あるBOX(改)

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渋谷タワレコの伊福部昭生誕100年キャンペーンが凄いらしい

2014年05月14日 | 邦楽
CDや書籍、充実した品揃えだとか。

まぁ、私は図書館などで探して聴き漁ってしまった後なんですが。
(スイマセン、興味が高まるとフットワークが軽くなるんです)

全集的な意味合いで「伊福部昭の芸術」も10枚近くのCDが発表されているのが興味深かった。

故・伊福部氏のインタビューなどあり、そういう意味でも史料価値ありだ。



映画曲の再編集版もあり
No.7「幻」には、交響ファンタジー「ゴジラVSキングギドラ」と
交響組曲「わんぱく王子の大蛇退治」が収録されている。

「わんぱく王子」楽曲に期待したが、少し洗練され過ぎなのが残念・・・か。
演奏も録音もスマート過ぎと言うか。
映画のオープニングで流れた、モノラル音源が一番良い気がする。
(音の塊りが怒涛の勢いで前進してくる感覚ですわ・・・)



本来の音源でサントラ盤を再発して欲しいなぁ・・・なんて思ってしまいました。
(スイマセン)

Vo.1「譚」は初期管弦楽集。
「日本狂詩曲」「土俗的三連画」「交響譚詩」が収録されている初期作品集。



曲の組み合わせとしては実に有り難い。解説と伊福部先生インタビュー収録が嬉しい。

個人的に好きだなぁ~と思ったのが
「伊福部昭の管弦楽選集」

収録曲は
1. 交響譚詩
2. タプカーラ交響曲
3. ヴァイオリン協奏曲第2番



交響譚詩も勢いとスピード感がある。
タプラーカも交響譚詩に通じるメロディが私好み。
ヴァイオリンも意欲を感じさせられる。

演奏は新交響楽団、指揮は芥川也寸志(伊福部先生の弟子)。
収録曲は「伊福部/純音楽」の代表作3作。

指揮の芥川也寸志氏は「アマチュアこそ音楽の本道」という信念を示した人との事。
私は先日、小金井で見たクラシックコンサートを「アマチュアなれど」などと云う
言い表し方をしてしまったが、とんだ不見識でしたな・・・。
(恥の多い人生ですわ)

伊福部先生へのインタビューでは、“日本の音”を表現するため、演奏者に
(管楽器の基本といわれる舌の技術)タンギングを行わないよう依頼した・・・とか

タンギングの音が入ると、
とって付けた様な音色になり、日本的な民謡調の楽曲を西洋楽器で演奏しているのが
バレバレになってしまうんだそうな。

演奏法までチェックした結果、伊福部音楽が出来上がるんだなぁ。
凄いなぁ。

また、勉強になりましたよ。