あるBOX(改)

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ラス・バラードのライヴに行く

2014年05月06日 | 英国ロック
今日はコンサートのハシゴだ。
これまた何年ぶりだろう。いや生まれて初めてかも。

以前、復習したが
ラス・バラードといえば、
レインボーのヒット曲「アイ・サレンダー」や「シンス・ユー・ビー・ゴーン」の作者として
有名な人です。



まぁ、HR少年だった頃は「なんだよ、ポップな曲やるようになって!」などと思ったもんですが
今にして思うと曲単体は凄くイイんですよね。

「キル・ザ・キング」やってたレインボーが一転して、そういう曲やり始めたから反発あっただけで。
ラス・バラードさんに罪は無い・・・そんな事も考えられるようになりました。
ここ数年で、やっと。



彼自身も立派に歌えて演奏も出来るミュージシャンで、
ソロアルバムも好盤と言われてるし(クイーンのコーラスをシンプルにした感じのアレンジが良い!)
70年代初頭に参加していたバンド「アージェント」でも、元ゾンビーズのロッド・アージェントらと
イイ曲を書いていました。

そんなラス・バラードさんの来日ライヴ。
会場は初台ザ・ドアーズです。

確か数年前、GONGを観に来て以来です。

武蔵小金井からJR中央線・東京行で新宿まで12駅、
新宿から京王新線・高尾山口行に乗って1駅。

しかし、新宿で「京王・新線」探して少し迷った。



初台で降り立って驚く。
新国立劇場なんて建っている。知らんかった。

以前は、もっとゴチャゴチャしてたような・・・。

そして初台ザ・ドア-ズ前。人が並んでいる。



なんか知らないけど18時開場なのに開いてないのだ。
30分過ぎて、やっと開場。
前売りチケットを提示し、ドリンク代500円を支払って会場内へ。



ドリンクを飲み干し、物販のテーブルを覗く。
ポスターやTシャツもあったが
ここは、カンバッヂ・セットを購入。



場内にはラットルズの曲が延々と流れてる。
今日と同じヴィヴィッド・ジャパンで呼んでるからね。
宣伝効果を見越した上か。
でも、ビートルズのパロディといいつつ、曲は面白いねぇ。
ここがコピーバンドとパロディ・バンドの違いですねぇ。



開演は、予定から5分遅れ。
例によってグラサン掛けたラスが登場。いきなり元気。

ギターを抱え、いきなりロック。
いやぁ、ラスさんハイテンションだ!

思った以上にギターを弾き倒すんです。
当初はポップチューン連発と思いきや、(キャッチーなれど)ロックしてました。



ギターソロは、ちょっと引っ掛かったようなフレージングが耳に残る。
ネックを振ってのヴィブラートも多用。
自分の歌とユニゾンさしてギターを奏でるところなんて、ブルースマンみたいだ。

あと現役感出しまくり。
同じアルバムから曲を続けて演奏し、「いつのアルバムか分かるかい?」
客席から返答が届くと「違うよ、もっと最近だよ~」と笑う。
「オレの本当のファンじゃないね?」なんて悪戯っぽい表情も。

「ま、最新アルバムはYouTubeでね!」なんて事も言ってた様な。

そのあと数曲後に、「オリジナルやってよー」とか声掛けされて
「おいおい、自分で作った曲だよ~!」と応えるシーンもあったな。

新し目の曲も、それなりにキャッチーなメロディーだから、
誰かのカヴァーだと思われたのかな?

でも、やっぱり根っからのソングライターゆえに今でも良い曲が
書けちゃうんだろうな。

「この曲は覚えてるかい?」と言って始めたのは
アージェントの代表曲「Hold Your Head Up」。
イントロだけでファンは大喜び。
ここでも、やっぱりギターソロをキメるラス・バラード。

やはり盛り上がったのは、当たり前だけど70年代~80年代のヒット曲。
(ギターのヴォリュームも上げてたし)

レインボーがカバーした「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」では、その経緯を語り
演奏でも、もろレインボーのアレンジを再現してました。
※「♪デュルッデュッデュー♪」の一節も無かったよ
 「♪ウォ~オ、ウォ~ウ~♪」とグラハム・ボネットさんみたいに歌ってましたよ・・・
原曲じゃピアノが目立ってたけど、今回のヴァージョンはラスがギターを
弾き捲くったから、ますますレインボーしてましたわ。

さらに
KISSがカバーしたヒット曲「ゴッド・ゲイブ・ロックンロール・トゥー・ユー」は
問答なしに盛り上がり。
客席に合唱を求めるラスさん。応えるファン。
ラスさん「ビューテフォー」と笑顔。
※ラスさんも歌わせたがる人だったなぁ。でも大合唱といかずスイマセン



エース・フレーリーがカバーした「New York Groove」では
ニューヨークの部分をTOKYOと歌い、会場の喝采を浴びる。

最初はキー低めのチューンでウォーミングアップし、段々とハイトーンでシャウトする曲に
移行するセットも、さすがの構成。

最後の方は「オールド・ロックンロールは好きかい?」とチャック・ベリーの「リトル・クイーニー」。

ただし、「自分はコレで育った」と言いつつ、歌い方はラス節のハイトーン。
ストーンズだってサビは原曲に忠実で、私もそのつもりで歌おうとしたら
「ゴー、ゴゴッゴー♪リル・クィニー」というラスさん節に付いていけず(苦笑)。

さらに、ジョニー・ウィンターの「ボニー・モロニー」までノリノリで演奏。
ポップの人と言いつつも、
やっぱりロックンロールの人だったんだなぁ・・・と感じ入る。

そのうえ、2度目のアンコールではブルースまで披露。
バッチリなブルースギターを聴かせ、その幅広さに感服。
まぁ、「ハウメニィ・・・」と定番フレーズを呟いてたから、
「もうムリ」って意味もあったのかな?

アンコールも終了し
笑顔のラスさんは、メンバーと肩を組み観客に礼。
「サイコー」とばかりの表情でステージ袖に消えて行った。



いやぁ、サービス精神旺盛な人でした。
(多分)多くのファンは「アイ・サレンダー」も聴きたくてアンコールの手拍子を
続けたんだろうが、さすがにソレは無し。



曲数的にも充分に聴けたと思った私は、客電が点いたと同時に出口に向かった。
久々のオールスタンディングだったしね。

最初は行こうかどうか迷ったが、
結局「行って良かった」ライヴとなったのでした。

Musica Promenade 第11回演奏会へ行く

2014年05月06日 | ライヴ
【Musica Promenade 第11回演奏会】

またもJR中央線だ。
快速電車で武蔵小金井へ。

途中、またも高円寺駅で「ヨーロピアン・パパ」の看板とご対面。



しかし、つくづくインパクト抜群の看板だ。
街の中古レコード屋さんが次々と閉店になる中、「ヨーロピアン・パパ」の健在ぶりは実に嬉しいです。
※元々お金持ちなのかなぁ・・・

あと、駅横のビルに「片山まさゆきの店」の看板も発見。
マージャン・ギャグ漫画「スーパーヅガン」作者の片山さんが経営する雀荘「ミスチョイスQ」・・・ですか。



マージャン知らない人間にも面白く読ませ、初心者には指南書となる漫画を
描いてきた人だけに、漫画と平行して雀荘経営してても不思議じゃないよな。
本人も相当の実力者らしいし。



・・・なんて考えてる間に吉祥寺~三鷹と過ぎて武蔵小金井へ到着だ。

会場は駅から見えている。
駅の南口すぐ、ロータリーの向かいだった。



13:30開場、14:00開演
小金井市民交流センター大ホール

【Musica Promenade 第11回演奏会】

パンフレットによると
ムジカ・プロムナードとは、2003年に結成されたアマチュア・オーケストラとの事で
入場は無料。今回の演奏会テーマは「ふるさと」との事。

演奏曲は
コープランド「アパラチアの春」
伊福部昭「交響譚詩」
田附奏「郷愁歌」
小山清茂「管弦楽のための木挽歌」
ドヴォルザーク「交響曲第9番/新世界より」

お目当ての伊福部曲・・・
交響譚詩は「第二譚詩」だった。

う~ん
私は、いきなりアレグロが炸裂する「第一譚詩」が好きなんだが。

しかし、若くして亡くなった兄(ギターも嗜んだ伊福部勲氏)に捧げたとされる「第二譚詩」も
静かな楽曲ながら日本土着のフレーズを盛り込みつつ、終盤盛り上がる伊福部曲だから
やっぱりグイグイと引き寄せられたのでした。
※しかし、クラシックに和テイストを加えると、けっこう取って付けたようになるモンなんだが
 伊福部さんはハナから一体化させてるもんなぁ。ホント凄いよなぁ・・・。

その後で演奏された「管弦楽のための木挽歌」第4部で見事なアレグロを聴かせてくれただけに
「交響譚詩/第一」もムジカ・プロムナードさんに演奏してもらいたい・・・そう感じたのでした。



そして、もう一つのお目当て曲
ドヴォルザーク「交響曲第9番/新世界より」

これは全楽章の演奏。そりゃそうです。
第1楽章から第4楽章まで捨てフレーズなし、全楽章に素晴らしいメロディーが散りばめられた名曲です、
一気に演奏するのが常識です。

ただ、さすがに長丁場になるとアラも見え始め、個々の見せ場で奮闘する演奏者さんを
心の中で「頑張れ!」と応援したくなった私なのでした。
(素人のくせにスイマセン)

まぁ、例によって曲中に気持ち良くなって、寝ちゃったりもしたんですけどね。
新世界からの「家路」は
本当に安らぐというか、“まったりする”というか・・・

仕事疲れもあったんですが、もう本当に穏やかなメロディと演奏で神経を癒して貰った感じで
気持ち良くなっちゃったんです。
※自己弁護すると、そういう意味じゃクラシックコンサートで寝るのも「あり」という
 演奏者さんもいらっしゃるそうで・・・

~とは言え、そこは「新世界から」です。
第3楽章、第4楽章と怒涛の盛り上がりが続くのです。

ボクシング・ファンからすると、
ライト級の東洋太平洋王者「不動心」坂本博之が入場曲として使った「第4楽章が御馴染みでしょう。

プログレ・ファンからすると
キース・エマーソンがザ・ナイス時代に「ロンド」でフレーズを引用していたのも印象的。



もっとも、それ以前に学校の音楽の時間に聴いている有名曲です。
私は「なんてポップで勇壮なメロディーなんだ!」と感激したもんです。

そのフレーズの数々が生のオーケストラで聴けている・・・それだけでも感動です。
まぁ、今回は泣きませんけど(笑)。

~そう思うと、アマチュア・オーケストラの無料演奏会に気軽に足を運べる日本って
何だかんだ言って文化水準高いんだろうなぁ・・・なんて事も感じました。
(地域レベルで頑張ってらっしゃるんでしょうが)

ムジカ・プロムナードは(指揮者の方が岩手県釜石市出身という事もあり)、釜石市の
復興活動もサポートされているそうで。最後は、そういった活動報告のような物もあり。
復興テーマ・ソングのようなものを合唱して終了。

客席でアンケートに記入しながら
ムジカさんのみならずとも、こういった演奏会も良いもんだなぁ・・・なんて思いました。

演奏曲にもよるけど、その辺チェックして又お出掛けたいものです。

お目当ての曲以外にも素敵な曲と出会う機会にもありますしね。
※バッハのオルガン演奏会でも、そんな事あったですよ。「目覚めよと呼ぶ声あり」なんて
今や愛聴曲だもんなぁ・・・。