ×青木純」ドラム競演映像もあったし。
そりゃ上手いワケだわ。

コーラスは「不気味社」という名称とは裏腹に、荘厳な男性声で伊福部曲の
重厚さを増幅させ巻上広一氏(ヒカシュー)、マリアンヌ東雲さん(キノコ
ホテル)の両者は、「マハラモスラ」や「返せ太陽を」で原曲に忠実な歌唱を
聴かせてくれた。

※でも「遊び心で他の曲のフレーズも交えてみました」とか仰ってたな。
 分からないのが少し悔しかったですよ。



しかし「返せ空を、海を」と歌うサイケ感は凄いね。
漫画版「デビルマン」にて飛鳥了が不動明を誘った怪しいドラッグ(?)
パーティー会場にて流れてて不思議じゃないサイケデリックGS・ファンキー
ソングだ。

マリアンヌ嬢のショートボブとワンピースも70年代してて素敵だった。
ウエストが締まって、裾がミニのシルバー・ワンピース、なかなか
似合う女性は居ませんよ・・・。

「演奏」も「声」も良かった。そんな印象ですよ。



会場の何割かはヒカシューファン、「ゴジラ伝説」のファンでしょうから。
井上誠氏が
「私自身わんぱく王子を早く観たいので、切り上げ気味で行きましょうか」
・・・なんて言うと、軽く「え~!?」なんて声も上がってました。

基本「わんぱく王子」目当てで会場入りした私も
「いや、みっちり演りましょうよ!」と思ったくらい充実したライヴで
御座いました。

バウスシアターへ行ってきた(ゴジラ伝説+わんぱく王子)

2014年05月03日 | アニメ・特撮
久々に総武線に乗りましたよ。
高円寺駅のホームから見えたのはCDショップ「ヨーロピアン・パパ」の看板。



フリートウッドマックの「英吉利の薔薇」ジャケットを使った懐かしい駅広告が見えて
嬉しかったですよ・・・。

吉祥寺は10年以上ぶりか?
駅が凄く様変わりしてて面食らう。
(そりゃパトレイバーもデッキアップするわなぁ・・・)



しかしバウスはそのままだった。

【ゴジラ伝説 LIVE 2014+わんぱく王子の大蛇退治】

イベントは15時半から開始。



伊福部昭百年紀の監修・司会の井上誠氏による
ゴジラ音楽と伊福部劇伴アニメ上映イベント。
どういう形態でのイベントか分からず、ドキドキの会場入り。

予約番号順に入るのだが、待ってる方々は結構な大人ばかり。
子供が殆ど居ないぞ(苦笑)。

まずは入場してすぐ、
3/30和光市第3回伊福部昭音楽祭CDを購入。



そして、鍵盤の井上誠氏とカスタム(?)ドラムの“ともだしんご”さんで演奏される、
「ゴジラ」曲の数々。

まるでゴジラが目の前に居るかのようだ!!
ラドンが、キングギドラが、モスラが居るようだ!!

・・・至高の時間。



ちびスケは爆音にビビッている。
スマン、また私の趣味に付き合わせてしまった!許せ!

たっぷり伊福部曲を満喫、10分の休憩を挟んで「わんぱく王子...」だ。

1963年に公開された東映動画製作の86分の劇場用アニメ映画。

日本神話の天岩戸説話、スサノオの八岐大蛇退治を題材に、
子供向けの明快ファンタジー&冒険活劇映画なんだが。



やっぱり伊福部音楽の破壊力は凄い!
オープニングから重厚なテーマソング。

天岩戸の舞では和楽を思わせるオーケストレーショョン。
ヤマタノオロチとの激闘シーンでは、再び勇壮なテーマソングと伊福部マーチ!
つ~か、これは「地球防衛軍マーチ」じゃないかッ!!

アニメの絵も凄い。
ヌルヌル動いてる!
もともとヌルヌル動いてたんだ、日本のアニメは!!



美術も素晴らしい。
背景の幻想的な美しさ、古き日本美術を昇華したような自然の表現。

得した!

ちびスケにも良い物を見せられた気分だ。
日本人として、ぜったい身になるからね!

ゴジラ60周年だ!伊福部先生生誕100年紀だ!関連イベントが忙しいぞ!

2014年05月03日 | 邦楽
日が変わって本日5/3
いよいよ吉祥寺バウスシアターで
【ゴジラ伝説 LIVE 2014+わんぱく王子の大蛇退治】あり!

開演は15時半。
伊福部昭百年紀の監修・司会の井上誠氏によるイベント。



同会場では、3/30和光市第3回伊福部昭音楽祭CDが
先行販売される予定だとか!

あああ、吉祥寺曼荼羅でシカラムータのライブ盤を大人買いしてしまった記憶が甦る。

そして、
【Musica Promenade 第11回演奏会】
2014年5月6日(火・祝) 13:30開場、14:00開演
小金井市民交流センター大ホール

演奏曲:
コープランド/アパラチアの春
伊福部昭/交響譚詩
田附奏/郷愁歌
小山清茂/管弦楽のための木挽歌
ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」

交響譚詩です!
こちらは「気軽に足を運んでください」との事です!



さらに伊福部昭 百年紀Vol.2
そして、11/24のVol.3と続く


【伊福部昭百年紀VOL.2】
2014年7月21日(祝・月・海の日)14時開演
なかのゼロ大ホール

齊藤一郎指揮 オーケストラ・トリプティーク

演奏予定曲目

ジャコ萬と鉄より
佐久間ダム組曲
ドゴラ組曲
ラドン組曲
宇宙大戦争組曲
ゴジラVSメカゴジラ組曲
ほか

ミュージカルソウが鳴り響く「ドゴラ」や
迫力の「ラドン」「宇宙大戦争」などに注目が集まる。
サントラ初期の「ジャコ萬」にも!




【伊福部昭百年紀Vol.3 合唱とオーケストラによる伊福部サウンド】

11月24日(祝・月)14時開演(予定)
すみだトリフォニー大ホール

指揮 齊藤一郎
演奏 オーケストラ・トリプティーク

ゴジラ組曲(改訂初演)
バラン組曲
キングコング対ゴジラ組曲
モスラ対ゴジラより
ほか(選曲中)



そして、これまたプレミア必至!

【第4回伊福部昭音楽祭 ~ゴジラ生誕60周年とともに~】

7/13/17時東京オペラシティ
和田薫指揮、東京フィル

日本狂詩曲(1935)
シンフォニア・タプカーラ(1954/1979)
映画「ゴジラ」全曲(1954)


残念な事にVol.2は、ぴあ・e+とも予定枚数終了なんだそうな。
やっぱチケットは早めに押さえなきゃな。