11月中旬にオープンした東京ビルディングへ行ってみた。
B1F〜3Fに、ショップやレストランが沢山あるのだが、その中でB1Fのレストラン街の通路の照明がちょっと不思議なコトになっていた。照明が帯のように空間を立体的に取り囲んでいる。光る龍の抽象的なオブジェのようでもある。照明には、天井から照らすもの、壁際の間接照明、床から照らすもの、確かに様々なものがある。けれども、光る帯状の箱が天井から連続して壁際に下りてきたり、柱のようになって、それがそのままベンチのようになったり、というデザインは、今まで見たり体験したことが無かった。
照明器具に特殊なものを使っているわけではないはずだけれど、空間の中での配置や扱いがかなり大胆な気がする。また、光の出る方向を2方向にして残りの面を黒い板で塞ぎ、明暗のコントラストをつけ、和風ながらスタイリッシュな雰囲気を醸し出している。腰掛けている人の直下は明るく、反対に足下付近は暗い。このためまるで空中に浮かぶ光る箱に腰掛けているようにも見える。
インパクトのある空間デザインは、とりあえずは集客にもつながるのかもしれない。ただ、通路中央の柱状になった照明はちょっとじゃまで、もしかすると数年後には飽きられてしまうデザインなのかもしれないと、おせっかいだが考えてしまった。
#新しい建物 千代田区 #商業系 #平成期