リドリー・スコットが監督した映画「エイリアン」で、異星生命体エイリアンをデザインした事で知られるアーティスト=HRギーガー氏。
そのギーガー氏が、4月26日に自宅の階段から転落し、
搬送先の病院で亡くなっていた事が分かった。
74才だった。
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スイス生まれのギーガーは、エアブラシを用いた陰影の強いモノクロ・イラストが印象的で
その独特の不気味さにはカルト的な人気があった。
※最初は「ガイガー氏」とか言って紹介されてたような記憶が・・・
有機物と無機物(人間と機械)が融合したような描写、性器をモチーフとしたデザイン、
悪魔・悪夢的な表現・・・など、一度見たら忘れられない唯一無比なアートの数々を
残した存在でした。
なお、我が高校の修学旅行先が東京でして。
丸善の洋書コーナーで買った海外アートのイラスト集がギーガーとロジャー・ディーン、
そしてFossでして
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その後、都内在住の身内宅で「どんなの買ってきたんだ?」って話になりましてな。
身内じゃ「そこそこ絵が描けるヤツ」と思われてたんで、FossやR・ディーンの
イラスト集には「ほお、さすが芸術的やねぇ」なんて話になったんですが
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ギーガーさんの画集を開かれた時にゃ
「あ・・・?」
~と言ったまま皆が無言になったモノです(苦笑)。
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まぁ、異形の幼児や性器や悪魔やクリーチャーてんこ盛りだったからなぁ・・・。
だから見せるの嫌だったのになぁ・・・。
バカ高い値段のイラスト集を買って、なんで「コイツ、大丈夫か?ヤバくないか?」
・・・みたいな目で見られなきゃいかんかったのか?
まぁ
エイリアンで有名になったギーガーだが、
それ以前の作品もエイリアンの原型ともいえるクリーチャーだらけだったのだ。
その「エイリアン」は、1980年の第52回アカデミー賞受賞式で視覚効果賞を受賞。
その後も多くの映画に美術・デザイナーとして参加していたギーガーだが、
時間的制約のある映画美術は必ずしも満足できる環境には無かったようだ。
私にとってギーガーとの最初の出会いは、
プログレッシヴ・ロックバンド=エマーソン・レイク&パーマー(ELP)の
「恐怖の頭脳改革」ジャケットでした。
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収録された5作品のうち実質的なメイン曲「悪の教典#9」をイメージしたかのようなイラスト。
観音ジャケットを開くと、眼を閉じたメデューサが現れ
悪の教典のクライマックスで、そのメデューサが眼を開き、聴く者を石にしてしまう・・・
そんなイメージを抱いたものでした。
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「ELPの最高傑作は、恐怖の頭脳改革」と言う人は多いし、私もその一人なのですが
ギーガーのアートワークも貢献しているような気がします。
※メデューサのイラストには不思議にブルー掛かった透明感があったし、
それがエマーソンのキラキラしたカスタム・ムーグの音色に合ってた気がしたもんです。
1979年、SF雑誌スターログのインタビューにて
「僕の絵は、ある種の人々に対して特に強い印象をもたらすようだ。ある種のっていうのは
クレイジーな人ってことだよ。僕の作品が好きだという人は、クリエイティブか、
頭がおかしいかのどちらかだね」などと、
好事家ファンが最高に喜ぶコメントを残してくれたギーガー氏。
印象的な作品に加え、このコメント。それだけで充分です。感謝です。
HRギーガー氏の御冥福を心よりお祈り致します。
そのギーガー氏が、4月26日に自宅の階段から転落し、
搬送先の病院で亡くなっていた事が分かった。
74才だった。
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スイス生まれのギーガーは、エアブラシを用いた陰影の強いモノクロ・イラストが印象的で
その独特の不気味さにはカルト的な人気があった。
※最初は「ガイガー氏」とか言って紹介されてたような記憶が・・・
有機物と無機物(人間と機械)が融合したような描写、性器をモチーフとしたデザイン、
悪魔・悪夢的な表現・・・など、一度見たら忘れられない唯一無比なアートの数々を
残した存在でした。
なお、我が高校の修学旅行先が東京でして。
丸善の洋書コーナーで買った海外アートのイラスト集がギーガーとロジャー・ディーン、
そしてFossでして
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その後、都内在住の身内宅で「どんなの買ってきたんだ?」って話になりましてな。
身内じゃ「そこそこ絵が描けるヤツ」と思われてたんで、FossやR・ディーンの
イラスト集には「ほお、さすが芸術的やねぇ」なんて話になったんですが
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ギーガーさんの画集を開かれた時にゃ
「あ・・・?」
~と言ったまま皆が無言になったモノです(苦笑)。
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まぁ、異形の幼児や性器や悪魔やクリーチャーてんこ盛りだったからなぁ・・・。
だから見せるの嫌だったのになぁ・・・。
バカ高い値段のイラスト集を買って、なんで「コイツ、大丈夫か?ヤバくないか?」
・・・みたいな目で見られなきゃいかんかったのか?
まぁ
エイリアンで有名になったギーガーだが、
それ以前の作品もエイリアンの原型ともいえるクリーチャーだらけだったのだ。
その「エイリアン」は、1980年の第52回アカデミー賞受賞式で視覚効果賞を受賞。
その後も多くの映画に美術・デザイナーとして参加していたギーガーだが、
時間的制約のある映画美術は必ずしも満足できる環境には無かったようだ。
私にとってギーガーとの最初の出会いは、
プログレッシヴ・ロックバンド=エマーソン・レイク&パーマー(ELP)の
「恐怖の頭脳改革」ジャケットでした。
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収録された5作品のうち実質的なメイン曲「悪の教典#9」をイメージしたかのようなイラスト。
観音ジャケットを開くと、眼を閉じたメデューサが現れ
悪の教典のクライマックスで、そのメデューサが眼を開き、聴く者を石にしてしまう・・・
そんなイメージを抱いたものでした。
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「ELPの最高傑作は、恐怖の頭脳改革」と言う人は多いし、私もその一人なのですが
ギーガーのアートワークも貢献しているような気がします。
※メデューサのイラストには不思議にブルー掛かった透明感があったし、
それがエマーソンのキラキラしたカスタム・ムーグの音色に合ってた気がしたもんです。
1979年、SF雑誌スターログのインタビューにて
「僕の絵は、ある種の人々に対して特に強い印象をもたらすようだ。ある種のっていうのは
クレイジーな人ってことだよ。僕の作品が好きだという人は、クリエイティブか、
頭がおかしいかのどちらかだね」などと、
好事家ファンが最高に喜ぶコメントを残してくれたギーガー氏。
印象的な作品に加え、このコメント。それだけで充分です。感謝です。
HRギーガー氏の御冥福を心よりお祈り致します。