都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

静岡浅間神社百段階段

2009-04-20 | 静岡県  
静岡浅間神社百段階段
所在地:静岡市葵区宮ケ崎町102-1
段数 :108段
幅  :約5.5m
全長 :約35m
全高 :約20m
蹴上げ:18〜19cm
踏み面:30〜32cm
傾斜 :約30°
Photo 2009.2.8
静岡浅間神社Website

 久しぶりに静岡の浅間神社を訪問。静岡浅間神社は、3つの神社(浅間神社、神部神社、大歳御祖神社)といくつかの境内社の集合体の総称。
 一つの建物が二つの神社の拝殿になっているのと、この拝殿はかなり変わった形をしているので面白いのだが、そのへんの話題はまた別の機会に扱うことにして、今回は「せんげんさん」もしくは「せんげんやま」の百段階段について。

 この階段は境内社の八千戈神社の南側を西向きに上るもの。階段を上りきると左手に賤機山(しずはやたま)古墳があり、右へ行くと麓山神社(はやまじんじゃ)、浅間山(せんげんやま)、更に賤機山及び、賤機山城跡に至る。階段は山上の奥社ともいうべき麓山神社への階段として造られたものだろうか。
 久能山東照宮の1,159段の階段は、つづら折りの山道に造られた石段だが、百段階段の方は、神社の男坂などでよく見られる一直線に山を上る階段だ。

 私がこの階段をしばしば体験していたのは高校生の頃。神社の近くに母校があり、体育の時間に体力づくりと称してしばしばこの階段を上り下りさせられていた。学校から浅間山の山頂までを往復し、その後、学校の周囲を5周なんてのを体育教師に指示されてハアハア言いながら走ったりしたものだ。

 当時、階段を「一段とばし」しながら上り下りした記憶もあり、最近になってそれを思い出し、下りの一段とばしなんてずいぶんと危ないことをしてたもんだなぁと思ったりしていた。ただ、記憶というのは随分いい加減なもので、東京、愛宕の男坂と同じくらい急だったような気がしていたのだが、今回改めて訪れてみると、蹴上がさほど高くなく、踏み面もそれなりにある。これなら走って上り下りするのはもちろん、一段飛ばしながら上り下りするのも、注意しながらならできるかもしれない。途中に踊り場がないので、下手に踏み外すと下まで転げ落ちてしまう可能性があり、なかなか手強いものだったことは確かだが。

 今回は巻き尺などを持ち合わせておらず、傾斜や幅などを測りそこねてしまった(後日測ったら27°(50%)だった)。また段数はぴったり百段ではなく、105段ある。賽銭箱の下にも3段あるので、計108段。もちろん、百段以上はあるので、名に偽りがあるわけではない。浅間神社は当然、神道だが、この階段の段数が、仏教で言うところの煩悩の数と同じなのは、たんなる偶然なのだろうか。

 階段下にある八千戈神社は江戸時代の極彩色の漆塗り建築で、きらびやかな装飾が施されたお社。神社の正面から眺めると、左後方の木立の中に百段階段が見え隠れして、上り下りする人が屋根の軒先のあたりに見えたりするのも面白い。

静岡の街並み
#階段・坂 静岡県  #神社  #古い建物 静岡県
コメント (6)
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