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ボクシング界のアリ追悼コメント

2016年06月05日 | ボクシング
当然ながら、ボクシング界は国内外ともアリ氏追悼一色。
6/4後楽園ホールにて行われた「第550回ダイナミックグローブ」
ではメインイベント前にテンゴングが打ち鳴らされ、集まった
関係者とファンがアリ氏の死を悼んだ。



さらに、SNSやメディア・インタビューでも
現役ボクサーや往年の名選手、ボクシング関係者たちが
追悼コメントを述べ、その存在の大きさを語っている。

ジョージ・フォアマン:
 「アリ、フレージャー(2011年に67歳で死去)、フォアマン、
  私たちは一つだった。自分の一部がなくなってしまった」



マイク・タイソン:
 「神がチャンピオンを迎えに来た。さようなら、
  偉大な者よ。RIP(安らかに眠れ)」

マニー・パッキャオ:
 「私達は偉大な人を失ってしまいました。あなたは
  いつも史上最高の存在でした。アリの家族に心から
  お悔やみ申し上げます。神の御加護を。」

フロイド・メイウェザー:
 「私の心は先駆者とともにあります。
  真の伝説であり、そしてもちろんヒーローです。」

オスカー・デ・ラ・ホーヤ:
 「スポーツを変えて誰にとっても真のチャンピオン
  だった人」

ボブ・アラム
(アリ氏の試合を27戦手掛けてたプロモーター):
 「偉大な人物がこの世を去った。
  彼は強い気持ちを持って米国に変革をもたらし、
  世界に衝撃を与えた。残した功績は未来永劫に
  歴史の一部となる。」

ファイティング原田(元2階級制覇王者):
 「同じ時代にいてくれたことに感謝したい。
  我々の時代を作った王者だった。
  彼がいたからこそ、我々も頑張れた。
  もう、ああいうスーパースターは出てこないだろう。
  大きな損失。ショックで仕方ない。」



具志堅用高:
 「ボクシングと言えばアリだった。
  魅せるものがあった。パンチをまともに貰らわず、
  あのリズムがかっこよかった。」

ガッツ石松:
 「“幻の右”はアリ氏のファントム・パンチから
  ヒントを得たものだった。
  (本人は)暴言を吐くし、好き勝手な行動をして
  話題を振りまいた。
  本当は凄く頭が良く人間的な魅力があるからこそ
  多くの人に愛されたのだろう。」
※「幻の右=凄まじく繋ぎの速いワンツー」と自ら
  解説したガッツ氏。速いジャブの軌道で次の右を
  隠し「相手に見えないパンチ」を繰り出したとの事。

大橋秀行:
 「ベトナム戦争に反対して政治的な活動でも
  ぶれなかった。いろんな意味でナンバーワンの
  世界チャンピオンだった。」

内山高志:
 「ボクシングのスタイルも好きだし、差別とかと闘って
  きたのもすごいと思っていた。
  憧れというか雲の上の存在。一度は会ってみたかった。」

渡辺均会長(ワタナベジム):
 「スポーツの枠を超えたナンバーワン。
  ボクサーが世界トップのスターになれるというのは
  ボクシング界で仕事している者として誇りにしてきた。」



村田諒太:
 「ボクシングの枠を飛び越えたヒーロー。
  全てがドラマになる人だったのだと思う。」

浦谷信彰事務局長(JBC):
 「ボクシング界のみならず、世界に影響を与えた人物
  だったと思う。非常に残念。」

その他、
ゲンナディ・ゴロフキンも追悼コメントを残し、
危篤の時点でドン・キング(アリの試合を多数組んだ
黒人プロモーター)は
「彼が死ぬわけがない。彼は死なない」と述べている。

キングのコメントはアリが亡くなってなお、
光を放っている。

「彼は死なない」

故モハメド・アリ氏を全米が追悼

2016年06月05日 | ボクシング
3日に死去したプロボクシング元世界ヘビー級王者ムハマド・
アリ氏(享年74)。
亡くなった原因は呼吸不全とも敗血症とも言われているが、
呼吸器系の疾患の末に陥ったという事だろう。

全米ではアリ氏の生涯に敬意を表し4日に行われた各地の
スポーツ・イベントにて追悼式典が営まれた。

NHL、メジャーリーグ、サッカー(コパ・アメリカ)での
追悼セレモニーに加わり、ボクシング関係者は喪に服し、
ニューヨークのボクシング・ジムにはアリ氏の写真が貼られ、
各選手は一礼しているとの事。
マジソンスクエア・ガーデンの電光掲示板にも、ありし日の
アリ氏の笑顔が映し出されたという。


※画像はおどけてレオン・スピンクスの首を絞めるアリ

アリ氏の出身地・南部ケンタッキー州ルイビルでは、生家
(現在はアリ記念館)に市民が花を捧げ、写真やグローブを
置いて地元の英雄を追悼。
市役所に半旗が掲げられたほか、アリ氏の名前が付けられた
文化センターの前にも市民が次々と訪れ、やはり花を手向ける
などして死を悼んでいたとの事。

葬儀は「公葬」として10日ルイビルでの追悼パレード後に
営まれる予定。

「グレーティスト」と自ら吹聴し、結果として本当に偉大な
存在となったアリ氏。
さらに各地で追悼イベントが催されるだろう。