あるBOX(改)

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村田諒太、いよいよ試金石の一戦か?

2014年05月22日 | ボクシング
本日5月22日、京都市・島津アリーナ京都で行われる、プロボクシングの
73,4kg契約10回戦 
東洋太平洋・日本ミドル級1の村田諒太vsヘスス・ネリオ(メキシコ)の一戦は
プロデビュー4戦目の村田が前日計量が21日、京都市内で行われ、73,2kgで一発クリア。

いよいよ上位進出を狙う目安となる試合が近付いた印象だ。

ロンドン五輪金メダリストで東洋太平洋・日本ミドル級1位の村田諒太、
プロ転向第2戦では、「相手パンチの芯を外す上手さ」のある米国選手にやや手こずり
散漫な試合を見せてしまったワケだが

今回の相手も同様のタイプと聞く。
そして今回の相手は、もっとイキが良い・・・とも。

3試合目はマカオで好調な試合を見せた村田、また成長した姿を見せてくれるか?
それとも、また誤魔化す相手をズルズルと倒しあぐねてしまうのか?

試金石な一戦になる気がします。注目です。

袴田巌氏、後楽園ホールのリングに立つ

2014年05月22日 | ボクシング
1966年に静岡県清水市で発生した強盗殺人放火事件で拘留され、
死刑判決を受けながらも冤罪を訴えてきた元プロボクサー袴田巌氏(78才)。

2014年3月27日に死刑及び拘置の執行停止と裁判の再審が決定し
解放された袴田氏には長年プロボクシング界からの支援活動があった。

これは世界レベルの統括団体まで波及し、WBCは名誉ベルトを贈り
まだ体調が充分でなかった袴田氏に代わって姉のひで子さん(81才)が
ベルトを受け取ったが

5月19日、遂に袴田氏本人がボクシングファンの前に姿を現した。
故・白井義男氏が日本に初めて世界タイトルをもたらした日を記念する、
「ボクシングの日」のイベントに参加、
約53年ぶりに後楽園ホールのリングに上がったのだ。

袴田氏はWBCから贈られた名誉チャンピオンベルトを腰に巻き、ピースサイン。
一緒にリングに上がった世界チャンピオンたちと一緒にファイティング・ポーズを作った。

これがねぇ・・・、さすが元プロボクサー。
約53年ぶりといっても、実に堂に入ってるですよ。

セミクラウチで、やや左肩を下げたフォームは、
左フックを「好きなパンチだ」と語った袴田氏らしい構えだ。

表情や視線もキリッと締まっている。
だいぶ症状が回復されたとはいえ、釈放直後は視線もやや虚ろで足取りも
不安定だった事を考えると、驚異的とも思える。

さすが聖地・後楽園ホール、さすが元ボクサーだ。

観客は袴田さんが最初に花道からリングに上がる時点で大きな拍手で迎え、
ベルトを腰に巻いた時には一際大きな拍手がわき起こったとの事。

弁護団によると、袴田さんは長期の拘置で会話がかみ合いにくいが、
ボクシングの話題は弾むという。

都内の病院に入院しているが、この日は外出届に「後楽園へ帰る 袴田巌」と書いたそうな。
イベント後の会見では、確かに唐突な話題が口をついたりと拘禁の影響が見られたというが
それも含めて「ありのままの巌」と語る姉ひで子さんの気丈さには頭が下がる。

ひで子さんは「巌がリングに上がり、涙が出そうになった。最高に良かった」ともコメント。
さすがボクサーの姉だと感じ入りました。

リング上では大橋秀行・日本プロボクシング協会会長や、
「袴田巌再審支援委員会」実行委員長の新田をつとめる新田渉世も感無量の表情。

ややもすると風化し兼ねない1966年の冤罪事件、問題提起と支援活動を継続した関係者の
連帯感は立派としか言いようがありません。

まだ再審の行方が分からないだけに、
支援委員会もこういったイベントでアピールする策を講じた面もあるでしょう。

今回、袴田氏はレフェリーのコールで現れたそうですが、
まだ「勝者~、袴田巌~!!」とはコールされていないでしょう。

ぜひ次回のボクシング・イベントでは、そういったコールが為される事を
期待したいと思います。