あるBOX(改)

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高山勝成は判定でIBF王座を防衛

2014年05月09日 | ボクシング
7日、大阪・ボディメーカーコロシアムで行われたダブル世界タイトルマッチ、
もう一試合はIBFミニマム級王者・高山勝成(30才/仲里)が同級10位の小野心(31才/ワタナベ)を
3-0の判定で降し、2度目の防衛に成功した。

小柄なれど、上手さと距離感に定評ある高山が序盤からサウスポーの左ストレートに苦しんだ。

中盤までは小野が独特のリズムと距離から繰り出す左を度々ヒット。
高山が危険なタイミングで被弾する珍しいシーンもあった。

左右のアイカットにも見舞われた高山。リーチで12センチ下回り、上背でも劣った。
それでも、これまでのキャリアでは同様の選手を翻弄してきたが、近づくと頭を下げる小野は
「思っていた以上にやりにくかった」そうな。

高山が一気にペースを引き寄せたのは第10Rだ。
小野がロープに引っ掛かるような体勢になって動きを止めた瞬間、高山は一気のラッシュでダウンを奪った。

米国人レフェリーは試合を止めておらず、ルールの範囲内での攻撃に見えた。
※小野は後に「迂闊だった」とコメント

これで流れを引き寄せた高山は、今度は大きく足を使いながら一転して踏み込み右をヒット。
グラつく小野をロープに詰めて集中打。この辺は上手いし、キャリアを感じさせた。

12Rにも出入りからの接近戦で連打を浴びせると小野はヒザをつき、レフェリーはダウンを宣言。
ここも小野がしがみ付いてて際どかったが、カウントは数えられた。

追撃の正確さこそ欠き、KOはならなかったが、豊富なスタミナも見せ付けた高山。
正直、彼も30才で今回は序盤はリズムに乗れてなかったから終盤疲れるんじゃないか・・・と思ったが
大したものです、充実した練習が窺えます。

12日に31歳になる高山が次に目指すのは、WBOの王座をかけての統一戦だという。
世界4団体で唯一手にしていないベルトだ。
「できれば年内にやりたい」と野望を語る高山。順繰りの奪取には価値は見出せないが、統一戦なら話は別だ。

ぜひ実現して欲しいし、今回の苦戦も分析して今後に生かしてくれる事に期待したいです。