都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

虎ノ門

2007-08-07 | 港区   

 数年後にはなくなる風景。

港区虎ノ門1-25
環状第二号線新橋・虎ノ門地区市街地再開発事業予定地
Photo 2007.8.6

 上の写真の道の奥に少し見えている西松建設本社ビル以外は、全て再開発予定地内の建物。写真に写っているほとんど全てが数年後にはなくなる。驚いたことに上写真中央の虎ノ門34森ビルも、モダンな17森ビルも、再開発予定地内で建て替えられる予定らしい。手前の空き地は既に立ち退きと解体が終わり、都の管理下にある土地。周辺のビルでも立ち退きが始まっている。ちょうどこの写真のあたりに超高層ビル(規模は未定)が建つ予定らしい。

 おおもとの計画は大正10年に立案されたという。昭和21年に戦災復興計画の一環として道路が決定されたが、長らく手つかずのままになっていて、いつの頃からかマッカーサー道路と呼ばれた。40年以上が経過し、もはや造られないのではないかと思われた頃になって、道路の大半が地下の計画となり、その上にビルなどが建つ立体道路制度を用いることになった。そして沿道で市街地再開発事業が都市計画決定された頃から、急速にあたりの様子も変わってきた。

 東京都のHPを見ると、平成23年度までが事業予定期間となっているので、もしかすると1、2年の内に既存建物が解体され、その後2年程度で新しい建物が建つことになるのかも知れない。都市計画道路の予定地だったため、今まで全然変化せずに、木造建物が建ち並んでいた地区だが、最近は急速に空き地が増えているようだ。事業が本格化すると変化は早い。この場所も来年どうなっていることだろう。

Tokyo Lost Architecture 
#失われた建物 港区  #オフィス  #モダニズム 
コメント (5)
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